入れ歯を作るって、簡単じゃないです。

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

入れ歯を作るって、簡単じゃないです。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。 

 昨日、ふと100円ショップに立ち寄ってみました。ここで、医院で使うノートや小物を購入しましたが、あることに気づきました。老眼鏡って、100円ショップで売っているのですね。ある意味、医療器具で視力とかみんなそれぞれ違うのに売っている。。。専門家のアドバイスがあるわけでもなく売っている。。。でも、入れ歯ってないですよね。。。もちろん、衛生面を考えて仮合わせなどはできませんけど。。。でも、なんでもあるこの時代、そういうのがあっても不思議ではないですよね。このことに、ちょっと疑問を感じませんか?

 僕達、歯科医療に携わっている人なら当たり前なのですが、保険内の入れ歯だとしても完全オーダーメードだってことを皆さんは、知っていましたか?
 型を取ってから、咬み合わせを取りますよね。その後は、技工操作として人工歯やピンクの部分の歯肉、口蓋部分も歯医者さんや技工士さんが歯を1本1本並べたり、歯肉形成と言われる蝋を形作ってから、仮合わせをするのです。仮合わせ後、これでOKとなれば、その歯肉部分をプラスチックに代えるための重合という操作があることを。。。

 だから、型を取ってしまえばすぐに入れ歯ができると考える患者さんがたまにいますが、これらのステップを踏まないと機能する入れ歯はできないのです。もの凄く大変で手間がかかることなのです。入れ歯が乗っかる歯茎部分の形、性質、幅、広さも人それぞれ全く違います。もちろん、その人に合う人工歯のサイズや色、形もそれぞれ違います。だから、ものすごく大変な作業を、歯科に関わる歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手さん達は頑張っているのです。そのことは、皆さんにも少し知っていただけたら、僕らも嬉しいです。だからこそ、そのような過程を経て作られている入れ歯を大切にしていきましょう。