愛犬の死が伝えたもの。

院長ブログ

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愛犬の死が伝えたもの。

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 僕を支えてくれた愛犬の小町が一昨日、亡くなりました。11歳7か月でした。約2か月ほど前から体調を崩し始め、ここ2週間は餌も、水もほとんど摂取できなくなり、尋常じゃないほど苦しんでいました。獣医さんからも、かなり悪いことは聞かされていましたが、何とか生きてほしい心と、苦しんでいる姿を見たくない心が僕の中にぶつかっていました。
 安楽死か自然死、この究極な選択を前にして、心が痛みました。いろいろな紆余曲折を経てきましたが、娘が泣きながら「小町を生かしてあげて。私が一生懸命、面倒を見るから。小町は治るよ。」と僕に言いました。娘の純粋な気持ちに、心が完全に動かされ、僕らは最期の時まで一緒にいることに決めました。それから、二日して小町は眠るようにして息を引き取りました。僕は、医院で仕事をしていたため、その時を見ることはできませんでしたが、最後まで生きる姿勢を示してくれましたよ。
 安楽死か自然死、どちらが良かったのかはまだ解りませんが、結果として我が家で最期を迎えられたのは小町としては幸せだったと思います。命の重さや尊さは、これまでの過程で娘にも伝わったと思います。
 娘の将来の夢は獣医になることだそうです。これは小町が元気な時から言っていましたが、小町を火葬後、娘が「私、いっぱい勉強して獣医になる。」と言った言葉が忘れられません。親として、このような経験を積んだ娘はきっといい獣医さんになると、親ばかですが、そう思いました。
 僕ら歯科医師は患者さんの生活の質に深くかかわりますが、正直、生死に関わるようなことは直接的には少ないです。でも、この問題は永遠の課題かもしれませんが、考えていかなければなりません。いや、医療関係者だけでなくすべての人に言えることだとも思います。答えは出ないでしょうが、これを考えることで命の大切さということだけではなく、老化を進行させない、病気にならない、怪我をしないためにはどうしたらいいのかも一緒に考えなければいけなくなるのですからね。
 小町、今まで本当にありがとう。俺、頑張ります。

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