2018/06/06
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯は嘔吐反射が強い人には、正直向かないです。
わずかな欠損歯であるなら、ブリッジか歯科インプラントの方が良いと言えます。
中には上顎の歯を全て失っていて、総入れ歯で対応するべき人でもこの嘔吐反射(吐きっぽい感じ)により気持ちが悪いため、装着できない人もいます。
このような方達には、僕らもどうして良いのか解らないことが、ごくまれにあります。
通常は入れ歯の後縁部をできるだけ短くしたり、口蓋部分の厚みを薄くして緩和することをいたしますが、それでも我慢ならない人はいますね、現実には。。。
以前に、そのようなお悩みをお持ちの方に、金属床の入れ歯を装着しました。
その方には維持が取れて、できるだけ違和感のないところに入れ歯の後縁部を設定しました。
この方は、元々、保険で作られた無口蓋総入れ歯が装着されていたので、維持が全く取れなかったのですが、何とか使っていたようです。
その方には、この金属床総入れ歯は有効でした。
なぜなら、口蓋部分はかなり薄くできますし、薄いために違和感も少ないです。
薄いために、舌の動きもそれほど妨げませんし、熱の伝導性も良く食事も美味しくなったようです。
ただ後縁部の設定があまり違和感のないところに置くため、注意しないと維持が取れないです。。。
そのような制約の中で入れ歯の調整をするのは本当に大変ではありますが、何とか使えると言っていただけると本当に嬉しいです。
ただ全ての人にこの方法が使えるとは言い切れません。
金属床入れ歯は保険適応外のため、自由診療となりますし、それをやっても必ずしも大丈夫と言えないほど嘔吐反射が強い人も実際にはいますからね。。。
この辺りの診査は本当に難しく悩ましいところではありますが、ご興味のある方は是非、ご相談下さい。
ちょっと、入れ歯が不向きだと思われる方には、正直に無理だと言うこともあるかもしれませんが、それを知っておくことも必要だと思いますので。。。