2015/01/20
最近では、患者さんも親知らず以外で抜歯してほしいという依頼は少なくなったなと思います。当然と言えば当然ですね。しかしながら患者さんが希望する、しないに関わらず抜歯しなければ治療が前に進まない場合や抜歯してブリッジや入れ歯にしてあげた方が、その人にとってメリットがあるなと思うケースは少なからずあります。
例を挙げると重度の歯周炎で歯がプラプラに動いて、何とか歯肉に引っかかっている場合や虫歯が進行して健康な歯質がほとんど残っていない場合は、正直言って「保存が無理です。」と患者さんにお伝えしております。最近の風潮としては歯を保存するのがいい歯医者さんの条件のように言われているみたいですが、私はそうは思いません。残しても、すぐに痛みがでるのが明らかならば早目に抜歯してあげてブリッジや入れ歯を入れてあげて咬合や審美性を回復するようにしてあげるのも、歯科医師の役目かと思います。もちろん、そのための説明と同意は絶対に必要ですけどね。