何がそんなに違うの?

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何がそんなに違うの?


新潟駅から徒歩5分「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
自由診療って白いだけでしょ?と思っている方が割といらっしゃいます。
保険は銀歯、自由診療は白い歯という認識があるかもしれませんが、最近では保険のものでも限りなく金属を使用せず治療できるようになってきました(もちろん適応を確認しての話になりますが…)。
では保険の白いものと、自由診療の白いものの何がそんなに違うの?というところですが、まずは色味です。
保険のものは、基本的な色から大きく変えたり、特徴的な模様をつけることはできません。
もう1つは汚れのつき方です。保険の材料は基本的にプラスチックです。
表面をつるつるに磨いた状態で装着しますが、日々の歯磨きや食べ物などでどんどん表面が荒くなってしまいます。
そうなったときに汚れがつきやすくなります。
装着してすぐはそんなに変わりないように見えますが、使うほど変化は大きくなります。
プラスチックのタッパーと、陶器のお茶碗やガラスのコップを想像してみてください。
洗い方や使い方によりますが、早くくすんでくるのはどちらか想像できると思います。
白いかどうかだけでなく、汚れのつきやすさで検討してみるのはいかがでしょうか?
 

(りんご歯科医院 歯科医師 A.S)

 
上記ブログについての院長の追加コメント
歯の被せ物で、保険診療内のものでいいやという人は少なくないと思います。
でも、保険診療で行ういわゆる銀歯ってどうかと言われると、あまり積極的にお勧めできないですね。
銀歯は、適合面でいうと材質的にぴったりというものは難しいです。
仮にぴったりだとしても、経年的に金属の縁と削ったところの縁が合わなくなってきますね。
金属がめくれ上がってくることから始まり、内面のセメントが溶出してきやすいですね。
そうなると、金属の内面にばい菌が入り、銀歯の下に虫歯を作ります。
これを二次虫歯といいます。
二次虫歯は、銀歯が入っていると放射線を通さないためレントゲンを撮っても解りにくいです。
相当大きくなって強い症状が出て、銀歯を除去して初めて解ることが往々にしてあるのです。
最近は、この金属に代わって保険診療内でもCADCAMというハイブリッドセラミック素材が導入されました。
全ての歯に対応するものではないですし、歯列の条件によってはできないことがありますが、それなりに多くの歯に対応が可能になりました。
しかしながら、問題がないわけではありません。
プラスチック成分とセラミック成分のハイブリッド型なのであまり強い材料ではないですし、単色のCADCAM用ブロックを削り出して作るので色が合わせにくいですし、経年的に変色します。
その観点からいうと、もっとその方に合ったものはあるのですね。
確かに自由診療は高額ですが、何度も作り替えるならかえって良いことがない気もします。
もちろんどんなにいいものを入れても、しっかりブラッシングすることと、3ヶ月に1回の定期健診に通うのは必要ですが。。。
リスクを最小限にすることからも、是非考えていただけたらと思いますよ。