下顎の親知らずの抜歯-新潟市中央区の歯医者|りんご歯科医院

院長ブログ

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下顎の親知らずの抜歯

10~30代の若い人で、奥歯の歯茎が腫れているという主訴で来られる方は親知らずが関与しているケースが多いです。歯が真っ直ぐ生えているような親知らずで、咬み合っていて歯並びに悪影響を及ぼしているわけでなければ抜歯を勧めることはしませんが、親知らずが原因で痛みを及ぼしているならば、速やかに抜歯をお勧めいたします。

当院では、埋伏抜歯と言われる骨の中に歯が深くもぐっているようなものでも極力は大学病院に送らずに、抜歯を行うようにしています。そのためには大きな神経や血管の解剖学的位置関係にも注意をし、エックス線像でその位置を確認します。また、麻酔方法にも患者さんの不安を和らげるために、笑気吸入鎮静法を併用することが多いです。

昨日も、下顎の水平埋伏智歯を抜歯しました。かなり深い位置にあり困難でしたが、1時間半かけて抜歯しました。今日は少し腫れているでしょうが、確実に抜歯できたので、後は時間が解決するところですね。この時が一番つらいと思いますが、ここを越えていただければ原因となっている親知らずがないので、今後これに悩まされることはないかと思います。

歯のコンポジットレジン修復について





日常の診療で一番頻度の高い処置は、保存処置のコンポジットレジン修復かと思います。
コンポジットレジンというのは歯の色に似たプラスチックです。型も取らずに一日で充填してしまいます。審美的であり、材料の耐久性も過去に比べて飛躍的にアップしたことから、大臼歯にも使用できます。(多少、割れやすいリスクはありますが)

当院では、コンポジットレジン修復にはかなり力を入れて治療しております。一見、虫歯があったかどうかわからなくなるのではないかと思います。

スポーツマウスガードのこと

健康維持のために、生涯を通してスポーツをする方が増えていますね。いい傾向だと思います。しかしながら、コンタクトスポーツと呼ばれる格闘技やアメリカンフットボール、ラグビーやバスケットボール、サッカーなどでは顎顔面の外傷が増えてきております。この顎顔面部の外傷で特に多いのが、歯の脱臼や破折ですね。歯が脱臼すると、再植するにもかなりいい条件がそろわないと予後が悪いです。水道水で洗ってはダメですし、根っこの方を持ってはいけません。無調整の牛乳で保存して持ってくるのがいいのですが、常時、牛乳を持っていることはまずないですよね。ましてや歯が破折するとおそらく神経もやられている可能性があるので、神経の処置をしなければならなくなります。
だから、スポーツ愛好者にお勧めしたいのがスポーツマウスガードです。

スポーツマウスガードは、簡単に言うとプロボクサーが使用しているマウスピースです。素材は柔らかく、外力の分散吸収が図れます。スポーツ店でもお湯で軟化して口の中で自分で合わせる簡単なものもありますが、使い捨てで適合力も弱くあまりいいものとは言えません。やはり、歯科医院で型を取りカスタムメイドで作ることをお勧めします。

歯科医院で作るものはカスタムメイドマウスガードと言い、色も透明なものから、カラフルで完全オリジナルなものまで製作が可能です。外傷予防の効果としてはかなりあり、最近ではサッカーやバスケットボールのプロスポーツ選手も装着してますよね。

私も大学病院勤務時代は、スポーツ歯科外来で多くのスポーツ選手のマウスガードを作ってきました。この経験を生かして、多くのスポーツ愛好家にその良さをわかってもらえたらいいなと思います。
 

入れ歯の調整の難しいところ。。。

上顎にわりと多いのがフラビーガムとよばれる、ぶよぶよした粘膜がある人が結構います。程度にもよるのですが、範囲が広く入れ歯の維持安定に影響を及ぼすようであれば、手術して除去することも考えなければなりません。

一般的には除去しないまでも、そのぶよぶよした粘膜に強い圧力がかからないように内面を大きくくりぬいて対応しますが、総入れ歯の場合どうしてもそのぶよぶよした粘膜の上に歯が並ぶケースが多いので、完全な無圧状態にはできません。これが大きければ、大きいほど難症例になるのは間違いないですね。

では、なぜフラビーガムができたのかと言いますと、おそらく下顎前歯部の突き上げが強いかと思います。本来は、臼歯同士で咬み合っていたのが、古くなって摩耗し前歯部が強く当たるようになって、突き上げるようになったかと思いますね。こうなるとお使いの入れ歯を修理し、内面に粘膜調整剤を敷く前処置から入ります。

よって、新製義歯を作り出すのにも時間がかかるし、作り出してからも大変かと思いますね。

小児の歯科治療

子供の歯科治療で、大変なことは親が子供のお口の中の衛生状態に無関心なことです。今日も大きな虫歯を作って、子供が痛いからという理由で再来されたのですが、このような状態では一回の診療では絶対に終わりません。しかも、そのような状態の歯が1本や2本ではないのです。何とか、親御さんに現状を説明して長くかかることをお話させていただいて理解してもらうように努めましたが、多分また来なくなります。おそらく。。。

なぜなら、こういったことがもう2年も繰り返されているからそう思ってしまいます。また、痛くなり前回より酷い状態で再来されて他の歯にも虫歯になっているのが予想されます。こういったケースが本当の難症例なんですね。。。

入れ歯の修理

入れ歯を誤って落としてしまったり、咬み合わせが悪くて入れ歯の歯が割れてしまった場合は修理が必要になります。新しく作るにも、型を取ったり咬み合わせを取ったりしなければならないので、すぐにはできません。よって、修理をすることになります。粉々になっていなければ何とか使えるように当院では、頑張って修理をいたします。

修理には方法として二通りあります。型を取って模型を起こして直す方法と即時重合レジンというプラスチックを使う方法です。入れ歯のバネが折れた場合はどうしても模型上でやらないとうまくいかないので、この場合は型を取らせてもらっています。単純にピンクのプラスチック部分が欠けているようなら、型を取らずに直せるかなと思います。でも、まれに粉々に入れ歯が砕けてしまって持ってこられる場合があります。この場合はちょっと修理がきかないので、新しく作った方がいいですね。。。自分でも、できることとできないことがあるのが、歯がゆいですね。

入れ歯の違和感

不幸にして欠損歯があって、初めて入れ歯を入れる場合はかなりの違和感があるかと思います。もし、少数歯の欠損で骨量もしっかりあり、全身的に健康な方ならばやはりファーストチョイスはインプラントなのかもと思います。しかしながら、インプラントは健康保険が使えず自由診療となりますのでそのような理由で、ブリッジか入れ歯の2つしか考えにくいのが現状ですよね。

少数歯欠損でブリッジが可能なら違和感や咬み心地を考えると、入れ歯よりブリッジがいいと思います。ブリッジは基本的に固定性ですし、咬んだ感触も自分の歯に似てます。でも、ブリッジが不可能な欠損の場合は、保険診療の範囲では入れ歯になるしかないです。ただ、最初はかなり苦痛かと思います。ない所に歯が入ってもあくまで、粘膜の上に乗っかっている形状ですから。粘膜と入れ歯の接触部分にはわずかでも空隙が存在するので、そこにせんべいのカスや、ゴマのようなものが入ると痛くなって咬めないこともあります。その度に清掃をしっかりやる必要性があります。

でも、人間の体は不思議なもので頑張って使っていただくとかなり慣れていきます。長くても2ヶ月ほどあれば、ほとんどの方は慣れてしまい、逆に入れ歯がなくて違和感を感じてくる人もたくさんいますよ。そうなるまでは、もちろん調整は必要ですが。。。是非そうなるように、一緒にがんばりましょう。

入れ歯の変え時について

古くなった入れ歯を新しくするのに、過去の入れ歯と同じものを入れてほしいという患者さんがたまにいます。

何にも痛くなかったし、同じのを作ってほしいという依頼なのでしょうが、私は全く同じものは作れませんと答えています。なぜなら、長年使っていると多くの入れ歯は歯が擦れてきて、咬み合わせの高さが下がっていることが多いです。やはり審美的とは思えないものが多くあるように感じます。もし、患者さんがその入れ歯に不自由することなく使えているのなら、ただ古いからという理由で新製するのはどうかと思います。

どうせ直すなら、過去の入れ歯にとらわれずに審美的で、痛みがなくよく咬めるものがいいと思いますし、それを目指していきたいと私は思います。

親知らずの抜歯。

最近、親知らずが痛いと言ってくる人が多いような気がします。やはり若い人が多いような気がしますが、高齢の人もそれなりに来ます。当院では、骨の中にもぐっているような親知らずに関しては、笑気鎮静法と言って笑気ガスを併用して麻酔をかけることが多いです。これをやると患者さんも恐怖心が薄れますし、副作用もほぼないので安全・安心に抜歯操作に入れますね。

でも、下顎の親知らずは位置的に深いとやはり時間を要します。隣の歯や深い神経、血管を傷つけないように細心の注意を払いながらやりますので、こちらの疲労度もすごくあります。1時間から2時間ほどかけて、抜歯することもしばしばありますよ。

よく患者さんから質問されるのですが、抜歯後は腫れますか?との問いには、経験的に上顎はそれほど腫れた人はいないです。でも下顎は、結構腫れることがありますね。と言ってます。

でも、この痛みから逃れられるなら、一回の抜歯を頑張っていただくのがいいと私は思うのです。原因となる歯がなくなれば、それ以上、その親知らずに悩まされることはありませんからね。

歯の保存について

私は入れ歯を得意としていますが、日常の患者さんは保存的な治療が多いです。医院を構えている場所は駅前なので、サラリーマンやOLの方が多いです。従って、入れ歯を必要とする方はそれほど多くはないです。当たり前ですが保存が可能な歯は、しっかり治療してブラッシング指導をして残します。

でも、不幸にして多数歯にわたる欠損があったり、歯周病があまりにも酷くなって、どう見ても保存が困難な方の場合のみ補綴治療をお勧めします。(少数歯欠損の場合は、たいていブリッジとなります)

やはり、どんなに入れ歯がフィットしていても、自分の歯で生活できた方がいいですからね。そのためにも皆さん、定期検診はしっかり受けてブラッシング指導を受けましょうね。