2017年10月:りんご歯科医院ブログ

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

歯科医師と患者さんの一期一会。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

今から20年くらい前の話です。

僕が大学院を卒業して大学病院の入れ歯の講座にいた時に、ある入れ歯の患者さんの担当になりました。

今まで、ある開業医さんで入れ歯治療を受けていたそうですが、なかなかの難症例のため紹介されてきました。

その方は、当時60代後半の方で上顎は全ての歯を失っていて総入れ歯、下顎は両側の臼歯がないためそこに部分入れ歯が入っていました。

その方の歯茎はかなり痩せていて、上顎は完全にカパカパの入れ歯のため話をするたびに落ちてくるような状態でした。

その方は、言う言葉も荒く神経質な感じもありました。

「お前のような若い先生じゃ、俺は不安だよ。」と仰っていました。

僕は「一生懸命、やりますので、何卒よろしくお願いいたします。」とただ一生懸命に入れ歯のための型を取り、咬み合わせを取っていきました。

いざ、セットとなった時、その患者さんは「お、なかなかいいじゃないか。結構、見直したよ。」と言いました。

その頃になると、僕もこの荒っぽさに慣れてきて結構言うようになっており、「○○さん、ありがとう。でも、まだそれを言うのは早いよ。食べてみないとはっきりしたことは言えないよ。」と言いました。

それから、何度かの調整を終えて、6ヵ月毎のメンテナンスに移行しました。特に大きな問題もなく入れ歯を気に入って使ってくれていました。

それから3年ぐらいして、僕が大学病院を辞めて離れるちょっと前にちょうどメンテナンスの時期と重なり、その方はメンテナンスに来られました。

僕は、今までの事からもしっかり挨拶をさせて頂き、後任の後輩を連れて本人の前で注意事項を申し送りしました。

その時にその人は「そうか。。。俺を置いてここを辞めちゃうのか。。。」と少し涙ぐんでいるようにも見えました。

「後任の先生は腕もいいし、優しいから大丈夫だよ。」と言ってその場を後にしました。

それから、次の勤務先の佐渡ヶ島にある病院で勤務して半年ほど経った時、その患者さんから電話がありました。

その内容は「今の先生も悪くないのだが、やっぱりあなたじゃないとダメだ。佐渡まで行くから診てくれ。」と仰っていました。

その時の僕は、さすがに佐渡までメンテナンスに来てもらうのはあまりにも大変であろうと思い、「いやいや、佐渡に来るのは大変だから。大学で診てもらってください。」と言って電話を切りました。

少し申し訳ないようにも感じましたが、僕としては気遣ったつもりでいました。

それから2年半して佐渡を離れ、新潟市江南区の歯科医院に勤めていた時に、突然、その患者さんはそこの医院に人伝で僕に会いに来てくれました。

そして、「また入れ歯を作ってくれ。もう、佐渡にいるからという理由は使えないでしょ。」と笑って言ってくれました。

この時は、本当に嬉しかったです。

そこまでして、僕に会いに来てくれて。。。もう、先生と患者ということを飛び越えて、友情というか親子というか、なんとも言えない感情が僕達の間にはあるのだなと感じましたよ。

それから、3年ほどして僕は開業しました。

その方は、開業当初、外来の方に来てくれていましたが、現在は訪問診療に伺わせていただいています。

ここ最近は、体調の関係でお会いできていませんが。。。

今度は、その方の体調を見て、僕がその方を「追っかけ」ていく番ですね。。。

歯科医師と患者の仲にも一期一会、お互いに誠意を尽くして尊重していく関係が構築されれば、お互いに幸せですね。

※明日は休日のため、ブログもお休みとさせていただきます。

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歯科の医療費控除とは

当院は予約制です。痛みがあっても、まずはお電話を。。。

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 入れ歯を作ってほしいという依頼で、当院に来られる患者さんは多いです。

僕としても、入れ歯は大好きな診療ですので本当にありがたい事です。

でも、時折、予約なしで飛び込みで来られる患者さんがいます。

当院は開院当初から予約制を敷いていますので、痛みがあって辛いと思われても、まずは電話をしていただき予約状況を聞いていただきたく思います。

そうでないと、予約をお取りになっている患者さんにもご迷惑をお掛けしてしまいますので。。。

なかなか融通が利かないように思われますが、あくまで予約制とさせていただき、必要と思われる時間を確保して診療に当たるのが理想かと思います。

何卒、ご理解の程、よろしくお願いいたします。

失った機能を取り戻すことは難しいですが。。。

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 最期の時まで、美味しい食事を取れるのは本当に素晴らしい事だと思います。

できれば、いつまでも自分の歯で咀嚼できれば一番良い事ですが、なかなか理想通りにはいかないこともあります。

でも、口から食事が摂取できれば入れ歯で対応することはある程度可能です(自分の健康な歯に比べればその咀嚼力は半分以下になりますが。。。)。

失った機能を元通りにすることは、現代歯科医学ではあまりにも難しいです。

でも、歯を失って食事を取ることに不自由さを感じているのならば、諦めずに他の方法で補えるのか検討していきましょう。

部分入れ歯でも、残存歯のブラッシングは重要です。

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 部分入れ歯を入れている方によく見られるのですが、金属のバネを掛けている歯が磨けていないことが多いです。

このバネがかかる関係上、どうしても汚れは付きやすいのですが、付きっぱなしになっていると、虫歯や歯周病を起こしやすくなります。

特に注意をして磨くようにしましょうね。

また、入れ歯を装着したまま歯磨き粉をつけて自分の歯と一緒に磨くのは絶対に良くありません。

入れ歯の内面は磨けませんし、それこそバネのかかった歯は磨けないため、何かしらのトラブルを抱えることになります。

また、歯磨き粉を使う事によって研磨剤に人工歯が負けてしまい、少しずつ削れていくこともありますから。

入れ歯は口腔外で磨き、残存歯はしっかりとキレイに磨きましょうね。

歯根破折予防のためには。。。

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 歯を失う原因で、一番多いのは歯周病ですが、歯根破折で歯を抜かなければならない人も少なくないです。

この歯根破折は交通事故やスポーツ外傷により起こることもありますが、自分の咬合力や就寝時の歯ぎしり、喰いしばり等の過剰な咬合力によっても起こりえます。

交通事故は予測できませんが、スポーツ外傷はスポーツ時に、就寝時の歯ぎしりや喰いしばりは夜間に起こることは予想できますよね。

その際に、スポーツマウスガード、ナイトガードというマウスピースを装着して予防するのは大切な事です。

この二つは素材や厚みも違うため併用はできませんが、歯を守るために考えていただけたらと思います。

当院でもマウスガードは自由診療(税別6000円~)、ナイトガードは保険診療内で製作できます。

ご興味のある方は、ご相談ください。

金属床の入れ歯は、メリットが多いです。

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 金属床の総入れ歯を装着するようになって、見違えるほどよく話をするようになり、食事も美味しくできるようになった人は多いです。

以前は、保険内で入れ歯を作ったようですが、とても装着していられないと仰っていました。

どうしても保険診療では使用できる材質は基本的にプラスチックであるため、床と言われるピンク色の部分が厚くなります。

これは、強度を上げるためには致し方ないのですが、かなり違和感を感じるようです。

基本的には上顎の場合は口蓋部分、下顎の場合は舌側部分に金属が露出するため他人から解ることはありませんし、熱伝導性はよく、温かい食材は温かいものとして冷たい食材は冷たいものとして食べられますし、薄くなることによって、舌の動きを阻害しません。そのため、口の中が広くなったようだとよく言われます。

入れ歯は毎日使うものです。話しにくい、食べにくいと保険内の総入れ歯で感じているのなら、考えていただけたらと思います。

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入れ歯でも、3ヵ月に1回は点検と調整をさせてください。

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 先月に当院も開院してから7年目となり、早くも一月が過ぎました。

最近はメンテナンス(定期健診)に応じてくれる患者さんは本当に増えてきましたが、入れ歯の方のメンテナンスは、まだまだ多くはないと思います。

入れ歯は歯がないので、痛くなったら行けば良いとか、緩くなったら行けば良いと思われがちですが、それだと、かなり大掛かりな処置が必要になります。

場合によっては、作り替えなければならないこともあります。

歯を失った歯茎は、時間の経過とともに生理学的に吸収され、これを止めることはどんな名医でもできません。

そのため、入れ歯が少しずつ合わなくなってしまうのを、少しの調整で間に合わせていくのが一番良い事だと思います。

総入れ歯の人でも、是非、3ヵ月に1回は点検と調整をさせて頂けたらと思います。

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総入れ歯の咬み合わせ取りは慎重にしています。

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 僕が総入れ歯の製作の過程で、一番気をつけていることは咬み合わせです。

総入れ歯であったり、歯があっても対合歯がなくて咬み合わせが安定しない場合は、入れ歯を製作するための咬み合わせを採得する装置(咬合床)が必要になります。

この装置を使って、咬み合わせを決めていくわけですが、古い入れ歯の悪い咬み癖があるためになかなか上手く取れないこともあります。

そうなると、いろいろな方法を使って決めていくことになるのですが、かなり大変です。

場合によっては2~3回この咬み合わせを取るために時間をかけたり、お使いの古い入れ歯の咬み合わせを直して、それを使用してもらい、しばらくたってから咬み合わせを取り直すこともあります。

ここが上手くいかないで、それに気づかずに新しい入れ歯を製作してしまい、それを修理なんてことになれば、キレイに仕上がりませんからね。

自分の中では、一番緊張するし、その後の仮合わせでもかなり慎重に見ていますよ。

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