自由診療を含めてお話しさせてもらってます。

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

自由診療を含めてお話しさせてもらってます。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 昨日、来られた患者さんで入れ歯の新製希望がありますが、かなり具合の悪い歯があり抜歯をしなければならない状態でした。その歯は大きなブリッジの土台にもなっているため、抜歯した後、傷が治ってから入れ歯を作るとなると、通常は1~2月ほど待って傷の安定を見て、それから入れ歯を作ることになります。そうなると傷が治るまで1~2月ほど、それから入れ歯製作をして装着されるまで、週に一回のペースで来たとしても5~6回かかります。そうなると、計2~3ヵ月ほどかかりますとその旨をお伝えしました。その患者さんは、「え、傷が治るまで抜けたままでいるの?仮歯とかはできないの?」と仰いました。僕は「残念ながらあまりにも大きな欠損のため、ブリッジを前提としたような仮歯はできないです。もし、やるならば抜歯と同時にセットする即時入れ歯というのがありますが、これをやった場合、どうしても抜いた後は傷の治りを予想して製作するので、あまりいい入れ歯にはなりません。それを入れた後、多分に作り直しをしなければならなくなるかと思いますが。。。」と伝えました。患者さんは「あ、でもいいよ。それをセットして傷が治ったら、またすぐ作り替えればいいのでしょう?」と言いました。恐らくこの患者さんは、保険診療内で作られた入れ歯は即時入れ歯であろうと本入れ歯であろうと一度作ったら半年は作れないというルールを知らないなと思い、そのことを伝えました。そうしたら、「え、そうなの?知らなかった。どうしよう。。。」と言いました。僕は「でも、即時入れ歯を入れて半年待てば、作ることは可能ですよ。その即時入れ歯が絶対にダメなものになるとはいえないし。そうしましょうか?また、自由診療であれば、料金はかかりますがその期間を短縮できますし、もっと良い材料を使って作ることもできますが。。。」と伝えました。その患者さんは「先生、自費ならいいんだろう、俺、いいのを入れてほしい。まず保険で作ってそれから、本入れ歯を自費で支払うよ。」という事で、話がまとまりました。
 僕らは保険医である以上、この保険のルールを無視して診療することはできません。でも、この患者さんのように一般の人はこのルールを知る人はほとんどいないと思います。保険内で作った入れ歯やブリッジ、被せ物はいつでも作り替えてもらえるという軽く考える患者さんは多いです。だから、上記のようなやり取りが日常に医院内であります。この内容を聞いていた他の患者さんの中にはもしかして「また、自由診療の話をしている。」という方もいるかもしれませんね。でも、仕事をするには、保険のルールを守らないでやることはできません。それを逸脱するならば、自由診療でやるしかないのが現状です。そうしなければならない理由があり、自由診療のメリットも当然あるわけです。患者さんにも、そのことは理解していただきたく思いますし、自由診療が必要と思われる方には、僕は正々堂々と説明させていただいています。