抜歯してすぐ装着する入れ歯

院長ブログ

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抜歯してすぐ装着する入れ歯




抜歯してすぐに装着する入れ歯を即時入れ歯といいます。
写真の患者さんは、重度の歯周炎などで多数歯を抜歯をしなければならない状況でも、歯がない時期があると会社の会議にも出られないので何とかしてほしいという依頼で当院を受診しました。
確かに多くの歯がブリッジで固定されているにも関わらず、動揺が大きく上顎は1本、下顎は3本しか残すことができない状況でした。いきなりそれだけ多くの歯を抜歯して、上下顎の即時入れ歯を装着するのは困難を極めると思われたため、まず下顎から行いました。(この内容は以前のブログで紹介しました)そして、ある程度下顎の入れ歯が安定したのを見て、先日上顎も多数歯の抜歯を行い、上顎に即時入れ歯を装着しましたよ。

即時入れ歯は抜歯後すぐ装着するので、見かけ的に歯がない時期をなくすという意味では非常に有効ですが、あくまで歯茎の治り具合は予想だけで製作しているので、必ず違和感や痛みが出ると思います。施術する方も緊張感がありますが、患者さんもそのことは理解を示してくれています。でも、口蓋の床部分がかなり厚くなるのが気になるようで、もっと話しやすくなれるようにしたいとの事でチタンを使用した入れ歯を考えているようでしたよ。この方は重度の歯周病で抜歯したので、傷の治りは多分それ程悪くならないと思います。恐らく2、3ヶ月後には製作に踏み出せるのではないかなと思います。(保険診療だと制度の決まり上、装着してから半年は待たなければなりません)