他人から入れ歯だとわかりにくい入れ歯

院長ブログ

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他人から入れ歯だとわかりにくい入れ歯



入れ歯を入れていることにコンプレックスを抱えている方は多いです。特に若い方から相談を受けます。少数歯欠損ならばインプラントやブリッジがお勧めです。その方が体力的に手術に耐えられるでしょうし、術後の違和感は少ないです。
しかしながら、その後のケアはかなり大変だと思います。歯を失った原因が交通事故やスポーツなどの外傷であれば、僕はインプラントの方がいいのではないかと提案しています。(当院ではインプラントは行っておりませんが。。。)
でも、もし歯周病で自分の歯を失ったのであれば、よっぽど日常のブラッシングやメンテナンスをしっかりやらなければ、インプラント周囲炎という新たな疾患を招く恐れがあるのですね。ですから、歯を失った原因から予後を予測できますので、現症や既往歴は補綴物を選定するうえで重要なファクターだと思います。

先日ある看護師さんが患者さんとして来られ、犬歯と小臼歯の3本が歯周病のため抜歯になりました。骨量からするとインプラントができる可能性があるので、大学病院で審査していただいたらどうかと提案しましたが、その方は二つ返事で入れ歯を作ってほしいと言いました。どうしてなのかを聞いたところ、自分が勤める病院に入院している患者さんがインプラント周囲炎で大変なことになっている状況を見たそうです。長期入院しているため口腔内のケアはほとんど行き渡らず、相当な腫れや骨吸収がありインプラント体の除去を検討しているそうです。患者さんの立場からすると、怖い一面があると言っておりました。

そのため、その方には極力目立たないノンクラスプデンチャーをお勧めしています。金属のバネを使用せず歯と歯の間に歯肉色の弾力のあるプラスチックで維持を求め、入れ歯だとわかりにくい配慮があります。保険適応ではありませんが、目立たない入れ歯をお考えの方は検討していただけたら良いと思います。
(写真はノンクラスプデンチャーです。上記の患者さんとは関係ないものです)