入れ歯治療の心構え

院長ブログ

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入れ歯治療の心構え



入れ歯治療に対してどこの歯科医院も同じですが、誰一人としていい加減な気持ちでやっている先生はいないと思います。でも、歯科の分野はあまりにも多岐にわたります。虫歯治療や根管治療、歯周病治療があれば、抜歯操作もありますね。欧米諸国ではそのような分野に専門医がいて、一般歯科医と区別されているようですね。
もしこのような制度があれば、僕は間違いなく入れ歯の専門医を目指したいです。(日本にも学会で専門医を出しておりますが、標榜できるのは歯科、矯正歯科、小児歯科、口腔外科のみですかね)そのくらい僕は入れ歯治療に思い入れがあります。でも、現在の保険診療をメインで行っているとなると、それでは生活が成り立たないのが現実ですが。。。

僕は一生懸命患者さんに入れ歯を提供しているつもりですが、時には一生懸命作った入れ歯が合わなくて痛いこともあるでしょう。それを機に入れ歯の使用をやめてしまう方はまれにいます。でも、それでは何の解決にもなりません。歯を失った以上、元の歯のようにはなりません。歯があった時と同じように入れ歯で発音も食事もできるというのは、やはり現実には不可能に近いと思われます。慣れも絶対に必要ですし。口腔周囲の筋肉がなじむまでは時間が必要です。そのあたりはインプラントやブリッジの方が分がありますが、それで対応するにも難しいことなのです。患者さんに十分ご理解いただき、妥協点を見出していくのは必要なことだと思います。一緒に治療に当たって問題解決に励んでいきたいと思います。