2016/02/26
保険診療の場合、部分入れ歯を製作する際は、残存歯に金属のバネを付けるようになります。これは残存歯牙に固定源を求めるため致し方ないのですが、その残存歯牙がいわゆる前歯しかない場合は、その前歯にバネをかけることになります。そのバネが見えてしまうのが嫌だと言う方は決して少なくないです。少数歯の欠損であればインプラントが最適かもしれませんが、インプラントはちょっと怖いと言う人も多いですね。当院ではインプラントを行うことはしてませんので、部分入れ歯でバネが見えないようにするには、ノンクラスプデンチャーというものをお勧めいたしております。金属のばねに代わり、入れ歯の床といわれる歯肉に近い色の素材で歯間部分に挟まるような形で、維持を求めるものです。保険診療内でこれを作ることは認められておりませんが、金属のバネを使用していないので、入れ歯だと分かりにくく非常に審美的ですよ。
(写真の患者さんは臼歯部が欠損しており、今まで金属のバネが付いた入れ歯を装着していましたが、ノンクラスプデンチャーに変えたところ、バネが見えることもなく非常に満足していただけましたよ。)
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