入れ歯の問題点について

院長ブログ

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入れ歯の問題点について



自分の歯を全部抜いて総入れ歯にしたいという人がたまにいます。先日もそのような人が来られました。口腔内を見てみると、多少歯の欠損がありますし、歯周組織を検査すると確かに歯周炎は進行していましたが、全歯を抜歯するほど悪くないと説明させていただきました。その患者さんは少々がっかりした様子でした。よくよく総入れ歯にしたい希望を聞いてみると、「歯並びがきれいになるし、歯周病に悩まされることもないから」とのことでした。確かに長い目で見ると、歯周病を食い止めることができず抜歯になるケースは考えられなくもないですがまだ50代前半の女性ですし、入れ歯になった時の不調和を考えたらお勧めできないなと思いました。
この患者さんには、入れ歯にした時の考えられる問題点を伝えると、納得していただけたような気がします。

まず、問題点とは
1.天然歯に比べて咀嚼能率は格段に低くなる
2.初めて大きな入れ歯を入れた時の違和感は相当苦痛がある
3.食材にかなり制限がある(硬いものを食べるのは困難)
等を説明させていただきました。

確かに、あまりにも進行してしまった歯周病で一気に総入れ歯になる方はいなくはないですが、安易に考えないでいただきたく思います。