2015/08/01
上顎のみ全ての歯が欠損で、下顎はほとんどの歯が残存しているケースはけっこうあります。予想するにそのような方は、重度の歯周病があり咬合力もかなり強いと思われます。そのため、下顎の歯が相方の歯周病に罹っている上顎の歯を突き上げ、動揺を大きくしたために抜歯になったのではないかと思われます。
このような方は上顎のみ総入れ歯を製作していくわけですが、相方の歯がほとんど残っているためその歯並びに気を使いながら人工歯を排列するため、自由度が狭まれます。咬合力もかなり強いため、粘膜負担の総入れ歯は歯ぎしりなどをされると脱離しやすく不調和が出やすいです。このあたりを患者さんによく説明し、無理な食材は細かくして食べてもらうような工夫も必要なことも常に説明するようにしておりますよ。
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