2015/05/11
抜歯をしなければならないケースとしては、重度の虫歯や歯根破折と呼ばれるものもありますが、圧倒的に多いのが歯周病です。歯周病はプラークといわれる細菌の塊が起こす病気ですが、割と症状がなく慢性的に進行していきます。これが急性化するとかなり痛く腫れも出ることがあります。
この予防や治療法として一番大切なものは、ブラッシングとなるのですが、なかなか治りにくいのも特徴です。また、そのような方は歯石が大量に付着しているケースが多く、この歯石がついているとプラークの足場になるため、除去する必要があります。重度になればなるほど歯茎の中の歯根にも付着しているため、除去が難しく時間もかかります。場合によっては、麻酔をして歯茎を開いて除去しなければならないケースもあります。
歯周病と糖尿病、心臓病、早産との関わりも、認められることが明らかになりました。全身の健康のためにも気になる方は早目に歯科医院に行かれて、正しいブラッシング方法と歯石除去をしていただけたらと思います。
(写真は歯周病で、来院された患者さんの口腔内の写真です。この方は、ピンセットで触っている部位は、動揺も大きく保存できず抜歯となりました。)
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