健康保険内で製作できる入れ歯で本当にいいのでしょうか?

院長ブログ

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健康保険内で製作できる入れ歯で本当にいいのでしょうか?

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 新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 先日の事ですが、他院で入れ歯を作られてそこの医院に通っていたそうですが、そこの先生とウマが合わないため、当院に来られたと言う患者さんがいました。入れ歯を新製希望していたのですが、見てみるとかなり使いこんでいる入れ歯ですが金属床の総入れ歯で自由診療で作られたとのことでした。僕は、「同じものでいいのなら当院で作ることはもちろん可能ですが、当院ではチタンというものと、コバルトクロムの金属を使ったものがありますが、チタンは軽くアレルギーの心配もないです、値段は総入れ歯なので25万円(税抜き)、コバルトクロムだと少々重いし、金属アレルギーの心配も少々あります。お値段は18万円です(税抜き)。どうしましょうか?また、健康保険内で作るのならこういう金属は使えませんし、口蓋部分はプラスチックのものになります。でも、適合などはそれなりにもっといいものになるかと思いますが。」と言いました。その患者さんは、自分のポケットから最近作ったと思われる保険内の入れ歯を取り出して、「保険内で入れ歯は作ったことがある。でも、口蓋部分が厚くて使えなかったんだよ。」と僕に見せてきました。その入れ歯を見てみると、もちろん金属床と比べたら多少の厚みはありますが、この患者さんが言うほど口蓋部分は厚くなくいわゆる一般的な総入れ歯でした。その患者さんは「一回、この金属床の入れ歯を入れたら、もう保険内の入れ歯は入れられないよ。こういうのを作ってほしい。値段なんて高くてもいい。だって、しゃべりやすいし舌の感覚が全然違うんだもの。」と仰いました。
 僕自身が、自分自身に入れ歯を入れたことがないのでその感覚はどうしてもわかりえませんが、金属床を入れた患者さんは過去にも同じようなことを言った経験を思い出します。自分の中でやはり、材料の違いでこれだけ違うものなのだなと思いました。恐らく、前の歯医者さんは、年齢とか安価だという事を考えて親切心でこの保険内の入れ歯を製作したのだと思いますが、それが患者さんの思うものと違ってしまったので、当院に来られたのだと思います。確かに自由診療で製作するとなると高額になります。でも、考えてみたら入れ歯は毎日使うものですよね。生活の質を高めるものとして、できるだけ違和感が少なくおいしいものが食べれるのなら、この選択は正しいものなのではないかと僕は思いますよ。