2018年9月17日

中高年の虫歯と唾液の関係について。(2018.9-2)

厚労省の「平成28年歯科疾患実態調査」によると、歯を失う人の割合は30歳以降、5歳ごとに10%アップするが、50歳以降からは、その割合が20%と大きくなるというショッキングな報告がされています。
一方、虫歯治療をした人の中で、両側2本の歯を支柱にして欠損した歯の代わりにクラウンを被せるブリッジ処置をした人の割合は45~49歳で4.8%。
50~54歳ではそれが跳ね上がり、55~59歳で12%、60~64歳で13.9%、65~69歳で15.9%と増えていきます。

これらの数字から、歯を失う転機が「50歳」であることが解ります。

それはなぜか?

これは、歯茎が痩せてしまい、エナメル質より軟らかい歯根部が露出することと、過去に詰め物などの治療した歯の内部に虫歯が広がることが言われています。

また、唾液の量と質の変化も関係しています。
唾液は、50代から目立って変わっていき、口腔内が虫歯菌の活動しやすい環境に成りえるのですね。
唾液と言っても、その性質は3種類あります。

サラサラ系ネバネバ系、その両方を合わせた混合系です。

健康な人は、この3種類がバランス良く分泌されているのです。

その割合は、安静時と食事時では変化するのが知られています。
若く健康な方なら、安静時では耳下腺組織からのサラサラ系が20%、混合系の唾液が顎下線から75%、ネバネバ系の唾液が5%分泌されています。

でも、食べ物を咀嚼したりすると耳下腺からのサラサラ系が増えて50%を占めます。

ところが、歳を取ると安静時・食事時に関わらず、サラサラ系の耳下腺組織は活動が低下するため、口腔内全体に粘り気のある唾液が増えてくるのです。

サラサラ系の唾液が減り、粘り気のある唾液が増えると、口腔内の虫歯菌が糖分を分解して、産出する酸を中和する力が弱くなります。

その結果、虫歯菌が繁殖してしまうのですね。
このような生理的な変化に対応するためにも、中高年の方は歯科医院で定期健診をしっかりと受け、
虫歯のチェックをしてもらうことをお勧めいたします。

2018年9月 4日

強い歯を作るために、バランスの良い食事をしましょう!(2018.9-1)

強い歯を作るには、普段の食生活で十分に栄養バランスの取れた食事を取ることが大切です。 
人間の歯や骨は体の中で最も硬い組織で、少量のタンパク質と多くのカルシウムやリンなどのミネラル成分でできています。これらの成分は強くて丈夫な歯を作るためには、欠かせない栄養素です。ミネラル成分を多く含んだ食べ物には小魚類やレバー、海藻類、牛乳、卵、大豆、野菜、果物などがあります。意識してこれらの食べ物を摂るようにしましょう。

また、最近は軟らかい食べ物を好む傾向がありますが、よく嚙んで食べることも健康で丈夫な歯を作る上で欠かせないポイントです。よく嚙むと、唾液がたくさん出てきて消化吸収を良くする働きをするほか、唾液にはカルシウムやリンが飽和状態で含まれているので、歯のエナメル質から溶け出したカルシウムやリンを補う力があります(これを再石灰化と言います。)。

成長期では、硬い食べ物をよく嚙むと美しい歯並びを形作るのにも役立ちます。さらに、唾液には糖尿病、動脈硬化、がん予防に繋がる成分が含まれていることが知られています。
強い歯で嚙むには、虫歯予防、歯周病予防を最初に行うことが大切です。
お口のことで気になることがありましたら、歯科医院で定期健診を受けることをお薦めいたします。

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