2018年10月:りんご歯科医院ブログ

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

遠いところから通ってくれる、ある患者さん。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 以前に当院である70代の男性が、上下顎の総入れ歯を製作いたしました。

その方は当院で製作した入れ歯に非常に満足していただけたようで、「先生、私の妻も診てほしい。かなり具合の悪い歯があるようなんだ。多分入れ歯になるな~。」と言ってました。

僕は軽い気持ちで、「そうなんですね。僕で良ければ良いですよ。頑張ります。」と、その方に伝えました。

翌週、その方の奥さんの予約が入り、当院に来られ、口腔内を診てみるとその時点で上顎の両側臼歯は欠損しておりました。

残存歯も歯周病の状態が悪く、大きな虫歯で根の治療をやらなければならない歯も何本かあります。そして、ブリッジも破損していたり、不適な被せものもあります。

治療計画を立てていくと、歯周病により抜歯しなければならないものが下顎前歯と臼歯の残痕を含めて6本、根の治療を併行してやっていき、前歯が絡む抜歯なので残存歯も多くはないために早めに部分入れ歯を作り、咬合の回復も図りつつ不適なブリッジを再製した後は、もう一度、部分入れ歯を作らなければならない旨を説明しました。

とにかく、やらなければならない処置は多くあるため、時間がかかる旨を説明しました。
その方の返事は、「先生の一番良いと思われる治療をお願いします。頑張って通います。」と言ってくれました。

でも、その時に思い出したのですが、以前、この方の旦那さんが「五月の連休明けには、故郷である秋田県の本荘市に妻と帰って、楽しく暮らすんだ~。」と言っていたことを。。。

この時点では、まだ4月前だったので僕は「そう言えば、以前、旦那さんが5月の連休明けには秋田県に帰って、向こうで暮らすと言っていましたが通うのは難しいですよね。。。もし、良かったら知り合いの先生を紹介いたしますが。」と伝えました。

その方は、「いえいえ、大丈夫です。夫もここの先生にしっかり治してもらいなさいと言ってましたし。暖かくなったので、雪は心配ないし。毎週は来れないかもしれないけど頑張ります。」と言っていただきました。

この言葉を聞いたときに、無理はしないでほしいという気持ちと、僕を信頼していただけて嬉しいという気持ちが入り交じりましたよ。。。

そして週に1回は、その方の予約があり、いつもの時間にその人はやってきます。

僕やスタッフは「秋田からお疲れ様です。大丈夫ですか?」と訪ねたところ、「うん、今日は主人の車で4時間かけて来ましたよ。今日は泊まりなので全然大丈夫です。」と仰っていましたよ。

そろそろ寒くなってきました、秋田は12月には雪も降りますよね。。。

もう少しで、入れ歯製作に入れますから、それまでには終わらせられるように努力したいです。

その奥さんの年齢も60代後半ですしね。

まだ、治療は道半ばですが極力早くやってあげたいです。

そして、この方にとって無理のない日程と時間を確保したいと思いますよ。

この医院で無事に治療終了されることができたなら、スタッフ皆でお祝いしたいと思います。

僕たちもその日を目指して精一杯、頑張ります。

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極力、入れ歯にならないようにしましょう。

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 入れ歯を作ってほしいという依頼で、40代後半の男性が来院しました。

当院では、そのぐらいの年代の人でも、入れ歯を製作することは少なくはないので、特段珍しくはないのですが、残存歯が下顎に2本しかなく、上顎は全ての歯が欠損していました。

しかも、その残存している歯の1本は重度歯周病のため抜歯をしなければならない旨をお話ししました。

その方は過去6年前ぐらいに、部分入れ歯を製作したことがあるようですが、どんどん歯が抜け落ちてしまったために、その部分入れ歯が使用できなくなり、いよいよどうにも咬めなくなったために当院に来られたようです。

通常は、あまりすることはないのですが、初診の段階でそのプラプラ動揺している歯を抜きました(もちろん同意の上ですが。)。

僕は、「次回から入れ歯の型取りから、やっていきましょう。今日、抜歯した部位もあまりにも歯周病が進行しているので傷の治りは悪く成り得ないでしょうし、週1回のペースで来てもらったとして、5~6回ぐらいで入れ歯は出来上がると思います。その後に、1~2回の調整は必要になると思いますが。。。でも、それよりも何よりも、今残存できている1本の歯をしっかり残していきましょうね。。。是非、歯科衛生士からの説明があったように、歯磨きを頑張りましょうね。」と伝えました。

本人は「はい、解りました。この1本だけは守りたく思います。」と言っていただけましたよ。

いつも思うのですが、若い方で歯がほとんど無い方を見ると、もっと前に見ることができたらな。。。こんな風にはさせたくなかったなと思います。

入れ歯を作る作業は、僕自身、大好きなのですが若い人のこのような状態はちょっと悲しくなります。。。

もう二度と永久歯が生えてくることはないのですからね。。。

入れ歯は健康な歯には絶対に勝てません。

どうか、今ある歯を大切にしましょうね。。。


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ノンクラスプ入れ歯の維持安定は良いものです。

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 部分入れ歯の場合、保険のものであるとどうしてもクラスプという、金属のバネが必要になります。

この金属のバネは歯の欠損している部位の前の残存歯に掛けることが多いです。

また、大きな欠損の場合は欠損側から離れている部位にもバネを掛けることがあります。

部分入れ歯の維持安定を得るためには、この金属のバネはどうしても必要になりますね。。。

ただ、そのバネが前歯にかかったりする場合、審美的には良くないものになってしまいます。

そのため、この金属のバネが見えてしまうために入れ歯を入れるのが嫌だというケースもしばしば見てきました。

そのような方の場合、ノンクラスプ入れ歯というものもあります。

このノンクラスプ入れ歯というのは、本来、金属のバネを掛ける歯にそれに変わる特殊な樹脂で歯肉から歯間部分を覆うピンク色をしたもので覆います(ピンク色であるため歯肉の色と同化して目立たないのですね。)。

このピンク色の樹脂はパット見た感じでは、保険で使用する樹脂と変わりが無いように見えますが、樹脂に弾力があり、歯を挟むようにして維持しています。

弾力があるので、入れ歯を出し入れするときにパチンと挟む感じがあって、とても維持力がありますね。

そのため、残存歯が重度の歯周病になっているようなケースには不向きですが、それほどでもなければ、審美的で良い入れ歯になります。

若い方で、欠損している歯が多く、どうしても前歯にクラスプを掛けなければならないような方には、凄く需要があると思います。

もし、そのようなことでお悩みの方は、相談していただけたら幸いです。

保険診療とはなりませんが、ご一考されることをお薦めいたします。

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当院は訪問診療にも、対応していますよ。

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 当院では主に火曜日と木曜日の日中の予約制となりますが、訪問診療も行っています。

要介護者や障がいがある方で、外来に通院できなければ、訪問診療で伺うことは可能です。

一番、訪問診療で多い症例として多いのは、入れ歯の調整ですかね。。。

それと保存不可能な歯を抜歯して、入れ歯に人工歯を足すようなケースと入れ歯の新製ですね。

介護を要する人の中には、自分で歯磨きをすることが困難な人も多いですからね。

恐らく、多くの要介護者は介護をしてくれる方に、口腔内のお掃除もやっていただいていることでしょう。

そのような要介護者にはインプラントも適応外になりますので欠損を補うのはやはり入れ歯になりますものね。

この現状を見ると、まだまだ入れ歯を必要とする人はたくさんいるなと感じます。

介護を要する人でも口からしっかりと栄養を取ってもらえるよう、良く咬める入れ歯を頑張って作っていきたいと思います。

要介護者の場合は、なかなか根管治療をしてその上に、クラウンを被せて行くようなケースはどちらかというと多くはないですね(全くないというわけではないですが。。。)。

この根管治療はある意味、時間も長くかかるため、患者さんやその家族にも結構負担が大きく、早く被せてくれという要望のある患者さんには、ちょっと厳しいことがあります。。。

術者側もちょっと大変なことが多いです(もちろん、残せそうならば残していきますが。。。)。

そのため、抜歯して増歯や抜歯して入れ歯の新製という事が、必然的に多くなるのかなとも思います。

でも、最近では、嬉しいことに入れ歯診療や虫歯治療ではなく、要介護者の歯石取りやクリーニングを頼まれることも多いです。

もし、お口の中はどこも痛くないのだけれど、歯石や着色が気になると言うことでも、専用の機会を持って行き、歯石除去や着色取りをすることは可能です(当院ではポータブルの超音波スケーラーという歯石を取る機械も完備してありますので。)。

そのようなことでも、是非、ご相談いただけたらと思います。

というよりも、むしろそちらの方が絶対に良いです。

家にいるときにでも、歯の病気にならないようにケアして行くことは本当に大切です。

その方が、患者さんの負担も少ないですし、3~6ヶ月の定期健診とクリーニングで歯の健康が守られるならば、そちらの方が絶対に良いと思いますよ。

もちろん、介護をしていただいている方の協力も必要不可欠です。

要介護者のための歯磨き方法等についても、詳しくお話しさせていただきたく思いますので、もし、訪問診療についてご興味のある方は、ご相談下さいね。

雨の日でも風の日でも施設やお家に伺い、診療やメンテナンスを行いますからね。


訪問診療の詳しい案内
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入れ歯は定期健診で長く持ちます。

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 できるだけ、入れ歯を作り替えることはあまりしたくないです。

自分で作った入れ歯ならば、なおさらにそう思います。

ほとんどの患者さんも、そう思うと思いますよね。。。

でも、歯を失った歯槽骨は時間とともに吸収してしまい、いわゆる歯茎は痩せていきます。

これは生理的なものなので、現在の歯科医学ではそれを止めることはできないとされています。

時間が経つと、作った当時の入れ歯は適合も良く、口を大きく開けても外れなかったのに何年かしたら緩くなったり、入れ歯の内面に食べ物のカスが入るようになったりと適合面の問題として出てくることがあります。

咬合的に問題が無く、単なる入れ歯の緩みならば裏裝(リライニング)という裏打ちだけで何とかなるかもしれません。

でも、あまりにもブカブカだったり、咬合的な問題も含まれる場合は、作り直しも考えなければなりませんね。。。

その方が、遥かに能率的で審美的だったりすることも多いですからね。

でも、それはそれで新しい入れ歯なので、慣れるのに時間はかかるでしょうね。

やはり入れ歯は人工物ですし、自分の健康な歯と同じものにはなりません、

やはり、入れ歯の患者さんにもお伝えしたいのは、そうなる前に早めに点検を受けていただき、歯茎の吸収が見られたら、早めの調整や裏裝をしていくことが良いと思います。

この歯茎の吸収程度は個人差がありますので、なんとも言えませんが、僕の経験では2ヶ月ぐらいで大幅に歯茎が吸収してしまい入れ歯が緩んだので、裏裝を必要とした人もいます。

特に女性は骨の痩せ方が男性よりも大きく、歯茎が吸収するスピードが速いような気がします(あくまで経験的な意見ですが。。。)。

ですから、入れ歯治療が終わられてからも、せめて3ヶ月に1回は定期健診(メンテナンス)に来られて、入れ歯を診せていただけたら、良いと思います。

できるだけわずかな調整で済むようにし、いつまでも良い入れ歯の状態で維持できるのが一番良いと思いますからね。

(写真は咬合床を口腔内に入れて、咬合採得というものをしているところです。)

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部分入れ歯でも、残存している自分の歯を大切に。

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 先日のことですが、下顎に第一小臼歯が一本のみ残存している方が入れ歯の調整とその一本の歯の3ヶ月ごとの定期健診とクリーニングに来られました。

その歯の状態は、今のところ安定していて抜く必要はないようです。

今から一年以上前に、その人は多数の歯を重度歯周炎のため、抜歯をして上顎は総入れ歯になりました。

そして、下顎も当初は同じように総入れ歯になる予定でした。

僕は、その時、「右下のこの小臼歯だけは残る可能性がありますが、他の歯の状態から考えると時間の問題かもしれません。僕の方としては、残していきたいとは思いますが。。。もし、残していくのなら、そのためにはあなたの協力も必要です。日常の食後の歯磨きは、絶対必要ですし、1月に1回は、歯周ポケット内の洗浄は必要かと思います。そうすれば、おそらくは長く持つと思いますが。」と言いました。

その人は、「先生、できるだけこれ以上の抜歯はしたくないです。保存できるように努力します。」と言ってくれました。

正直、おそらくこの人はきちんと歯磨きしないだろうなと、思っていました。それほど、他の歯は歯周病の程度が悪かったですからね。

この時に、抜かなかったことを後悔するような気がしたもんですから。。。

その後は、しばらくの間、その人の月に1回の定期健診とクリーニングをしました。

その方も、真面目に来てくれて歯磨きも頑張ってくれました。

そして、月に1回の定期健診とクリーニングを3回ぐらいしたところ、日常の歯磨きもしっかりやってくれていたのでしょうね。

歯の動揺が落ち着き、歯周ポケットの深さも安定し始めました。

これならば3ヶ月に1回の定期健診とクリーニングで十分対応できるなと判断し、今に至ります。

毎回、その人の歯の状態がどうなっているかドキドキしながら診ますが、先日も状態は安定していましたよ。

ブラッシング方法もこちらの注意点をよく守ってくれているようです。

この人の一本だけ残っている歯は、今思えばこの人の口腔内の衛生状態をアップさせるためのモチベーション維持にすごく役立っているのは事実ですね。

あの時は本当に、もしかしたら抜いた方がこの人にとって幸せなのではないだろうかと、悩みましたが、今は本当に残しといて良かったと思っていますよ。

多くの重度歯周病になった方は、その抜歯後の処置として入れ歯になっている人も多いでしょうね。

だけど、抜かないですむ歯がもしあったならば、是非、それを残すように頑張って歯磨きをして、歯科医院の定期健診と、クリーニングを継続的にしてもらうことをお勧めしますよ。

自分だけの歯ブラシによる歯磨きだけでは、深い歯周ポケットの中はお掃除できません。

そのため、歯垢が歯周ポケットに入り込み、そこで歯石を作ってしまいます。

歯石ができると、歯垢の足場となってしまうため、より強固に歯垢がついてしまいますよ。

そうなると、セルフで行う歯磨きだけではどうにもなりません。

歯科医院でプロフェッショナルクリーニングをしてもらい、歯周ポケットの中もしっかりお掃除してもらうことが大切なことです。

それを行えば、その残存歯が抜かないで良かったといえるものになり得る可能性は十分にありますからね。

もし、このようなことで気になる方は、当院にご相談ください。

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入れ歯の咬み合わせを、決める作業は難しいものです。

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 入れ歯の咬合を決めるのはかなり難しいです。

特に臼歯といわれる部位に歯がなく、定まらないケースの場合は咬合床というものを使って咬合採得をします。

もし、2部位以上の臼歯部での咬み合う歯があれば、咬合床を使わなくても咬合採得はできるかもしれませんが。。。

総入れ歯に近いような場合は、絶対にこの咬合床を使った咬合採得が必要になると思っていて下さい。

通常は、精密な型を取った後に、模型を起こして、そこに咬合床を製作します。

その技工操作が必要なために、咬み合わせ取りは別日になりますね。。。

入れ歯製作は、どうしてもその過程を踏んでいくために、型を取ってできあがりという言う訳にはいきません。

まして、この咬み合わせ取りは非常に手間がかかるし、ズレを起こしやすいものなのですね。。。

当院では一番この辺りには気をつけて行っているところでありますよ。

まして、この咬合採得で診るポイントとしては、咬み合ったときの高さや、前後左右的な水平面上のズレなどですね。

特に多数歯の欠損があっても入れ歯を入れてなかった人や、入れ歯を入れていたとしてもその入れ歯自体に大きな咬み合わせのズレがあると、かなり大変な作業になりますよ。

その人自体の本当の咬める位置というのを探す作業から入らなければなりませんからね。

この咬合採得が上手くいったと思って、その後に人工歯の排列を行い、次回の仮合わせの際に歯を並べた状態で咬合させてみると、また、咬み合わせのズレがあったということもあります。

生理学的な根拠を持って、咬合採得していたにしても歯が並んだ状態で咬合してもらうと、またそれも違うということがたまにあるのも事実なのですね。

その誤差は、恐らく経験で埋めていくしかないのかもしれないという非科学的なこともあるのが、この入れ歯製作の難しいところだと思います。

だから、歯科医師の技術が職人芸だといわれるのではないでしょうか。

教科書通りでは済まないことが多々あるものだと思いますよ、特にこの入れ歯製作というものは。。。

僕の経験からしても、この辺りは経験豊富な先生の方が上手だと思います。

まして、最近はこのような総入れ歯に近い状態の患者さんを診ることが、若い先生は極端に少ないようです。

そのような総入れ歯に近いような程の歯の欠損がある患者さん自体が、少なくなってきましたからね。。。

歯が残存して、自分の歯で咬めるのは本当に喜ばしいことで、そうさせたいと常々、歯科医師として思っておりますが、もう既に歯を失っている人はやはり入れ歯が必要なのですね。

もし、多数歯の欠損があって、入れ歯をこれから作りたいという方はご相談いただけたら幸いです。

※10月13日(土)は、講習会参加のため、休診となります。
ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

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部分入れ歯でも残存歯を大切にしましょう。

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 部分入れ歯を装着し、調整して痛みがなくなるとその後のメンテナンスに応じてくれる人は、多くはないです。

あの人最近、来ていないけど大丈夫かなと思っているとある日突然、入れ歯のバネがかかっている歯が抜けたからなんとかしてほしいということで再来院するようなことがよくあります。

僕たちは必ず、今残っている歯をずっと残していくためには、定期健診とクリーニングが一番大切ですと伝えていますが、なかなか解ってもらえない現実があります。

これは恐らく、この歯が駄目になったらまた入れ歯を作ってもらえばいいやという軽い気持ちと、今更磨いてももう手遅れだと思う気持ちが、そうさせるのだろうなと思います。

また、ある患者さんから「歯周病っていつ治るんだ?そんなにメンテナンスに通わせてどうするんだ?」と言われることもありました。

本当にそうですね、言いたい気持ちも解らなくはないですが、残念ながら歯周病は慢性疾患のため、ほぼ治りません。

痛みが出たのは慢性疾患の歯周病が、ストレスや体調の変化等をきっかけに個人の免疫力が低下したことにより急性化したためで、痛みが引いたのはそれが慢性に移行したためですね。

決して治っていませんし、いつ急性化してもおかしくないのですね。

一度、歯周病になってしまったらそれをコントロールしていかなければならないのです。

この慢性疾患というのは虫歯もそうですが、糖尿病や高血圧と同じ部類ですね。。。

いわば完治は難しい疾患なのです。

高血圧や糖尿病も治すのではなく、お薬や運動療法なのでコントロールしていくわけですよね。

だから定期的に内科にかかり、薬をもらったり生活習慣を見直させられたりするのですよね。

と、いうことはそのコントロールのために歯周病にとって何が必要なのかというと、日常のブラッシングなどのホームケアと定期健診、そして歯周ポケット内の洗浄だと思います。

この歯周ポケット内の洗浄は、通常の歯磨きでは難しく深いポケットにはブラシの毛先が届きません。

歯科衛生士などによるプロフェッショナルクリーニングが必要なのです。

是非、歯の健康のために歯周病菌が悪さをしないようにコントロールしていきましょう。

特に歯周病などで歯を抜いたことがあるような人や部分入れ歯になっている人は、これ以上歯をなくさないようにするにはどうしたらいいのかを、考えましょう。

そして一本でも残存歯が残っているのならば、歯科医院での定期健診とクリーニング、そして入れ歯の点検をしてもらうことが大切ですね。

入れ歯に過剰な期待は禁物です。

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 いつも言っていることですが、入れ歯が自分のものになるまでは、相当な時間がかかります。

特に初めて、入れ歯を入れる方は大きいものであればあるほど、大変です。

また、初めて入れ歯を作る方に多いのが、簡単に入れ歯製作はできるものと思っている人がいますね。。。

残念ながら入れ歯は、そう簡単には作ることができません。

東京のある歯科医院ではHPに1日で入れ歯製作が可能と書いてあるものも散見されますが、そこは設備的にも人員的にも、ものすごく充実している所なのでしょうね。

通常の一般の歯科医院では、まず無理だと思います。

普通、入れ歯は歯を抜いてすぐに入れるようなことはしません(即時入れ歯というものがありますが、当院では仮入れ歯だと思っていますので、ゆくゆくは本入れ歯に変えなければなりません。)。

傷が落ち着いたのを見て、粘膜が安定しているのを確認してから、型を取ります。

入れ歯の型取りは、基本的に最低2回は必要です。

欠損歯が多くて、咬み合わせが解りにくい場合は別日に予約を取らせていただき、かみ合わせを決める装置、咬合床というものを使ってかみ合わせの高さを決めていきます。

そして、高さが決まったら、今度は前後左右的なズレがないかの確認のための装置を作り、また別日に、それを使って水平的な位置関係を決めることもあります。

そして、その後に試適という仮合わせをして人工歯の色や形、歯にかかるバネの適合、口唇の張り具合、笑ったときの前歯の見え方などを確認します。

そこで、患者さんにもしっかり見てもらい了解を得られたら、次回に完成となります。

ここまで初診、1回目の型取りから完成まで5~6回、週1回の通院だとしても、完成まで1月半はかかるわけですよね。。。

だから簡単にできるとは、思わないでほしいです。

技工操作も必要ですからね。。。

即時入れ歯でも、最低2回はかかりますし、即時入れ歯の場合は、その後も長くなるというのは知っておいてほしいですから。

先日も、「1週間後くらいまでに入れ歯がほしいのですが。。。旅行があるので。。。」と言う人がいました。

その方は歯科医院に来たのは、15年ぶりぐらいだと言っていました。

ほとんどの歯は抜け落ちてしまいましたが、それでも、入れ歯を入れたことがないようです。

いよいよ前歯も抜けてどうにもならなくなったため、入れ歯を早く作ってほしいからここに来たと言っていましたが、そう簡単にはできない旨をお話ししましたよ。

もちろん何とかしてあげたいのは山々ですが、すぐに入れ歯ができると簡単に考えられるのも困ります。。。

まして、そのように簡単に考えられるのはどうかと思いますからね。

今までの経験上、そのように入れ歯を軽く考えている人ほど、入れ歯が入った時の失望感は大きい人が多いですからね。

そのような人は、比較対象を自分の健康だったときの天然歯としていることが多いので、大きな誤解が生じるのかもしれませんね(重度の歯周病でプラプラになった歯よりは咬めるかもしれませんが。)。

入れ歯になった以上、それを使いこなすための調整や、患者さん自身の努力は必要です。

時間をかけて、良いものにしていくしかないですよ。

もちろん、そのための協力は最大限していきますが、入れ歯に過剰な期待はしない方が、患者さんのためだと思いますから。

※10月9日(火)は院長が出張のため、休診となります。ご迷惑をお掛けいたしますが何卒、よろしくお願いいたします。

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入れ歯の歯並びは、笑ったときの歯の見え方も大切です。

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 総入れ歯を製作する際に、当院で特に気をつけていることは笑ったときの人工歯の見え方です。

総入れ歯そのものは、健康な歯をお持ちの方には馴染みがあることもなく、お勧めするものではありませんが、歯を失ってお困りの方は、作るならキレイなものを提供できたら良いなと常々考えていますからね。。。

この歯並びに関しては、保険診療、自由診療にかかわらずに当院では入れ歯製作の際に、大切にしている作業です。

その際の人工歯の大きさや色も大切ですし、形も大切なのですが歯の見え方は置かれている歯の位置、口唇側への出っ張り具合でかなり変わります。

いわゆる出っ歯のような状態になったままや、歯肉色が目立つようになったまま完成したら治すのがかなり困難ですからね(ほぼ作り替えなければならないと思います。)

そうならないように、咬み合わせ取りが終わって歯を並べ、歯肉形成を行ったならば必ず仮合わせ(試適)をするように当院はしていますよ。

注意する点は、まず正中がズレていないか、リップサポートという唇の張り具合(張りがなく唇の赤い部分が内側に入ってしまうこともあります。)はどうか、顔全体から見た歯の大きさ、顔や性差による歯の形態などは重要ですからね。

そして笑ったときの歯の見え方(スマイルラインを参考にしたものです。)は、すごく大切だと思いますから。。。

人工歯の素材としては、レジン歯(プラスチックの歯)、硬質レジン歯(硬いプラスチックの歯)、陶歯(セトモノでできた歯)がありますが、保険診療では主に硬質レジン歯を僕は使用します。

硬質レジン歯は、調整もしやすく摩耗も少ないため長期的に見て良いものと思えますから。

色も種類が豊富で明るい色のものもあれば、濃い色のものもありますからね。

入れ歯製作で重要な部分を占めるこの、人工歯配列の善し悪しは机上であれこれやることよりも実際に患者さんを前にして、やった方が実際の見え方がよくわかるので、もし、満足いかないなあと思えば自分でもう一回やることもありますよ。

もし、この仮合わせの段階で人工歯の配列不備があり、もう一回やり直すことはそれほど大変ではないですから、もし、気になることがあればこの段階で教えていただけたら幸いです。

入れ歯を作るのに、患者さんの意見が入らないものは良いものになりにくいですからね。

僕の方からも、そのあたりをしっかり取り込めるように積極的に聞いていますが、患者さん側としても、この仮合わせの時に気がかりなことがあれば言っていただけたら幸いです。

患者さん、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が一緒に協力していきながら、良い入れ歯を作っていきましょうね。

そうすることによって、完成した入れ歯は患者さん自身も納得して、使っていただけると思うので慣れるのも早いですからね。

一緒に頑張りましょう。

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