入れ歯のための粘膜調整剤の使用について。

院長ブログ

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入れ歯のための粘膜調整剤の使用について。

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 過去に入れ歯の下に食物が入って、そのまま噛んでいると痛いので何とかしてほしいという依頼で、来られた患者さんがいました。診査をしてみると歯茎が痩せてしまい、かなり適合が悪くなっていたためと考えられ、新しい入れ歯を製作していく運びとなりましたが、応急処置として粘膜調整剤を入れ歯の内面に張らせていただき、入れ歯内面の適合を良くしました。粘膜調整剤はあくまで一時的に入れ歯の適合をアップするためや、入れ歯の乗っかる粘膜が荒れていたり、傷ついている場合に使用するもので永久的なものではないです。また、ずーと張り替えずにいるとその粘膜調整剤自体が劣化し、不潔なものとなるため注意が必要です。ところがこれで患者さんは満足してしまい、来られなくなる方がいます。なかには、一年ぐらいしてまた合わなくなったといって来られる人もいます。その方の入れ歯の内面を見てみると、粘膜調整剤は色も変わって痛んでおり、異臭も発していました。是非、この粘膜調整剤は一時的なものと理解していただき、粘膜の痛みや荒れが落ち着いたら早目に入れ歯の新製や、リライニングという処置を受けましょうね。(写真は入れ歯の内面に敷いた粘膜調整剤が劣化して、変色し始めているものです。)