歯科衛生士が行うブラッシング指導は全身の健康維持に役立つのです。-りんご歯科医院|新潟市中央区の歯科・歯医者

院長ブログ

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歯科衛生士が行うブラッシング指導は全身の健康維持に役立つのです。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 たまに歯科衛生士がブラッシング指導をしようとする際に、話を全く聞こうとしない患者さんがいます。

特に忙しいビジネスマンや若いうちに入れ歯になってしまったような方に多いような気がしますが、「知っているから、そんなのはどうでもいい。穴の開いたところからやって。」と言うのですね。

確かに痛みを強く抱えていて、急を要するようならばファーストチョイスとして痛みのあるところの治療をしていますが、そういうことを言う多くの患者さんはそういうわけではないようです。

そもそも、虫歯を起こした原因は何でしょうか?

歯周病を起こした原因は何でしょうか?

早い話が、歯磨きが上手くいかなかったからですよね。。。

もしくは、していなかったりしたのが原因ですよね。

肝心要のこのブラッシングをしっかりやらないと、全ての歯科治療は上手くいかないのですね。

入れ歯になっても、口腔内を衛生にする習慣は大切です。頬粘膜や舌にだって細菌は居て層をなしバイオフィルムを作っているのですからね。

それをやっつけるために、日常的に習慣としてやっていただくべき事は日々のブラッシングです。

本来、最重要視されるべきことなのです。。。

最近では、歯周病と糖尿病との関係が取り沙汰されています。

これは、歯周病を治療せずにそのまま放置しておくと、口の中に生じる炎症や感染の持続によって、脂肪組織や骨格筋の細胞の糖の代謝機能を妨げ、インスリンに対する抵抗性が高まってしまい、インスリンを作用しにくくしてしまうのです。

インスリンとは、血糖中の濃度を下げるホルモンで、これがきちんと作用しなくなると血液中の血糖値をコントロールすることが困難になり血糖値が上がり糖尿病は悪化し、それと同時に病原菌感染を抑える創傷治癒能力までが低下していきます。

これらのことから、糖尿病のコントロールをきちんとするためには歯周病をしっかりと治すことが重要で、また歯周病の予防や進行を防ぐためには糖尿病の治療が大切という事になります。

歯周病と糖尿病、意外に密接な関係なのです。

このような現実からか、ある糖尿病内科の専門医は糖尿病になったら歯科医院へ行けと本気で言ってくれる先生もいます。

その先生は自分の著書で、「今度生まれ変わったら歯科衛生士になりたい。」と言ってくれています。

それだけ、この歯科衛生士が行ってくれるブラッシング指導は全身の健康のためにも大切なことなのですね。

今一度、本気になって歯磨きのことを考えてほしいです。

ノンクラスプ入れ歯にしてみませんか?

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 最近では、ノンクラスプ入れ歯と言って金属のバネの無い入れ歯を作ることが多いです。

特に若い女性ですと、金属のバネが前歯に係るのは極端に嫌う傾向がありますね。

確かにそれがあると,この人は部分入れ歯が入っているなと他人から思われるかもしれませんからね。。。

本来ならば、一番確実なのはインプラントで治した方がより審美的なのかもしれませんが、インプラントにすること自体に、リスクはありますし極端に嫌がる人は少なくはないですね。

当院ではインプラント治療は行っていないので、もし、ご希望があれば大学病院や近くの医院さんで信頼を置ける先生にご紹介させていただいてます(インプラント埋入後のケアのみならば党員でも可能かとは思いますが。。。)

でも、このノンクラスプ入れ歯も症例を選ばないと、上手くいかないです。

金属のバネ(クラスプ)を付けない代わりに、残存歯の歯肉に乗っかる床と言われるピンクの材料が伸びます。

その材料は保険診療で使われる床よりも柔らかく弾力があります。

その弾力性を利用して、維持を図るようなモノですね。
そのため、歯周病で歯がグラついている様なケースの場合、非適応かと思います。

その維持力によって残存歯に負担がかかり、歯周病を悪化させてしまう可能性もありますからね。。。

でも、そのような症例で無ければその審美性は、良いものと言えると思います。

先日、ある40代の女性が来院し、右下の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯と3本の歯を欠損しており、保険で入れ歯を作るように提案した際に、自由診療で良いから「入れ歯のバネがつかない入れ歯にしてください。」と言われました。

恐らく過去のこのブログか当院のHPを見てきたのでしょうね。

大体のことは、何も言わなくても理解してくれてましたよ。

幸い歯周病的にも、ほぼ問題は無いですからこのノンクラスプ入れ歯で製作に入ることになりました。

最近は若い方で、入れ歯になってしまう人は過去に比べると、少なくはなってきたような気がいたします。

でも、全くいないのかというと、そうではありませんね。

その人達は、かなり後悔していることも少なくはないです(全く気にしない人もいなくは無いですが。。。)。

そのような方達に、「できるだけご希望にかなう入れ歯を作るように僕は頑張りますが、あなたもこれ以上歯を失わないためにも、日々のブラッシングと定期健診と歯のクリーニングにはかよってくださいね。」と言うようにしています。

是非、歯を失ってお悩みがあるのなら話を聞かせて下さい。

そして、今後どうしたら良いのかをお話しさせていただけたら幸いです。

(写真は下顎にノンクラスプ入れ歯が装着されているものです。金属のバネが無いのでキレイです。)

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被せ物をする際は、どうするかお聞きしますね。

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 最近では、CAD/CAM冠と呼ばれるもので白い材料の被せ物の適応範囲が拡大されたため、小臼歯も白い被せ物を装着することが可能となりました。

いわゆる銀歯と言われるものよりも、審美的には白いということで良いものではありますが、細かい色の再現はどうでしょうかね。。。

そういう所では、やはり自由診療の被せ物であるオールセラミック冠やジルコニア冠の方がキレイで艶があって、自然な感じがしますね。

金額的には、保険が利かないため高いという印象があるのは否めませんが、やはり良いモノは良いですね。

でも、保険診療でもCAD/CAM冠が部位やケースによってではありますが、施設基準を満たして届けをすれば保険対象となったのは良かったと思います。

今年からは、下顎の第一大臼歯も条件によってはこのCAD/CAM冠が認められるようになりましたからね。。。

保険診療に関しても被せ物は、どんどんメタルフリーになっていくのでしょうかね。

確かに銀歯って、あまり良いことがないですね。

金属そのものの、耐久性はあるかもしれませんが硬すぎるために、喰いしばりや歯ぎしりをする人にとっては、対合する相方の歯は削られ(咬耗)てしまいますし、金属の縁がめくり上がりやすいため、二次虫歯を作りやすいという欠点があります。

また、その虫歯が進行していても金属色のため、セラミックより気づきにくいのですね。。。

ですから、被せ物の型を取る前に、患者さんには一応、銀歯で良いか保険外のモノが良いのかを聞くようにはしています。

単なる審美的な側面や安い高いの判断のみだけでなく、メリットデメリットを知ってもらうといいなと思います。

いずれにしても保険診療でも、自由診療でも、僕ら歯科医師が一生懸命にやるのは全く変わりません。

ただ材料の善し悪しだけはあります。

例えば、寿司職人さんが中トロの握り寿司を作ったとして、青森県の大間で取れた新鮮な本マグロを使用した握り寿司と聞いたことのない近海で取れた冷凍期間の長いマグロを使用した握り寿司では、同じ寿司職人さんが握ったとしても、やはり味は違いますよね。

そのような意味での素材の違いを保険診療では、カバーできないのが現状だと言うことなのです。

歯科は今、時代は治療から予防になってきました。

これからは、予防から審美という傾向になっていくでしょうね。

これらのことを踏まえて、後悔のないように被せ物を選択していっていただきたいと思います。

そして、まずは保険の被せ物を入れておいて、後で自由診療の被せ物をするという人がいますが、その考え方はあまりお勧めではないですよ。

なぜなら、また被せ物を除去するのに削らなければなりませんからね。。。

そうすると、さらに歯そのものを痛めてしまいますからね。

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訪問診療を必要としている方に向けて、積極的に行っています。

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 訪問診療を当院は積極的に行っております。

多いときは一日に2件行くこともあります。

当院における訪問診療のための設備も最近は、充実してきました。

もし、レントゲンが必要なことがあった場合もポータブルレントゲン撮影機により、撮影することができます。

入れ歯の製作はもちろん、虫歯の処置や歯のクリーニングも行っていますよ。

要介護状態の場合、歯科医院に行きたくても体の自由がきかないため、来ることができませんよね。。。

先日も、歯がほぼ全て残存している方の歯のクリーニングのみをしてきました。

この方は3ヶ月ごとの歯のクリーニングをしてほしいという希望があるため、定期的に行っています。

足腰が弱く88歳と高齢ですが、日頃の手入れの良さと定期健診が効いているようで、虫歯はなく顔も若々しいです。

食べられないものもないと言っていましたよ。

また、介護施設にいる方ですが、その方は上下顎とも欠損歯があって入れ歯が入っていますが、残存歯を守りたいと言うことより、月に1回入れ歯の調整と残存歯のクリーニングに行っています。

その方は、初めて診たときは全身状態が良いわけではなかったのですが、入れ歯の製作と口腔ケアを一生懸命やったところ、歩行器がなければ歩けない状態であったのに、最近は、スタスタと歩けるようになって来たような気がします。

顔色も良くなり、「お陰様で、何でも食べれるよ~。ありがとう。」と言ってくれます。

そのような、本当に嬉しそうな言葉や元気な姿を見ると、こちらのやる気もアップしますよ。

最近よく聞く言葉で、オーラル フレイルという言葉があります。

オーラルは日本語で口のこと、フレイルは虚弱のことです。

つまり、人は口から老いて弱まる、、、という考え方です。

例えば歯を一本失ったとして、その一本だけならばその時は大した不自由を感じていないのだけれど、さらに1本なくなって行くことが続いていくと、人は食べられるものに偏りができてきます。

そうなると、摂れる栄養にも偏りが出てくるのですね。

その結果、全身的にも悪影響が出てきてしまい、弱まってしまうために要介護状態に近づいていくのですね。

だから、まずは口の中から要介護状態にならないように予防をしていくことが大切です。

もし、現在が要介護状態ならば、これ以上は悪化しないように口腔ケアをしていきましょう。

このように、もし、入れ歯が痛い、虫歯や歯周病で困っている、歯のクリーニングをしてほしいという方がいて、要介護状態のため外来に通うことができない場合はご相談ください。

予約制となりますが、ご自宅、介護施設まで訪問診療いたします。


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後悔しないためにも歯を大切にしましょう。

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 入れ歯は正直煩わしいものではあります。

歯があったときや、ブリッジと比較したらどうしてもそれに同等のレベルで咬めることはないです。

どんなに良い入れ歯と思われるものでも、自分の健康な歯には勝てないのです(歯周病でプラプラになっている歯には勝てると思いますが。。。)。

僕は、入れ歯の勉強をしてすでに25年経っていますが、そんな入れ歯は見たことがないですね。

でも、なくなった歯を生やすことはできないし、それに変わるものも大幅な欠損の場合、無理がありますね。
ここで、言いたいのは歯がしっかりある人は予防にしっかり励むべきですよね。

入れ歯に期待するのは、やめた方が絶対良いです。

若い人で、多少の虫歯や歯周病があるのを知っていながら、悔い改めることもなく、治療に罹らなくなったりする人は多いですから。

後で後悔してきた人を、どのくらい多く見てきたことか。。。

ある調査で高齢者を対象に、若いうちにしっかりやっておけば良かったな~と感じられることは何ですか?という質問に対し「歯の治療や歯の手入れ」が一番多かったとのことです。

この調査からも、歯を甘く見すぎてしまった結果、そうなったのでしょうね。。。

そしてこの調査からも入れ歯では本当の意味で、満足はいっていないと言うことに繋がりますね。

もし、入れ歯で代用できたらそのような回答は得られなかったはずですものね。

もし、虫歯ができてしまっているのなら、しっかり治療をして行きましょう。

もし、歯周病で歯茎が痛いなら、歯科医院で歯茎の治療をしてもらいましょう。

そして日常のブラッシングを第一に考えていただき、定期健診にはしっかり通いましょうね。

これを、継続していけば人生の後半になって、同じ質問を受けたときに「若いときに歯の手入れをしておけば良かったな~。」と後悔することはないでしょうからね。。。

また、もし数本の歯がなくなってしまい、部分入れ歯になっている人は、これ以上大きな入れ歯にならないためにも、残存歯の手入れは大事なことです。

歯を数本失っている方は、歯がすべてある人よりももっと虫歯や歯周病になってしまうリスクは高いでしょうからね。

僕としては、入れ歯治療は自分の中で大好きで得意としているところではありますが、これからはその部分入れ歯になった人たちに、極力歯を抜かずに守れるようなことを患者さんと協力していけるような診療体制を確立していき、この考えをわかってもらえるように、情報発信していきたいと思います。

診療を通じて人間関係を築いていけたら最高ですね。

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 当院に昨年の秋から、ご本人、奥さん、娘さんと一緒に通ってきて下さる患者さんがいます。

当初から、よくお話をさせていただいているのですが、非常に人当たりも良く紳士的な方でいます。

上下顎とも、自由診療で製作された入れ歯だろうと思われる入れ歯を装着されていました。

話の中で、あまり歯科医院に対してそんなに期待していないような感じを、僕は受けました。

口の中を見てみると上顎に残根と呼ばれる重度虫歯の歯が数本あり、それを抜いて入れ歯を作った方がいい旨を伝えました。

下顎は、コーヌスデンチャーと呼ばれる入れ歯で数本の内冠と言われるものがありました。

入れ歯そのものはゴールドの金属床と言われるもので、下顎だけでかなり高額だと言っていました。

そのできばえは、結構良いものでしたが内冠が装着されている歯に根尖病巣があるため根の治療をしなければならないことをお伝えしました。

そして、その後にコーヌスデンチャーを作り替えていくことになりました。

まずは、上顎の残根抜歯を行い、即時入れ歯を製作しました。

下顎は内冠が外れてはいますが、咬合平面のズレもなく何とか使えそうです。

その後、抜歯した傷が安定したときを見て、上顎の本入れ歯を製作しました。

それが終わってから、下顎の根管治療を行い、内冠を装着してコーヌスデンチャーの製作に入り、一通りの治療を終えることができました。

この間、半年ほどかかりましたが、この患者さんといろいろ話をさせていただきました。

出身地のこと、家庭のこと、以前の仕事のこと、今までの歯科医院の通院歴などなど。。。

なかなか言いにくいことも、話してくれたと思います。

僕としてもこういう話ができて、患者さんと本当の信頼関係を持てるのは嬉しい限りです。

これが本当の意味でのかかりつけ医なんだろうなと思います。

患者さんの病状を知るのは、大切なことなんですが、その人の背景というか人生というか、、、そういうものも見れるのが本当に良い医療に繋がるのではないかと再認識させていただきましたよ。

こういう関係がもっともっと多くの人と築けるようになりたいです。

いつもそう思ってはいるのですが、なかなか人間関係を診療を通じて築くというのは簡単なことではないです。

時に、人は簡単に信頼関係を失いますからね。

患者さんにしても信用をおけない人はいます。。。

例えば、言い方が悪いとか、予約を守らない、自分が悪いのに人のせいにするとか、歯科医そのものを舐めているとか。。。

いろいろな人がいますからね。。。

時には、そのようなことで落ち込むことも人間ですから、あります。

でも、この人に出会って少し自信が持てました。

これからも益々、頑張っていきたいと思います。

7年の時を経て、名刺が導いてくれました。

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 先日のことですが、歯が壊滅的に悪いので直してほしい、せめて前歯だけでも何とかしてほしいという依頼で、初診で入られた患者さんがいました。

その人は、僕のことを知っているそうで、過去に名刺交換をしたことがあると仰っていました。

「どこで会いましたか?」と僕が聞くと、○○という居酒屋さんでと言うことでした。

僕は全く覚えがないのですが、その人は事細かく覚えているそうです。

その人が言うには、その居酒屋さんで会って意気投合したと言っていました。

「いつ頃の話ですか?」と尋ねると、「もう7年ぐらい前になるかな」と言っていました。

振り返ってみると、その当時は開業したてでほとんど患者さんがいなくて、患者さんを診たくてしかたない頃です。

たまに飲みに行くことがあれば、隣の席に座った人に名刺を渡して宣伝していた頃ですね。。。

恥ずかしながら、いろいろな人に名刺を配っていた記憶があります。

しかしながら、その名刺が効力を発揮することはほぼ皆無でしたね。。。

その人は「せっかく仲良くなったんだから、先生のところに行こうと思っていたんだけど、忙しくてね。。。たまたまこういう状況になって、机の引き出しの中に名刺があったのを思い出したんだ~。」と言っていましたよ。

僕は、その名刺が7年の時を経て今になって、その患者さんを呼び寄せることがあるんだな~と思いましたよ。

何か感慨深かったですよ。

たかが名刺、されど名刺ですね。

それはともかく、その人の歯は確かに壊滅的でした。。。

歯周病で上顎の前歯が脱落してしまい、他の残存している歯はほとんど抜かなければならなそうです。。。

恐らく、上顎の歯は4本下顎の歯は2本しか残らないです。。。

そのため、その旨を全て話しレントゲン写真から今後の治療計画を患者さんに提示させてもらうと、「結果的に悪い歯を抜歯して、残った歯にバネをかける部分入れ歯が良いと思います。でも、それをやるにしても、抜いてすぐに入れ歯を作るのは得策ではないです。なぜなら、抜いた後は、抜歯した部位の傷が治ってから製作するのが、本来の入れ歯の製作法です。。。でも、前歯がなくてお困りならば、悪い歯を抜歯したと同時に、入れ歯をセットする即時入れ歯というものがありますが、これは悪い歯が残存しているうちに型と咬み合わせを取らせていただき、模型を起こして、その模型上で抜くべき歯を削って残る歯にバネを付けて完成まで持っていく方法ですが、あまり適合の良いものにはなりにくいです。当院ではあくまで仮入れ歯と捉えています。傷口が落ち着いて、変化がなくなったならば、それから本入れ歯を作るようにしませんか。。。」と伝えたところ、「先生、早く入れ歯がほしい。その方法で入れ歯を作ってほしい。」と仰いましたよ。

そのため、すぐに型と咬み合わせを取らせていただき、入れ歯の完成を急ぎます。

でも、この方法は極力は避けていきたい方法です。

患者さんにしては、今まで入れ歯を使ったことのない場合、結構煩わしくて辛いですからね。。。

でも、この方法を選択しなければならない人も少なくはないです。。。

そうはいっても、7年の時を経て僕に会いに来てくれた大切な友達(患者さん)です。

一生懸命に、頑張って良いものを作りますよ~。

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スポーツ歯学の勧め(3)

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 当院は開業して7年ちょっと、経ちましたがスポーツマウスガードの製作希望の方も少なくないです。

アマチュアボクシングの選手や、サッカー、ラグビーが多いですかね。

バスケットボールのプロ選手も来られたことがあります。

最近ではプロの格闘家、それもプロレスラーの方に来ていただきました。

作り方はアマチュア選手にしてもプロ選手にしても、特に大きく変わらないですが、競技に対しては、作り方を変えることがあります。

例えば、打撃系の格闘技の場合はどうしても前歯に強い衝撃が加わることがあります。

その場合は、ラミネートマウスガードと言って前歯部分を2~3層にシートを軟化圧接して保護することを考えたりすることもあります。

また、コンタクトスポーツではありますが、サッカーやバスケットボールなどの選手間のコミュニケーションを取りながらプレイするスポーツに関しては、しゃべりにくいと装着したがらないものですので、極力、発音を障害しないように口蓋部分を薄くしたり、短くしたりするようにしています。

当院では競技の特性をよく知って、それに合わせたスポーツマウスガードのデザインを提示できるようにしていますよ。

また、矯正装置を装着している方にも、スポーツ時にはスポーツマウスガードの装着が必須だと思います。

そのような方にも、当院では製作が可能です。

このスポーツマウスガードは、前のブログでも述べたように、あくまで外傷予防のためのものです。

これを装着して、スポーツパフォーマンスが上がることはないかもしれません。

でも、このスポーツマウスガードを装着することによって、怪我を起こすリスクが減り、精神的に安心感があるため、思い切りプレイに集中できる可能性があることを報告している論文もあります。

つまり、その安心感がプレイに集中するのに良い効果を上げる一因であることは間違いないのではないでしょうか。。。

でも、それが市販のもので作ったものとなると、外れる可能性があるためプレイに集中するのはおそらく難しいですし、そのために怪我が発生する可能性も高まりますよね。。。

そんなことがないように、是非、歯科医院で型を取ってもらい適合の良いスポーツマウスガードを作りましょうね。

昨年度に僕は日本体育協会(日本スポーツ協会)と日本歯科医師会がミットになって開催した2年間に渡る講習と実習を受けて公認スポーツデンティストの資格を取得しました。

ここでもスポーツマウスガードの理論と実技を学んできました。

もし、スポーツマウスガードが気になる方は是非、ご相談いただけたら幸いです。

(写真はアマチュア ボクシングをされている選手のスポーツマウスガードです。カラフルな色で製作することが可能です。)

※(当院でのマウスガード製作料金は6000円(税抜き)となっています。色付きのものは7000円(税抜き)です。)

スポーツマウスガードについての詳しい案内

スポーツ歯学の勧め(2)

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 スポーツマウスガードは市販のものでもあります。

でも、スポーツ用品店においてあるスポーツマウスガードはボイル アンド バイトというタイプのもので、シートを温湯で軟化して、それを口腔内に入れて口を動かして形作るものです。

非常に簡単に手に入りますが、作り方は案外大変で素人の人が自分で材料を口腔内に入れて口の筋肉を動かして作ると、均等な厚さにはならずに不必要なところにいらぬ厚みが出たりすると思います。

また、その適合性は良くなくうまく作らないと簡単に外れやすいものになってしまいます。

反面、歯科医院で製作されるものは型取りをして、模型を起こしてから、専用のシートを使って吸引加圧形成されたり模型上で重合して製作されるものなので適合面はすごく良いです。

色も透明なものだけでなく、カラフルなものもあります。

当院での作り方としては、上下顎の型を取り、咬み合わせも取ります。

そして型取りをしたものに石膏を流し、模型を作ります。

その上顎模型を口蓋部分を抜いた形にトリミングして、シートを使って熱を加え吸引加圧式のバキュームフォーマというもので模型に圧接します。

ここでできたものをスポーツマウスガードといいます。

そして、咬合器に模型を取り付け、製作されたスポーツマウスガードを装着し咬合調整をします。

その調整方法は、奥歯でしっかり咬合した状態として調整をします。

ここで、患者さんに来ていただきスポーツマウスガードをセットするわけですね。

万が一、咬合がズレていたとしても大きな狂いでなければ調整は楽です。

ただこの時に、違和感がなくても練習中に使用していると痛みがあるとかいうことがあります。

そのため、もう一回は調整に来てもらうように説明をしていますよ。

その際に、必ず言うようにしていることは、選手の中にはスポーツマウスガードの効果として、過度に筋力アップを期待している人が少なからずいます。

結論から言わせてもらうと、今はまだその因果関係は完全には認められていません。(ただ咬合により手足の等尺性筋力が上がり、そのためにスポーツパフォーマンス時の体幹のバランスが良くなるとは言われております。)

確実にいえることは、外力からの顎顔面の外傷予防には効果があると言うことなのですね。

試合の時に限らず、練習の時、筋力トレーニングの時から必ず使用してもらいたいと思います。

使用することによって、顎顔面、口腔内の外傷は減ります。

(次回もスポーツ歯学に関するブログをお伝えしますね。)

※(当院でのマウスガード製作料金は6000円(税抜き)となっています。色付きのものは7000円(税抜き)です。)

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スポーツ歯学の勧め(1)

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 スポーツマウスガードは、近年では格闘技のみならず様々なスポーツに使用されるようになりました。

ボクシングなどの格闘技はもちろんですが、ラグビーやアメリカンフットボール、アイスホッケーのようなコンタクトスポーツそして、それ以外の、野球や重量挙げなどの選手からの依頼も多くあります。

元々、自分は大学病院にいたときにこの学問、スポーツ歯学にすごく興味を持っていました。

たまたま当時の医局でこの学問を積極的に取り入れて、翌年に新しい外来を開くとのことより、一生懸命に勉強しました。

そして、スポーツマウスガードの作り方を勉強し、患者さんに快適なマウスガードを作るにはどういうデザインがいいのか、材質は何がいいのか、嚙み合わせの位置はどこがいいのか、全身に及ぼす影響はどうなのか、実際にどの程度、保護する力があるのか、マウスガードが精神面に及ぼす安心感はあるのかなどを研究していました。

診療的には当時はまだ、スポーツマウスガードが世間的にも知られていることなく、患者さんも多くはなかったです。

でも、この頃から、高校生以下のラグビー選手は装着が必須となり、高校生が団体となって来たりしました。

日常の患者数は、多くはなかったですが、来るときは団体様で来るので、通常の診療時間を終えてから型取りをしていましたよ。

ある高校のラグビー部は50人ぐらいの人数で来院したので、当時のスポーツ歯科外来の医局員3人で対応してたのは本当に大変でしたよ。。。

そしてスポーツ歯科外来ができてから、2年ほど経ってから大学病院に大きな変革の時がありました。

そこで、今までスポーツ歯科外来医長だった先生かその席を降り、僕に変わりました。
僕は、助手から講師に昇格し外来医長にもなったわけです。

当時の僕は、まだ33歳で医長になるのはちょっと早いかなと思われていたようですが、このときは嬉しかったですよ。

それまでのスポーツ歯科外来に罹る患者数が伸びず、病院長からもその旨を懸念されたため、まずは患者さんを多く集めるために知人を通してボクシングジムに行って、挨拶回りをしたりしましたよ。

空手道場にも手紙を送ったりもしてましたね。

さらに出張して、長岡市の高校ラグビー部にも伺い型をたくさん取ってきて大学に戻り、マウスガードを製作してから、またその高校に向かってセットしたこともありましたね。

そんな努力が実ったのか、前年度の患者数の10倍以上まで伸ばすことに成功しましたよ。

(次回もスポーツ歯学に関するブログをお伝えしますね。)

※(当院でのマウスガード製作料金は6000円(税抜き)となっています。色付きのものは7000円(税抜き)です。)

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