2019年5月:りんご歯科医院ブログ

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

入れ歯製作で、歯の見え方は気になるところです。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 総入れ歯を製作する際に、当院で特に気をつけていることは笑ったときの人工歯の見え方です。

これは、保険診療、自由診療にかかわらずに当院では入れ歯製作の際に、大切にしている作業です。

その際の人工歯の大きさや色も大切ですし、形も大切なのですが歯の見え方は置かれている歯の位置、出っ張り具合でかなり変わります。

いわゆる出っ歯のような状態になったままや、歯肉色が目立つようになったまま完成したら治すのがかなり困難ですからね(ほぼ作り替えなければならないと思います。)

そうならないように、咬み合わせ取りが終わって歯を並べ、歯肉形成を行ったならば必ず仮合わせ(試適)をするように当院はしていますよ。

この仮合わせの段階ならば、まだいくらでも修正は利きますので噛み合わせのズレがないかどうかも見ることが出来ます。

そして歯の見え方を見るポイントは、まず正中がズレていないか、リップサポートという唇の張り具合(張りがなく唇の赤い部分が内側に入ってしまうこともあります。)はどうか、顔全体から見た歯の大きさ、色の調和具合、顔や性差による歯の形態などは重要ですからね。

そして笑ったときの歯の見え方(スマイルラインを参考にしたものです。)は、すごく大切だと思いますから。。。

人工歯の素材としては、レジン歯(プラスチックの歯)、硬質レジン歯(硬いプラスチックの歯)、陶歯(陶材でできた歯)がありますが、保険診療では主に硬質レジン歯を僕は使用します。

硬質レジン歯は、調整もしやすく摩耗も少ないため長期的に見て良いものと思えますから。

色も種類が豊富で明るい色のものもあれば、濃い色のものもありますからね。

入れ歯製作で重要な部分を占めるこの、人工歯配列の善し悪しは机上であれこれやることよりも実際に患者さんを前にして、やった方が実際の見え方がよくわかるので、もし、満足いかないなあと思えば自分でもう一回やることもありますよ。

もし、この仮合わせの段階で人工歯の配列不備があり、もう一回やり直すことはそれほど大変ではないですから、もし、気になることがあればこの段階で教えていただけたら幸いです。

入れ歯を作るのに、患者さんの意見が入らないものは、完成してから問題が起きることがありますからね。。。

こちらの方からも、そのあたりをしっかり取り込めるように積極的に聞いていますが、患者さん側としても、この仮合わせの時に気がかりなことがあれば教えていただけたら幸いです。

患者さん、歯科医師、歯科技工士が一緒に協力していきながら、良い入れ歯を作っていきたいと思っています。

そうすることによって、完成した入れ歯は患者さん自身もしっかり使っていただけると思うので慣れるのも早いですから。。。

いいものを作るために、コミュニケーションをとりながら一緒に頑張りましょう。

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入れ歯が緩くなるのは。。。

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 入れ歯になると、時間の経過とともに、緩くなってくることを感じませんか?

これは入れ歯が乗っかっている歯茎が痩せてしまったために起こることが多いです。

部分入れ歯の場合は、金属のバネが緩くなってきたことも考えられます。

また、咬合も人工歯がすり減ってしまったことにより、変わってきている可能性もあります。

そのようなことがあったなら、早めに歯科医院で調整をしてもらった方がいいかと思います。

入れ歯は生体の口腔内で機能させるモノで人工物であります。

日常の咀嚼や会話などに効力を発揮しているため、常に使用しているモノといって良いと思います。

そのような大切な器官に対して、メンテナンス(定期健診)をしないというのは通常は考えられませんよね。

だけども実際の所、入れ歯が口腔内に入って、痛みがなくなってよく食べられるとなると、その後のメンテナンスに応じる人は、天然歯が全て残っている人に比べて少ないのが現状です。

本来は入れ歯になる前からきちんと、歯科医院に通ってブラッシング指導をしてもらい、歯石除去やクリーニングをしてもらっていたならば、入れ歯にならないで済んだ方が大勢いたはずなのに。。。

最近は、新しい入れ歯を入れてそれが何でも食べれると言われることよりも、それ以上自分の歯をなくさないために、しっかりメンテナンスに通いますと言ってもらえる方が、何十倍も嬉しく思います。

自分の歯を大切に思わない人に、入れ歯治療をやってもあまり上手くいきません。。。

実際の所は、そういうモノなのですよ。

全ての人が総入れ歯というわけではなく、大方の人は部分入れ歯でありますからね。。。

残存歯が一本以上はある人が多いはずです。

もちろん歯周病が重症化してしまい、プラプラしているような歯は抜かなければならないでしょうが、そうでなければ僕は極力、残したいと思います。

どうか、部分入れ歯の人こそ、これ以上歯を悪くしないためにも歯科医院の定期健診には係られて下さいね。

そして、入れ歯だからもういいやと思わずに、残存歯と今使用している入れ歯を長く使えるように努力しましょう。

きっと良い結果が出ますよ。

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総入れ歯の製作で気を付けていること。

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 上下顎、全ての歯を失って、総入れ歯になる人というのは確かに少なくなってきましたね。

でも、全くいないというわけでもありませんね。

やはり総入れ歯が合わなくて悩んでいる方というのはかなりの数で存在いたします。

一言で合わないと言っても、いろいろな悩みがありますね。

例えば入れ歯が口を大きく開けると落ちるや、噛むと痛い、入れ歯と歯茎の間に物があh様るようになってきた、発音しにくいなどですね。。。

調整や修理でことが足りれば、もちろん作り替えなくてもいいと思いますが、大きく修正が必要ということであれば作り替えも検討しなければなりません。。。

ただ作り替えると言っても、入れ歯を新製するのに5~6回はかかります。

そして、不都合な状態のままでいるわけにもいかないと思いますので、粘膜調整剤や即時重合レジンなどを用いて修理や調整をいたしますね(どうしてもできる範囲でという形になりますが。。。)。

総入れ歯で肝となるステップは型取りと咬み合わせ取りだとは思います。

型取りの場合はどのステップでもできるので、ある意味、楽観していますが、咬み合わせ取りはちょっと大変です。

中には、どこで噛んでいいのかわからないほど、不安定な人もいますからね。

その辺りは、非常に気を付けて行っています。

そして、仮合わせの際に咬み合わせのずれがないかも必ずチェックしていますよ。

総入れ歯は、ある意味、術者が他人に与える咬み合わせです。

天然歯同士のかみ合わせとは違くなる可能性が高いものです。

それが良いのか悪いのかは、別として患者さんに良いものと思ってもらえるように頑張っていきたいと思います。

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即時入れ歯のメリットとデメリット。

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 即時入れ歯を入れなければならない状況なほど、残存歯が重度虫歯や重度歯周炎に侵されている人も少なくはないです。

本来は入れ歯は、抜歯後の傷が完治してから作らなければならないのですが、前歯にかかる残存歯を抜かなければならない状況だったり、臼歯であったとしても入れ歯がないと咬合できないようなケースの場合、通常の作り方だと歯のない時期ができてしまうため、抜歯と同時に入れ歯をセットするということもやらないわけではないです。

しかしながら、このやり方は残存歯があるうちに型と咬み合わせを取り、模型を起こし咬合器に取り付け、抜くべき歯を特定して、仮合わせ(試適)を挟まずに完成までもっていってしまいます。

そして次回の来院時に抜歯と同時に、入れ歯をセットしてしまうというやり方です。

これは、メリットとしては回数(概ね2~3回)は少なくて済みますし、歯のない時期は基本的になくなります。

しかしながら、問題点も多くあります。

傷の治り具合は個人差が大きく、完全に予想して作ってますし、歯茎の吸収具合も特定することはできません。

また、型取り時や咬み合わせ取りも、残存歯が重度歯周炎であれば咬合そのものもかなり不安定ですから、それを再現してもあまりよい入れ歯にはなり得ないです。

従って、当院ではこの即時入れ歯はあくまで仮入れ歯という風に考えています。

そして、この即時入れ歯は保険診療で製作した場合、思いのほか傷の治りがよく、再製作するのは問題がない歯茎になっていたとしても、再度、保険診療で作るとなると保険診療のルールとして半年間は再製作ができません。

どうしても、この仮入れ歯である即時入れ歯を早めに作り替えたいと思われるならば、自由診療も考えていただけたらと思いますよ。

その方が、良い入れ歯になりますし使い心地も即時入れ歯に比べて遥かに良いものになるかと思います。

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訪問診療では介護する方の協力も必要ですね。

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 当院は、主に火曜日、木曜日の日中に訪問診療も行っています。

介護保険施設や患者さんの自宅に出向き、診療を行うのは、なかなか大変ではありますが、介護を要する方で、なかなか歯科医院に通えないことを考えると、行かなければいけないように思えます。。。

しかしながら、処置内容によっては、外来に来てもらってやる方が僕らとしてはやりやすいのは確かですが、患者さんが来ることができないなら、僕らが行くことも必要ですからね。

主な内容としては、やはり入れ歯の調整や製作が多いですが、中には介護者の方が口臭を気にして歯のクリーニングや歯石取りを希望される事もあります。

先日、近くの介護保険施設へ訪問診療に出向きました。

そこには、以前に当院で入れ歯を製作した方の残存歯が揺れているので診てほしいという施設側からの依頼でした。

その方の全身状態は悪く、歯磨きも自分ではできないような状態です。

施設側にその旨を説明しましたが、なかなか一人一人の要介護者の口腔内を清掃するのは大変なようです。

口腔内の衛生状態は良いとは言えませんでした。

この方の口腔内を見てみると、本来なら、抜歯を要するべきの歯が何本かありますが、全身状態からもそれは難しいとのことでしたので、暫間固定を図り様子を見ていくことになりました。

幸い入れ歯の適合そのものは悪くなく、食べることに不自由はなさそうです。

高齢で介護を要する方は、なかなか口腔内の環境を改善するのにも大変であります。

環境改善を図るには、施設やお家の介護者の協力が不可欠であります。

その辺りの指導や説明もしっかりやっていきたいと思います。

また、当院では、訪問診療のために歯を切削する器具やポータブルのレントゲン装置や歯石取りの機械も配備されております。

そのため、診療室に近いレベルでお家でも診療できることが可能になりました。

もし、要介護の方を、身内や知り合いに抱えているのならば、ご連絡をいただけたら幸いです。

オーラルフレイルという言葉があるように、人は口から年を取ります。

要介護者においては、介護度を上げないためにも是非とも、介護をされている方から考えていただきたく思います。

一緒に頑張りましょう。

訪問診療の詳しい案内
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入れ歯の方でも、定期健診を大切にしましょうね。

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 入れ歯の人でも、メンテナンス(定期健診)は絶対に必要です。

入れ歯が入っている方でも、上下顎とも総入れ歯という人は多くはないはずです。

少なくても1本以上は、たいていの入れ歯使用者でも存在することが多いです。

仮に総入れ歯で、自分の歯が1本もないとしても、入れ歯そのもののメンテナンスと、歯茎の状態や粘膜の状態をチェックすることは大切です。

この定期健診を本当は、全部の歯が残っていて歯周病もない全く健康なときからやっていただけたら、一番良いのは確かなのですが、そのような人はごく少数ですね。。。

日本は、あくまで病気になってからでないと歯科医院に通うことはないでしょうね。

欧米諸国とはこの予防の考え方が大幅に違うのは、明らかではありますね。

いわゆる歯科医療先進国は、この予防という概念が徹底されているので、入れ歯になる人は歯周病とか虫歯で歯を失うというのではなく、交通事故やスポーツ外傷による歯の破折のために抜歯になる人が多いようです。

その数も日本よりも、はるかに少ないですね。

歯が抜けるのも、歯周病という概念ではなく、歳だから抜けると言う人も現実にいますからね。

歯は、日常のホームケアが一番大切なのは、いろいろな所で言われているので理解されている人は多いですが、自分だけでの完璧なケアはほぼ無理だと言われています。

僕達、歯科教育を受けている歯科医師や歯科衛生士だって、自分自身の力量で完璧に磨けるという人はいないのですから。。。

そのために、僕達も月に1回ほど、お互いに歯のクリーニングをしたりしていますよ。

この歯科医院での定期健診とクリーニングは今ある歯を保存するためには、是非、受けていただきたいですし、虫歯や歯周病のリスクの高い人や多少の歯周疾患がある方ならばより一層、メンテナンスの重要性を知っていただきたいと思いますよ。

そのリスクの高い人は、本当にちょっとした油断で虫歯を作ったり、歯茎が腫れやすかったりしやすいものです。

もし、その歯を抜かなければならないような状況になったら、入れ歯をしている人はさらに大きなものになりますね。

入れ歯を作り替えなければならない最大の要因は、歯を抜くことなんですからね。。。

もし、新しい入れ歯を作るにしても、条件は以前よりも格段と悪くなりますよね。

支えになる歯がなくなれば、入れ歯の維持を図るのは本当に難しいですからね。

だから、どうか入れ歯の人は特にこのメンテナンスを最重要視していただき、今ある自分の歯を大切にしてほしいと思います。

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金属床入れ歯にも、使われる金属の種類がいろいろあります。

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 生活の質を上げるために、入れ歯を入れて食事や会話を楽しみたいという患者さんは多いです。

僕もそう思っていただけるように、一生懸命に入れ歯製作に毎日、励んでいます。

しかしながら、個人の努力ではどうしようもないのが、材料の物性です。

例えば総入れ歯の場合、上顎であれば金属を使用して口蓋を覆うと、プラスチックよりも薄くできるため違和感は少ないです。

下顎であれば舌に接する入れ歯の内側を金属にすると、舌感は非常にいいですし、熱の伝わりもしっかりします。

しかしながら、この金属床入れ歯は保険診療内では認められないものです。

以前に保険診療内で総入れ歯を入れていた方が、自由診療で金属を使用した総入れ歯に代えると、その効果を感じてくれます。

確かに、自由診療なので金属床入れ歯は高額です。

でも、入れ歯は毎日使い、食事や会話に必要だと思うのです。

より快適に、良いものを入れて生活するのは「生活の質を上げる。」ことに直結しますよね。

そう思うと、これを勧めていくのは良い事だと自分自身は思います。

さらに言うと、この金属床の金属に何を使うかも大切なポイントです。

当院ではゴールド、チタン、コバルトクロムを金属床入れ歯に使用しています。

チタンは、軽くて丈夫です。

生体親和性が良く、金属アレルギーのある方にも使用が可能です。

当院では、それらの点からチタンを使用した金属床入れ歯をお勧めしていますよ。

もちろん、価格もそれぞれ違いますので、気になる方はご相談ください。

保険診療で作られるものとは違う良いものになると、僕は思います。

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歯の欠損の放置は良いことがありませんね。

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 入れ歯は、なかなか思うように使えないという人は少なくはないですね。

中には、以前の健康なときの状態に比べて、咬めないとか、発音しにくいとか、違和感があるという声を聞くことがあります。

大変言いにくいことではありますが、元の健康な歯があってなんでも食べれるような状態の歯にすることは困難です。

もし、それが可能ならば、小さい虫歯でも歯を抜いて入れ歯にした方がいいということになりますものね。

そんな、夢のようなことは現在の歯科医療では不可能と言われてます。

僕達が、新しい入れ歯を作る意味も、比較対照は健康の歯ではないですからね。

それと比較されたら、絶対に良いものにはなり得ませんから。。。

ただ、親知らず以外の歯で欠損の状態をそのままにしていて良いことはありませんもの。。。

1本でも歯の欠損があると、噛み合わせのバランスを崩し、欠損したその部位に向かって周囲の歯は傾いたり、あるいは相方の歯は延びてきます(これを挺出といいます。)。

また、そのせいで咬合に不調和をきたし、顎関節に支障が起こり顎関節症になる人もいますから。

以前も、歯の欠損を何本か抱えた上で、顎関節症を発症した人を診ました。

その人は、口を開けることがほぼできなくて、右側の顎関節部に以前からカクカクという音があったそうです。

あるときから、その音はなくなっていたのですが、口は人差し指が入るかどうかの開口量となり、首から肩にかけての筋痛もあるようでした。

その状態で、できるだけの開口をさせると右の顎関節は完全にロックしているため、顎の中心は右に変位するようでした。

顎関節部に指を当てて診査すると、クリック音は触知しないので関節円板は完全に外れてしまい、右の顎関節円盤は非復位型のものとなっているようです。

その方には、まず、生活指導の注意点と開口練習、そして、鎮痛剤を服用してもらいます。

1週間後の様子を見て、バイトプレーン(マウスピース)の製作に踏み切るかどうか判断することになりました。

そして、顎関節症の症状が落ち着いたら、その欠損部の補綴処置もした方がいい旨を説明しました。

本人もその欠損部のことを知っていながら、放置していたことを悔やんでいました。

顎関節症は、咬合の因子だけではないとよく言われますが、咬合の不調和が全くないということも少ないです。

このように、欠損部を放っておいて顎関節症になるケースはたくさん見てきましたからね。

できるだけ、そのようなことがないように、もし、歯の欠損があって、顎に変な音がするというような、心当たりがある人は早めにかかりつけの歯科医院で診てもらった方がいいと思いますよ。

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入れ歯は自分の健康な歯には勝てないものなのです。

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 先日、上顎に総入れ歯を新製してほしいという希望で、当院に来られた患者さんがいました。

この方は、お使いの総入れ歯をお持ちでしたが、総入れ歯で有るにもかかわらず、その後縁部はかなり短く、床面積はかなり小さいものでした。

これだと、入れ歯の安定感は悪いだろうなと思われるものでした。

よくよく聞いてみると、その入れ歯は東京で1日で入れ歯ができるという歯科医院で作られたそうです。

(語弊のないように言っておきますが、入れ歯を一日で作ることは可能です。ただしそれなりに長い時間はかかりますし、よほど設備や人員がかなり充実しているか、入れ歯専門の歯科医院で一日の患者数が2~3人で自由診療でやる歯科医院でないとコスト的にも時間的にも無理だと思います。)

お値段も相当高かったと言います。

金属等は一切使っておらず、いわば普通のレジン床のようですが。。。

まあ、それを保険で作るか自由診療で作るかは、そこの歯科医院の方針と患者さんの同意のもとで行われるものなので、それに関してはいいのですが、問題はこの患者さんが当院でもすぐに入れ歯ができるだろうと考えられていることが一点と、床の後縁が短いのは、嘔吐反射によるものだということが解りました。。。

かつ、下顎の残存歯は左側の小・大臼歯部が欠損しておりますが、入れ歯は持っていなく、その他の前歯部分は残存しており、下顎前突の状態でした。

歯があったときは、いわば反対咬合というものです。

あまりにも条件が悪いことを考えると、この状態で、通常の入れ歯製作で対応するのは正直、難しいと伝えました。

場合によっては、インプラントを併用したIOD(インプラント・オーバーデンチャー)というものを考えたほうがいいのではないかと、伝えました。。。

当院では、インプラント治療は行っておらず、大学病院で診てもらうことをお勧めしましたが、患者さんはあまり行きたくないようです。

もともと、入れ歯を1日で作ってもらえるという考えもあるようですから。。。

大学病院では、それはありえない話ですからね。。。

入れ歯は、簡単にはできません。

まして、あまりにも条件が悪い人は相当難しいですし、通法通りの製作方法でできないようなケースというのも、あるのですね。。。

簡単に考えられるのは、止めたほうがいいです。

神様が与えてくれた、自分の健康な歯に勝るものはないわけですから、まずは、予防。

他人が作った入れ歯が、自分の歯に勝るというのは幻想ですよ。

厳しい言い方ですが、これは事実だと思うのです。

その辺りは、しっかりと認識していただきたいと思います。

僕たちが製作する入れ歯は、あくまで人工物なので、元々の自分の健康な歯には勝てません。

重度歯周炎でグラグラの歯よりは、いいかもしれませんが。。。

勝負をかけるのは、今の入れ歯よりどれだけよくなるかということです。

元々の自分の健康な歯と同等ならば、ちょっとの虫歯になったら、全部歯を抜いて総入れ歯にしてしまったほうがいいということになってしまいますからね。。。

それは、絶対にありえない話ですよ。

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ノンクラスプ入れ歯は目立ちません。

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 入れ歯を入れていることにコンプレックスを抱えている方は多いです。

特に若い方にはよく相談を受けます。少数歯欠損であるならば、インプラントやブリッジがお勧めではあります。

そのほうが、体力的にも手術に耐えることができるでしょうし、術後の違和感も少ないです。

しかしながら、その後のケアはかなり大変であるとは思います。

歯を失った原因が交通事故やスポーツなどの外傷によるものであれば、僕はインプラントのほうがいいのではないかと提案しています(当院ではインプラントは行っておりませんが。。。)。

でも、もし虫歯や歯周病で自分の歯を失ったのであれば、よっぽど日常のブラッシングやメンテナンスをしっかりやらなければ、インプラント周囲炎という新たな疾患を招く恐れがあるのですね(結局、お口の中の衛生状態が良くなければ、何をやってもうまくはいかず、インプラントも非適応と言うことです)。

ですから、歯を失った原因から予後を予測できることもかなりありますので、現症や既往歴というものは補綴物を選定していくうえでも重要なファクターといえるかと思います。

 以前に、ある女性看護師さんが患者さんとして来られ、犬歯と小臼歯の3本が歯周病のため抜歯となりました。

年齢も若く、骨量からするとインプラントができる可能性もあるので、大学病院で診査していただいたらどうかと提案しましたが、その方は二つ返事で入れ歯を作ってほしいと言いました。

それはどうしてなのかを聞いたところ、自分の勤める病院に入院している患者さんがインプラント周囲炎で大変なことになっている状況を見たそうです。

長期に入院しているため口腔内のケアはほとんどいきわたらず、相当な腫れや骨吸収があるそうでインプラント体の除去を検討しているそうです。

患者さんの立場からすると、怖い一面があると言っておりました。

そのため、その方には極力目立たないノンクラスプデンチャーというものをお勧めしています。

これは、金属のバネを使用することなく、歯と歯の間に歯肉色の弾力のあるプラスチックで維持を求め、入れ歯だとわかりにくい配慮があります。

自由診療となりますが、目立たない入れ歯をお考えの方は検討していただけたら良いかと思います。

※写真はノンクラスプデンチャーの見本模型です。金属のバネを使用していないので、目立ちません。

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