3.11を迎えて、思うこと。

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

3.11を迎えて、思うこと。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。 

 昨日で東日本大震災から丸6年経ちましたね。あの大きな揺れは、今でも忘れられないものです。あの地震がきっかけで、大津波や原発事故も起きたわけですよね。本当に甚大な被害を東北を中心に太平洋側の地域は受けたわけです。。。

 昨日、会った人が今日はいない、あんなに元気だったのに。。。という事が現実にあるのですよね。。。そう、人はいつどうなるのかわからないという事ですね。本当にショックで怖いけど、そう思わずにはいられないものでした。あの地震があってから、3週間ほどして、僕は友達と後輩の安否が気になり、福島の相馬市に行きました。友達の家は歯科医院で、向かいは小学校の校庭でしたが校庭の中で自衛隊が炊き出しを行っており、友人は並んで配給を待っていました。そして、役所に行き後輩と連絡を取り、会うことができました。ほんのわずかなお見舞金と、お土産(カップ麺)を彼らに渡して海岸方向の国道に向かうと海の中に家や車、バスなどが見え、その国道には大きな船や漁船が道を塞いでいました。今でもあの風景や友達の事を思うとゾッとします。
 
 その震災前後の時期に、僕は開業しようかどうしようか悩んでいました。年齢も41歳で、開業するのにはちょっと遅いかなという気もありました。でも、この震災で人はどうなるのかわからないんだ。後悔のないようにやってみようという気にはさせられましたよ。震災のあった年の9月1日から、開業して6年目ですが最初の年はほとんど患者さんもいなくて、辛いことが多かったです。近くの医院からの嫌がらせもあり、あらゆることで弱気になることが多く、明るい気持ちにはなりえなかったのですが、この震災のことを思い出して、「また頑張ろう。まだまだ僕は一生懸命ではないな。現状で、やれることをやっていこう。」と気持ちを奮い立たせてきました。まだまだ現状には満足いきませんし、やり切った感は全然得られません。だからこそ、また初心に帰り頑張ろうと思います。

 仕事が人生の目的では、もちろん成りえません。仕事は自分の理想の生活を得るための手段ですものね。でも、人生の中で仕事は大きな比重を占めるわけです。どうせやるのならば、しっかりとやり甲斐を持って、自分の医院のコンセプト(健康な歯と歯茎の状態を維持するための予防と、歯を失った人に咬み合わせをしっかり与える入れ歯治療に熱心な歯科医院)を理解してくれる患者さんに向けて努力していくのが、僕自身が幸せになるための第一歩なのではないかと思っています。