咬合挙上を目的とした暫間入れ歯。

院長ブログ

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咬合挙上を目的とした暫間入れ歯。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 まだ20代の若い女性で、上顎は全て残根で下顎も前歯以外は、ほぼ残根状態で来院された方がいました。

既往を聞くと、拒食症や逆流性食道炎等により歯がほぼ溶けてしまっているような状態(酸蝕症)でした。残根である以上、抜歯をしなければならない歯もありますが、極力は、残せる歯をしっかりと根管治療を施して、差し歯を入れられるものは入れていこうと思います。

でも、咬合の高さが保てず、顎関節様症状(顎の違和感)を呈しているため、あくまで咬合挙上を目的とした暫間入れ歯を早期に装着しました。

夜間の就寝時も、口腔内をしっかりと清掃していただき、この入れ歯を装着していただいています。

そうすることによって、下顔面の高さは保たれ顎関節症様の症状は治まります。

本来の入れ歯ではピンク色の部分が透明色となっており、見た目はあまり良いとは言えませんが、この患者さんとしては歯が入ったことに、嬉しさを感じていただいているようです。

これから残根歯を根管治療し、差し歯をして、抜くべき歯を抜いて、本入れ歯を装着するまでの長い道のりの治療がありますが、患者さんと一緒に頑張っていこうと思います。

(写真の掲載は患者さんの同意を得ています。上が初診時のもので、下が咬合挙上用の暫間入れ歯を装着したときのものです。現在は、入れ歯の調整と保存可能な歯の根管治療を行っています。ゆくゆくは保存可能な歯に差し歯をしていく予定です。彼女のメンタル面も安定しており、逆流性食道炎も改善されてきています。時間はかかりそうですが、彼女の素敵な笑顔を早く見てみたいです。)


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