咬み合わせの不調和による全身的な影響。

院長ブログ

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咬み合わせの不調和による全身的な影響。

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 咬み合わせの不調和が顔や首、全身に及ぼす影響はありますね。頭頸部領域には多くの筋肉が付着します。咬合位が左右・前方に偏位することにより顔面筋、咀嚼筋、頭頸部領域の筋の異常な緊張も認められるようになります。そのために、首周りの筋肉の張りや肩凝りなども認められることがあります。

 咬み合わせが狂うことにより頭位の傾斜が見られると姿勢も崩れて、僧帽筋など頸部領域の筋が緊張し背中や肩にも影響があるようです。

 以前はこの咬み合わせの狂いを咬合調整と言って、歯のエナメル質部分を削って調整することが一般的でしたが歯を削ることにより、咬合高径の低下や知覚過敏などを引き起こすことがあるため、現在はできるだけ削らない方法で調整しています。
 そのためには、矯正処置やマウスピースが必要になるかと思います。でも、矯正処置では時間がかかり、即効性がないためマウスピースによる咬合の安定化を図るのが一般的だと思います。そのマウスピースの使い方にも注意が必要ですね。歯科医師の指示に従ってもらって、調整と指導を受けていただきたいと思います。
(写真は咬み合わせ調整用のマウスピースです。2ミリ厚の硬い透明なシートを使用して、製作しております。)