2018/08/03
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
皆さんは、歯科医院で麻酔を打った経験はありますか?
虫歯の治療や歯周病の治療などで、痛みを伴う治療の際には、麻酔を打つことがあります。
麻酔が効いている状態だと、口周りの感覚が鈍くなっているので、飲食する際は以下の点に注意して下さい。
・唇や頬を嚙まないように注意
誤って嚙んでしまっても感覚が鈍くなっているので、痛みに気づきません。麻酔が切れてから痛みが出たり、腫れたりしてしまいます。
・やけどに注意
熱いものを食べたり、飲んだりする際は暑さに気づかない場合があります。なるべく冷やしてから飲食するようにして下さい。
診療が終わっても麻酔が効いていることは、往々にしてあります(必ず切れるので心配は無いですが。。。)。
もし、麻酔が効いている間は、飲食しない方が安全ですが、どうしても食事しなければならない場合は参考にしてみてもらえたらと思います。
(りんご歯科医院 歯科助手 Y.H)
上記ブログについての院長の追加コメント
診療が終わって、麻酔が切れているのが理想的ではありますが、思いのほか効き目が長い人もいます。
その際は、本当は飲食を避けていただきたいところではあります。
でも、中には昼休みに会社を抜けて、来られる方もいますので、致し方ないケースもあるかと思います。
その際の注意点としては以下に示すとおりであります。
・できれば、食事は麻酔が切れてから
麻酔が効いているときには皮膚の感覚は鈍っています。
そのときに食事をし、誤って唇や頬を嚙んでしまったとしても、気が付かないことがあります。
そのため麻酔が効いている間の食事は避けたほうがいいでしょう。
治療の時間に合わせ、受ける前に食事をとるなど工夫が必要です。
アルコールや激しい運動は血行をよくするため傷口からの出血が増える恐れがあります。
麻酔が切れるまではなるべく安静にすることをおすすめします。
・唇を嚙まないよう注意
飲食をすると、何かの拍子で唇を嚙んでしまうことがありますので、気をつけてほしいです。
唇の感覚が戻ってきていないときには大きなケガにつながりやすいです。
麻酔が完全に切れるまでは、なるべく安静にしたほうがよいでしょう。
・やけどに注意
咬んでしまう危険性と同様、熱いものにも注意しましょう。
コーヒーやお茶など熱いものを口にするとき、やけどしてしまっても気が付きません
・患部になるべく触れない
感覚が鈍っているため気になりだし、どうしても手で触ってしまいがちです。
特に麻酔が切れ始めるとかゆみや違和感があるので注意が必要です。
引っかいて傷つけることはもちろん、患部を雑菌から守るためにもなるべく触れないようにします。
小さい子どもの場合は特に気をつけてあげましょう。
2018/08/02
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
虫歯や歯周病などで、歯を抜いたときはできるだけ、その箇所を人工の歯で補う治療をお薦めします。
「1本くらい無くても。。。」と考える方がいらっしゃいますがこれは禁物。
抜いた歯をそのままにしておくと時間が経つにつれ、歯並びが変わってくる可能性が高いです。
歯には周囲にできたスペースを埋めようとする性質があり、残っている歯がこのスペースに倒れ込んできたり咬み合わせがなくなった歯は次第に伸び飛び出してきます。
1本抜けただけでも、周囲の歯の生え方が変わりその変化を受けて他の歯も動く。
その結果、歯と歯の間に隙間ができたり、歯並びが凸凹になったりで咬み合わせのバランスが崩れていく。
歯磨きもしにくいので、当然、磨き残しも多くなるのです。
歯が抜けたら、歯並びが悪くならないうちに人工の歯を入れることをお薦めします。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)
上記ブログについての院長の追加コメント
歯が抜けても、気にされないと言う人も確かに存在するようですね。
1本くらいなら、別にいいやと思うのでしょうかね。。。
でも、それが咬合の崩壊の始まりだと思います。
上記に記すように、歯がなくなるとその周囲の歯は傾斜、捻転、挺出という移動を起こします。
そうなると、歯並びにも影響しますね。
そうすると、咬合の不調和からいろいろな問題が出てきます。
顎関節症になることも多いですからね。
もし、そのようなことがあれば、早めに歯科医院で診ていただくべきと思います。
2018/08/01
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
テレビのCMなどで、歯周病という言葉を聞いたことがあると思います。
歯周病はどんな病気でしょうか。。。
歯周病は成人が歯を失う最も多い原因の病気とされています。
歯周病の原因は何か解りますか?
一言で言えば、歯の表面に付いてしまうヌルヌルです。
このヌルヌルをプラークといいます。
プラークはうがいだけでは取れなくなり、歯磨きをして除去しなければなりません。
もちろん1度キレイにしたら、再度付かなくなるという訳ではないのですね。
食事をしたり、毎日の生活で歯を磨いてキレイにしておかないとプラークはどんどん増えてしまいます。
特に寝る前の歯磨きは大切にして、1日の終わりにお口の中をしっかり磨いてリセットして、次の日をお迎え下さい。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 M.M)
上記ブログについての院長の追加コメント
よくこちらのブログでも、プラークやバイオフィルムといった言葉を使います。
皆さんは、この違いは分かりますか?
バイオフィルムも、歯周病菌や虫歯菌などの微生物やその代謝物の集合体です。
では「プラークとは何が違うの?」かというと、結論としては、バイオフィルムとプラークは同じものです。
そもそも、一昔前はほとんどの歯科関係者が歯垢のことを「プラーク」と呼んでいました。
しかし、いつ頃からでしょうか。
プラークの構造が洗濯機の排水溝やシンクの三角コーナーなどで見られるヌルヌルと同じ構造であることが、研究によって分かってきました。
ここで、このヌルヌルを指す言葉として登場してきたのが「バイオフィルム」です。
以降、バイオフィルムという言葉がさまざまな領域で扱われるようになり、ここから一部の歯科関係者がプラークをバイオフィルムと呼び始めたことで広がっていきました。
そういった経緯もあり、ドクターが歯垢をプラークと呼び、若いスタッフはバイオフィルムと呼ぶ傾向があるように思います。
「バイオフィルムとプラークは実は同じものです。」
従って、これを取り除くには、患者さんご自身による正しいブラッシングによる歯磨きが欠かせませんね。
しかし、患者さんご自身ではどうしても取り除けない部位もでてきてしまいます。
そのような部位は、歯科医院で定期健診の際に専用の器具で除去してもらうことをお薦めします。
2018/07/31
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
「歯が痛い」との訴えで歯科受診される方の中には、「虫歯」が原因というのが半数以上です。
歯周病や知覚過敏も多いのですが、無意識に行っている「噛みしめ」も無視することができません。。。
「噛みしめ」の中には歯ぎしりや喰いしばりといった就寝時に起こる強い力の「噛みしめ」もあれば、日中に上下の歯が触れていることで問題が起きてくることも。。。
正常な状態では、口唇が閉じていても上下の歯は2~3ミリ程の隙間があります。
「噛みしめ」が慢性的に続くと、歯や顎に痛みや違和感をもたらします。
また、「噛みしめ」が原因の歯の痛みは朝の寝起きに多く、口が開きにくくなる症状も。。。
それだけでなく、偏頭痛や肩こりにも関係があるのではといわれています。
気になる方は、是非、ご相談を。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)
上記ブログについての院長の追加コメント
最近は就寝時の噛みしめ以外にも日中の噛みしめが影響して、歯や顎に違和感や痛みを出すことも知られてきました。
日中の噛みしめについては、本人の努力である程度緩和することが可能です。
もし、何かに集中していて緊張感を感じている時間があれば、意識して口を緩くして、歯の接触をなくすようにしてみて下さい。
訓練していくと、自分はどのようなときに噛みしめを起こしているのか解るようになり、そして、意識して口を緩めることが可能になり、セルフコントロールができてくるかと思いますよ。
時間はかかりますが、一番安全かと思います。
やっかいなのは、就寝時の歯ぎしりです。
意識がないですからね、セルフコントロールは正直難しいです。
この就寝時の歯ぎしりは多くの人がしていると言われています。
この歯ぎしりの原因はストレスや精神疾患の治療薬の副作用、咬み合わせが悪いことなどが考えられています。
でも、はっきりしたことは解明されていません。
歯ぎしりは歯や顎に強い力がかかり、体にも悪影響を与える場合があります。
歯がすり減って虫歯のような痛みが生じたり、歯を支える骨が痩せて歯周病が悪化したり、歯そのものを割ってしまい、治療が必要なケースもあります。
どのような場合に治療が必要なのかと言うと、舌で触れると歯がすり減っていると感じられる方や頬の筋肉がだるいと自覚する方、しょっちゅう詰め物や被せ物が外れる方、知覚過敏症で歯がしみるという方は要注意です。
また、歯ぎしりが肩こりや頭痛の原因になることがあり、こうした症状がある人も受診を考えた方がいいと言えます。
睡眠の質が悪いと、歯ぎしりが多いと言われ、日中に眠くなるのならば、睡眠障害を合併している可能性もあります。
歯ぎしりは、本当に全身に悪い影響を及ぼします。。。
治療法としては、マウスピース(ナイトガード)といわれる医療器具を使います。
患者の歯並びに合わせて作り、寝る時に着けると、プラスチック製の器具が歯のすり減りを防いでくれます。
器具には、上下の歯がバランスよく接するように矯正する機能もあるため、一定の期間が経つと器具を着けなくても歯ぎしりをしなくなる効果が見込めるかもしれません。
歯ぎしりと言うと、ギリギリと音が出ることを想像してしまいますが、音がしないタイプの「喰いしばり」もあります。
歯ぎしりは、単に周りの人がうるさいというだけでなく、本人の体にも大きな負担が掛かっています。
治療には保険診療が適用されるので、まずは歯科医院でご相談ください。
2018/07/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
歯科医院で「ここに磨き残しがありますよ。」と言われたことはありませんか?
実は、磨き残しというのは、単なる食べカスではなく、プラークという細菌の塊なんです。
プラークを顕微鏡で拡大して見てみると、細菌がたくさんいて、1ミリグラムあたり数億個の細菌がいるといわれています。
そしてそのプラークが層をなし、バイオフィルムというものを歯に強固に付着して膜を張ってしまいます。
虫歯や歯周病は細菌の感染症です。
単なる食べ残し、食べカスだと思わずに、是非、一度ブラッシングについてお話しさせていただけたらと思います。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 R.M)
上記ブログについての院長の追加コメント
上記に記すように虫歯や歯周病は感染症です。
この原因はプラーク中にいる細菌(虫歯菌であったり、歯周病菌であります。)によるものなのですね。
虫歯になってしまうメカニズムは、虫歯菌が口の中にいると、砂糖という「エサ」を得て、唾液をさえぎる膜のようなものを歯の表面に作ってしまいます。
これを「バイオフィルム」といいます。このバイオフィルムができてしまうと、歯のエナメル質が唾液に触れることができなくなり、清浄作用が効かなくなります。
そのため、バイオフィルムで覆われた内側は細菌が繁殖しやすい環境になるのですね。
虫歯菌は、このバイオフィルムの中で食べ物などから糖分を吸収して、自分が生きていくためのエネルギーを作り出します。
糖は最終的に乳酸や酢酸、エタノールにまで分解されて外に放出されます。
ところが、バイオフィルムが育ってしまうと、できた酸は外に放出されずにバイオフィルムの中に残ります。
そして歯のエナメル質を溶かし始めるのです。
これが虫歯となっていくわけですね。
この状態がエナメル質を越えて象牙質にまで進行し、歯髄と言われる神経に近い位置にまで及ぶと猛烈な痛みが出てくると言うわけです。
このバイオフィルムは器械的に破壊するのが効果的です。
そのためには歯ブラシによる正しい歯磨きはもちろん、定期的なプロフェッショナルケアをしっかり行いましょうね。