信頼関係とは。。。

院長ブログ

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信頼関係とは。。。

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 当院は予約制を敷いて、日々の診療を行っています。昨日、歯茎にもぐっている親知らずを抜歯する予定を組んでいた方が予定の時間になっても来られないため、何度も携帯電話に連絡したのですが、その人は出られませんでした。こちらとしては困難が予想されたので、笑気鎮静法を併用し抜歯を行おうと考えていました。準備万端で用意していたのですが、肩透かしをされた感じになってしまいました。かなり難しい抜歯になると思われたので、その人のために2時間の予定を組んでいたのですが結局、その人からは何の連絡もなかったのです。
 僕らは、医療従事者とはいえ、診療報酬で生計を立てているわけです。あくまでこのような処置は保険診療なので、他国のものと比較すると単価は非常に安いです。当院で2時間をかけて処置をするのなら、30分予定の患者さんを4人は診ることができます。でも、このような無断キャンセルでこの時間の報酬は0円になってしまいました。しかも、口腔外科的な処置の場合、患者さんの口腔内にメスやドリルを使って歯茎や歯を削るわけです。責任の重圧を凄く背負っていますし、抜歯等の外科的処置はリスクも高く、本当はやりたくないです。でも、患者さんの強い希望と、そうしなければこの患者さんは、痛みから救われないという人も確実にいるのですね。上記の患者さんも、痛みが出ていた時はかなり腫れあがり、本人も抜かなければならないという気持ちはあったと思うのですが、その時に処方した抗生剤と鎮痛剤が効いたのでしょうか、やっぱり抜歯するのが嫌になったのでしょうかね。もし、そうであるならば、それはそれで早目に連絡をしてキャンセルしていただければ、僕は無理強いはしないつもりです。ただ、その時間に来たいという初診の患者さんを断ってまで、予約の患者さんを優先しているこちらの気持ちもご理解していただきたく思いますよ。
 歯科医療をやっていて、治らない人というのは歯を磨かない人と治そうという気がない人です。その様な人にどのようにアプローチしても、なかなか難しいです。ことわざに「馬を水飲み場に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない。」って本当ですね。
 逆説的に言えば本来、医療というものは患者さんと医療提供者側の信頼関係があって初めて成り立つものですよね。この患者さんとは、信頼関係が成立しなかったので、もし抜歯をしていたらその後にトラブルが発生したかもしれないということを考えると、これでよかったのかもと思うようにしています。悲しいですが。。。

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