2016年12月:りんご歯科医院ブログ

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

訪問診療で会った、あるお医者さんのプライド。

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 新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 ある知人からの依頼で、ある介護保険施設にお邪魔しています。その中に、入れ歯新製希望の患者さんがおられます。お約束の時間に行って、入れ歯の精密な型取りを行う予定でいました。型取りのための様々な道具を持って、その施設に伺いましたがその患者さんは施設の手違いで、出かけられたとのこと。。。以前もそのようなことがあり、20分ほど待ちぼうけしてしまい、僕たちも不愉快な気分でした。そんなこんなしているところで、その患者さんは、帰ってきてくれて真っ先に僕らに、深々と頭を下げ謝ってくださいました。また、「先生を待たせたのは、大変申し訳ない。私は今日、先生が来てくれるというのは聞いてなくて。。。先生だってここに来なければ、自分の医院でほかの患者さんを診れたんだよね。本当に申し訳ない。」と言ってくださいました。僕らは「いえいえ、大丈夫ですよ。全然問題ないですよ。」と言いました。でも、この患者さんのお腹の虫は収まらないようで、施設の事務の人を呼んで説教すると言い始めてしまいました。僕としてもそこまで気にしていませんし、事が大きくなるのを避けたく思いました。「そう言っていただけるだけで十分ですよ。こうやって型も取れたし、今日は多少余裕がありますから。全然大丈夫です。」と、何とか怒りを鎮めさせ事なきを得ました。僕はこの患者さんは、認知症が多少あるようですが、非常に真面目な方なんだなと感心しました。その後の話から、聞いたのですが実はこの方は元外科医で、ある大病院の院長をされた経歴を持っていたのですね。多少、認知症は進行しているとのことですが、このやり取りの中でも、言葉の中に気品と真面目さがあり医師の立場を理解してくれている先生です。認知症になったとしても、その人の個性や性格は変わらないのですね。自分が認知症になるかならないかは、誰にもわからないことですが、そうなっても、この人のようにプライドを持って生きていきたいなと思いましたよ。これから僕がこの患者さんを診る際には尊敬の念をもって「先生、入れ歯はいかがですか?」と声をかけていきたいなと思います。

入れ歯診療を通しての、人間関係を築きたいです。

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 新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 入れ歯の診療と研究をするために日本歯科大学新潟歯学部の大学院に入学・卒業して博士号を取得してから、今日まで足掛け19年経ちます(歯科医師になって23年です。)。その中で、大学病院に勤務しているころに初めて会ってから15年ほど経つ患者さんもいて、今でもお付き合いを持ち当院に入れ歯のメンテナンスに来てくれる人が数人います。本当に感謝いたしています。
 たまに考えるのですが、この方達は、大学病院で入れ歯を初めて装着させていただいてから1回は作り替えをしましたが、本当に僕の技術に満足してここに来てくれているのでしょうか?確かに自分は入れ歯の診療と研究に情熱を傾けてきましたが、それだけでこのような長い付き合いというのは続くものなのでしょうかね?やはり、この患者さんと僕との間柄は単なる患者と先生というものではない何かがあると思っています。少なくとも僕は、この人たちのためにやるんだという気概は持っているつもりです。やっぱり医療においても人と人との人間関係が構築されるかどうかが、一番大切ですよね。
 これからも入れ歯診療を通して、患者さんと人間的な付き合いのもと、寄り添っていくように頑張ります。

詰め物、被せ物が入った歯はより丁寧に磨きましょう!

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 新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信 
 
 皆さんは、治療して詰め物、被せ物をすると、もうその歯は虫歯にならないと思いますか?
 残念ながら、虫歯にはなります。そして治療した歯ほど、再度虫歯になりやすかったりもします。詰め物、被せ物と歯との境目であったり、詰め物の下に虫歯ができることがあるのです。これを予防するためにも、健全な歯よりもっと丁寧な歯磨きを心掛けていただきたいと思います。
                      (りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)