部分入れ歯のバネについて

院長ブログ

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部分入れ歯のバネについて



部分入れ歯のバネといわれるものは、正式にはクラスプと言います。このクラスプは材料的にも形態的にもさまざまな種類があります。
材料的には一般的に鋳造してできたものか、ワイヤーを曲げてできたものかで違います。鋳造して作るものは、技工士さんがワックスで形態を作り鋳型を取って、製作するものです。利点としては精度が高く、丈夫でフィット感がいいですね。でも、欠点としてはわずかな歪みがあっても入らないことがありますし、精度が高いため歯周病の歯にかけると義歯にかかる側方力によってバネのかかる歯が揺さぶられ、歯周病が悪化してしまう恐れがあります。

逆にワイヤークラスプは技工士や歯科医師がワイヤーを曲げて適合を図り、製作していきます。適合面では製作する人によって違いますが、鋳造クラスプに比べると良くないです。でも、歯周病に罹っている歯にこのクラスプをかける場合は、強い側方力がかからないため、これを選択する場合もあります。
いわば、残存歯の状態がどうなのかによって選択するのが基準ですね。
形態的な種類については後で、お話ししますね。
(写真は鋳造クラスプです。形態的には基底結節レストIバークラスプといいます)