2018/09/05
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯の患者さんは、当院には多く来られています。
中には佐渡市や、三条市、燕市、六日町市など遠くから来てくれている患者さんもいます。
僕は、入れ歯診療が大好きで、大学病院時代は入れ歯専門の診療科に籍を置いていました。
当時は、一般診療はほぼやらず、補綴物(入れ歯やブリッジ、被せ物)を行う専門の科でした。
今は、僕が卒業した大学病院はそのような専門の科というのは口腔外科、歯科麻酔科と小児歯科、矯正歯科だけで、それ以外の医局員は一般診療を全員がやるシステムになってしまいましたが。。。
僕の先輩を見ても感じることですが、入れ歯やブリッジを得意としている歯科医師はあまり予防に関心が少ないように思います。
これは自分に置き換えても、過去はそうでした。。。
つまり、歯が一本や二本、無くなったって自分の腕で何とか入れ歯やブリッジで回復できるぜ。。。みたいな気持ちと言いますかね。
それは、歯科医師の驕りでしかないのですが。
でも、日々の診療で患者さんから「入れ歯を入れてくれてありがとうございます。」と言われる機会が多くなると、勘違いしてしまうのかもしれませんね。
これは、開院してから本当に身にしみて解ったことなのですが、やはり自分の歯に優るものはないです。
できれば歯周病や虫歯になっていない歯ならば、もちろん当たり前ですが、多少、歯周病のある歯でも保存を図った方がいいと思います(あまりにも重度の場合は話は別ですが。。。)。
入れ歯を作り替えるのも、歯が抜けたことで再生を余儀なくされることが多いですからね。
入れ歯を入れた人なら解るかと思いますが、また新しい入れ歯を作っても慣れるのは本当に大変です。
しかも過去の状態より、歯茎は痩せているでしょうし、欠損歯は多くなっているわけですから条件は悪いはずですよ。
前よりも良い入れ歯にはなりにくいものですからね。。。
今あるご自分の歯を良い状態に維持できるよう、歯科医院での定期健診と歯科衛生士によるプロフェッショナルケアは、是非、受けていただきたく思います。