入れ歯を作り替えないためにも定期健診は必要です。-りんご歯科医院|新潟市中央区の歯科・歯医者

院長ブログ

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入れ歯を作り替えないためにも定期健診は必要です。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 僕はできるだけ、入れ歯を作り替えることはあまりしたくないです。

自分で作った入れ歯ならば、なおさらにそう思います。

ほとんどの患者さんも、そう思うと思いますよね。。。

でも、歯を失った歯槽骨は時間の経過とともに吸収してしまい、いわゆる歯茎は痩せていきます。

これは生理的なものなので、現在の歯科医学ではそれを止めることはできないとされています。

時間が経つと、作った当時の入れ歯は適合も良く、口を大きく開けても外れなかったのに何年かしたら緩くなったり、入れ歯の内面に食べ物のカスが入るようになったりと適合面の問題として出てくることがあります。

咬合的に問題が無く、単なる入れ歯の緩みならば裏裝(リライニング)という裏打ちだけで何とかなるかもしれません。

でも、あまりにもブカブカだったり、咬合的な問題も含まれる場合は、作り直しも考えなければなりませんからね。。。

その方が、遥かに能率的で審美的だったりすることも多いですからね。

でも、それはそれで新しい入れ歯なので、慣れるのに時間はかかるでしょうね。

やはり入れ歯は人工物ですし、自分の健康な歯と同じものにはなりません、

つまり、入れ歯の患者さんにもお伝えしたいのは、そうなる前に早めに点検を受けていただき、歯茎の吸収が見られたら、早めの調整や裏裝をしていくことが良いと思います。

この歯茎の吸収程度は個人差がありますので、なんとも言えませんが、僕の経験では2ヶ月ぐらいで大幅に歯茎が吸収してしまい入れ歯が緩んだので、裏裝を必要とした人もいます。

特に女性は骨の痩せ方が男性よりも大きく、歯茎が吸収するスピードが速いような気がします(あくまで経験的な意見ですが。。。)。

ですから、入れ歯治療が終わられてからも、せめて3ヶ月に1回は定期健診(メンテナンス)に来られて、入れ歯を診させていただけたら、良いと思います。

できるだけわずかな調整で済むようにし、いつまでも良い入れ歯の状態で維持できるのが一番良いと思いますからね。

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初めての入れ歯に慣れるのは、大変ですが。。。

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 初めて入れ歯を入れて何事もなく、ご飯が食べられるという人は多くはないです。

痛みはないにしても違和感は絶対にありますね。。。

最初から、固いものが食べれるという方はある意味幸運ですよ。

そして、その違和感は単なる慣れの問題かもしれませんね。

時間が解決するというところも少なからずありますから。

でも、食べる度に痛くて痛くて良く噛めないとか、粘膜に入れ歯が当たって傷がついてしまっているような場合は、そういう問題ではないですね。

作ってもらった歯科医院で直してもらう事が必要だと思います。

治し方としては、入れ歯の粘膜面だけの問題ではなく、咬み合わせのせいかもしれないですね。

咬み合わせは患者さん自身では解りにくく、咬み合わせの高さだけの問題ではないことが多いですから。

ちょっとしたズレで入れ歯がカクッとズレたために、その振動が粘膜に強く伝わってしまっていることもありますからね。

自分で何とかしようと、入れ歯を削ってしまう人もいますが、それは絶対に止めて下さい。

結構、見当違いの所を削ってしまい、取り返しの付かないケースもありますよ。

先日、来られた患者さんは、あまりにも見当違いの所を自分で削ってしまったために、入れ歯がカパかパになってましたから。。。

その場合は、再製作しなければならないかもしれませんからね。

入れ歯はなかなか自分のものになるまで時間がかかります。

特に初めて入れる人は、それをすぐに諦めてしまうことが多いようです。

歯科医師の指示に従って、調整と指導を受けて頑張りましょう。

また、それ以上大きな入れ歯にならないように、今ある残存歯を良く磨いて保存を図るようにしましょうね。

そのためにも、3ヶ月に1回は入れ歯の調整と残存歯の定期健診、プロフェッショナルクリーニングは必要だと思いますよ。


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即時入れ歯は、あくまで仮入れ歯だと思います。

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 以前、重度歯周病で歯が何本か抜け落ち、そのまま放置して、さらなる歯周病の悪化により、いてもたってもいられなくなり、当院に来られるという方は本当に多いです。

そのような方の口腔内を見てみると、欠損も多いですが他の残存歯の動揺も強く、残存歯は横に傾いてたりしていて、レントゲン検査、歯周病検査をした上で、少なく見ても何本かは抜歯になるという人ですね。。。

そのような方は、プラプラ揺れ動く歯が抜歯になることは、大抵、解っているようですが、歯のない時期があるのが困るという方が多いですね。。。

中にはそのような状況を、家族にも知られたくないという人がいます。

ここで、僕はいつも同じようなことを説明しています。

それは、「できるだけ早く入れ歯を入れるには即時入れ歯といって型と咬み合わせを取らせてもらった後、技工操作で模型を製作し、咬合器というものに咬み合わせを再現し、抜くべき歯を模型上で切削し、そこに人工歯を配列して残存歯にバネを製作し完成まで持って行く方法があります。その方法で良ければ、今回、型を取らせていただきたいですが、咬み合わせ取りは臼歯部分が欠損していたり、残存歯も歯周病のために動揺が激しく、完全に横たわっている歯もあるので咬合床というものを製作させていただき、次回、咬み合わせを取り、その次に抜歯と入れ歯をセットという形を取りませんか?ただ、その入れ歯は抜歯してすぐに装着する入れ歯なので完全に良い入れ歯とはいえません。あくまで、仮入れ歯と考えてほしいです。抜歯した傷の部分が完全に落ち着いたら、それから本入れ歯の製作をするなりしなければなりませんが、それが、今考えられる最善の処置かと思いますが。。。」と提案することが多いです。

そのような方は大体この提案を受け入れてくれますね。

でも、即時入れ歯というのは、通常の入れ歯製作よりは早く製作できますが、あくまで口腔内の状況にもよりけりです。

型取りと咬み合わせ取りは状況によっては別日にしなければならないこともあります。

でも、口で言うほどこの即時入れ歯は簡単ではないです。

歯並びや咬み合わせは、揺れている歯の関係ではっきりしない状態が多いですし、抜歯後の傷の治りは、本当に予想して決めるしかないですからね。。。

そのため、入れ歯には安定剤などのクッションを裏打ちするころが多いです。

でも、歯のない時期を無くすという意味では、これしかないのも実情であります。

だから、この即時入れ歯は当院では「仮入れ歯」という位置着けでいますよ。

ただし保険内でこの即時入れ歯を作ることは勿論できるのですが、一度作ると半年は再度保険で作ることはできないのですね。。。

歯周病でプラプラした歯を抜いた場合は、この半年がものすごく長く感じますけども。。。

傷の治りは早いですからね。。。

もし、可能であればその後の本入れ歯は、自由診療で考えてもらえると僕はいいかと思いますが。。。

※明日(14日【木】)は、院長が出張のため休診となります。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

金属床入れ歯で生活の質は上がると思います。

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 以前、ある患者さんから「自由診療の金属床の入れ歯って、どういうメリットがありますか?」と聞かれました。

この方は3年前に、当院で保険診療内において、入れ歯を製作しました。

この方は、過去に強い咬合力のため、上顎の総入れ歯が、真ん中から割れてしまったことがありました。

また、この強い咬合力のために人工歯が咬耗し、咬合高径が下がってしまいました。

そのために老人様顔貌になりやすく、顎も調子が悪いということです。

そのため、その入れ歯の咬み合わせ部分にプラスチックを盛り、咬み合わせの高さを上げました。

ちょっと前にもこのような咬合の修理・調整をしましたが、少し経つと、また咬み合わせが下がるんですね。。。

この患者さんは、かなり遠いところから通ってきているため良いものを作って、入れ歯を持たせたい気持ちが強い方だとは思います。

この方に僕は、「本当に良いものを作るのであれば、金属床入れ歯が良いと思います。」と言いました。

理由としては金属床にすることによって、入れ歯を薄くすることが出来るため、使用する患者自体の負担が少ないことなどが特徴に挙げられます。

保険診療内での、プラスチックで作られた入れ歯よりも強度面で優れているなどの効果があり、丈夫な素材を使っているため患者自体も快適に使用することが出来るというメリットがあります。

また、入れ歯全体も、プラスチックで作ったときのようなたわみを抑えることが出来ます。

また、金属で床部分ができているため、壊れるリスクはほぼないですね。

よく聞くことですが、患者さんが実際に使用したときの感触としては、金属を使用することによって、通常のタイプよりも薄く仕上げることが出来るので、口の中が広くなってしゃべりやすいと言われます。

金属床の部分入れ歯の場合には、自由な入れ歯の設計から、残っている健康な歯に負担をかけない設計も可能というメリットもあります。

また、金属を使用しているため熱の伝わり方も良く、温かい食材は温かく、冷たい食材は冷たく食べられるという特徴もあります。

そして、この患者さんが一番気になっている人工歯の咬耗も、できるだけ抑えられるような陶歯や、金属を使用した人工歯に変えることも可能ですからね。。。

トータル的に考えて、金属床の入れ歯の方が僕は良いと思います。

使用される金属としては、当院ではゴールド、チタン、コバルトクロムの3種類です。

僕としては、この中ではチタンがお勧めであります。

その理由はチタンはコバルトクロムやゴールドと比較しても軽くて丈夫ですし、生体親和性も高いですからね。

ゴールドも生体に対して良い金属ですが、今の時代、流行りませんからね。。。

ただ、どの金属を使ったとしても、作り替えなくて良いものとか、何年持ちますかという問いに対しては、「その人の使い方や定期健診にきちんと応じてくれるとか、歯茎の痩せ方とかいろいろな要素がありますので、何ともいえません。。。ただ経験上、この自由診療の金属床入れ歯を2~3年で作り替えというのは今までないですね。」と言いました。

そして、当院の自由診療についての料金表をお渡ししたところ、料金を鑑みて検討したいとのことでした。

この金属床の入れ歯は、みんなに勧めたい気持ちがありますが、デメリットとしては金額が高いということでしょうか。。。

でも、メリットの多さは確実にあるといえるので、ご興味のある方は検討していただきたいと思います。

生活の質は、きっと向上すると思いますよ。


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入れ歯の痛みについて。

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入れ歯の痛みは結構、解りにくいものです。

たまに患者さん自身で、ここが当たって痛いのだろうと思い自分で削られる人がいます。

でも大抵は見当違いの所を削っている人が多いです。

たまに、自分でその見当違いの所を削りすぎたために、再製作するしかなくなった人も過去にいましたね。

僕らが使用するモノで、入れ歯の適合を確認するのにフィットチェッカー、P.I.Pというクリーム状の物があります。

これは主に入れ歯の内面を診査する物です。

入れ歯の内面は、入れ歯の咬合面から押してみて痛みを感じるようであれば、その辺りの強い部分を削除調整します。

入れ歯を押しても痛くはないんだけど、咬ませると痛いという場合は、恐らく咬合面に問題があります。

左右均等に当たっておらず、奥歯で咬んだときに、どちらかが先に当たっていたりすると多少なりとも干渉するためにズレるのですね。

このようなところを早期接触と言います。

咬合調整をして、均等に当たるようにしてあげると、そのような咬み合わせで入れ歯がズレて痛むことはなくなります。

もし咬合だけに問題があるのならば、これだけで粘膜に伝わる痛みもなくなりますね。

そうは言っても、少なからず不安はありますので、当院ではしっかりその後の粘膜面を検査しますが。。。

患者さんは、この噛み合わせの調整を自分で行うことはできないはずです。

咬合に関することは、歯科医師でなければほぼ解らないはずです。

一般の人が、どことどこが接触して干渉を起こしているのかを判断することは、まず無理ですからね。

でも、痛みを感じる入れ歯に対しての調整で大切なのはここですね。。。

入れ歯を噛み合わせの面から垂直方向に押していたいのか、咬んで痛いのかで直すポイントが違ってきますね。

この辺りがしっかり見れるかどうかで、入れ歯の調整の善し悪しが決まってくるような気がいたします。

入れ歯の調整で患者さんの方では、ただ痛いところを削っているのだと思われがちですが、いろいろなところを見て調整しているのを知ってほしいです。

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ブリッジが入っている人は、入れ歯にならないように気を付けましょう。

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 入れ歯はどんな欠損形態においても、対応が可能であります。

それこそ歯が一本欠損しているだけの部分入れ歯から、全ての歯を失った総入れ歯まで入れ歯の処置として対応できます.。

中には顎骨が一部分欠損していても、入れ歯で対応することもありますからね(大学に勤務していた時、何人か製作した経験がありますよ。)。

しかしながら、欠損歯数が少なければ少ないほど、入れ歯が無くても食べれる事が多いため入れ歯を入れたがらないという現実があります。

そのような欠損歯数が少ない場合は、できればインプラントかブリッジの方が煩わしさはなく嚙んだ感じも天然歯に近いので良いと思います。

確かに、ブリッジにすると言うことで欠損部位の両隣の歯削らなければならないというデメリットがありますし、インプラントも埋入手術が必要となります。

そのため、良いことばかりではないですね。。。

でも、処置後に食べにくいと言うことは入れ歯よりはないですし、ケアさえしっかりやっていただけるならば悪いモノでは無いと思いますよ。

先日も上顎の第二小臼歯を欠損していて、その部位に入れ歯かブリッジかで悩んでいるという患者さんが来られました。

僕は一本欠損のための、部分入れ歯は勧めない旨を説明しました。

その理由としては、着脱が煩わしいこと、経験的に一本欠損だけで進んで入れ歯を入れたがる人は少ないこと、物理的に嚙みにくいことを挙げました。

その患者さんは、メリットとデメリットを鑑みて、家で考えたいと言うことで、一度この案件を持ち帰りましたが、再度予約が入り「やはりブリッジでお願いしたいです。」とのことでした。

保険内のブリッジを希望のため、欠損部の両隣の歯は銀歯になることを説明し、同意を得ました。

そして、極力目立たないように頬側の歯質は極力残し、咬合面と口蓋側面の形成を行い型を取りました。

そして次回、ブリッジをセット予定であります。

このブリッジも大きな意味では、入れ歯の一種ですが適応範囲は限られます。

あくまで少数歯欠損のみ対応が可能なのですね(部位にもよりますが、1~2歯ぐらいまでの欠損ですね。)。

あまり大きな欠損には認められないモノです。

もし、このブリッジが認められないならば次の選択肢は、主に入れ歯と言うことになりますね。。。

ある意味、このブリッジが入れ歯になる前の前処置みたいな所もあるわけです。

この土台になっている歯が駄目になったら、入れ歯になるという人は少なくないですよ。

入れ歯になったら、ブリッジと同じように嚙むと言うことは、まず、できないですからね。

固定性のものと、取り外し可能なものとを比べたら、咬み心地は雲泥の差がありますから。。。

ですから、ブリッジがある人は特に日常のブラッシングには気をつけていただき、定期健診にはしっかりと係られて下さいね。

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ノンクラスプ入れ歯は目立ちません。

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 多くの患者さんは、入れ歯はできればあまりしたくはないですよね。

僕ら歯科医師も、極力は入れ歯を避けるような処置を進めることが多いです。

一本だけの欠損ならば、ファーストチョイスはブリッジだと思います。

ブリッジは、固定性の補綴物なので咬んだ感触は天然歯に近いです。

保険診療で製作が可能ですし。。。

実際、よく咬めます。

でも、問題点がないわけでもないです。

欠損した両隣在歯を削らなければならないデメリットがあります。

欠損した両隣の歯にもし虫歯があれば、それを削ってかぶせると言うことに強い抵抗はそれほどないのですが、もし、健康な歯ならば気分はいやなものです。

ですから、そのような人には歯科インプラントも勧めることがあります(当院では歯科インプラントはしていないので、必要な方には大学病院か近くの一生懸命に歯科インプラントを勉強している先生に紹介させていただいています。

もちろん保険診療ではないのでかなり高額ですが。。。

それに変わるものというと、やはり入れ歯でしかないというのも現状であります。

ただ、保険診療となると金属のバネ(クラスプ)を使用したものになります。

それ以外のものとなると、考えられるのはノンクラスプ入れ歯なのではないかと思います。

これも保険診療ではできないものではありますが、歯科インプラントと比べると安価だと思います(ただ咬み心地は歯科インプラントの方が遙かに良いとは思います。)。

また、このような少数歯欠損のケースは若い世代の人が多く、金属のバネを見えてしまうのを極端に嫌う方が多いため、ノンクラスプ入れ歯(金属のバネを使用しない入れ歯)を選択する人が多いです。

この入れ歯は、審美的には非常に良いものになります。

残存歯の歯間部の歯肉に床と言われるピンク色の材料を這わせて作ります。

ピンク色の床材料は、保険で使用するものに色的には似ていますが、保険で使用するものよりも柔らかく弾力もあります。

そのため、維持力も優れています。

ただ残存歯を挟むようにして維持を図るため、残存歯の歯周病の程度はかなり注意して診ていかないといけないですし、動揺のある歯には使いたくないものであります。

場合によっては歯を揺らしてしまう力が加わってしまいやすいですからね。。。

でも、このノンクラスプ入れ歯の適応はかなり多く、患者さんからも非常に喜ばれています。

当院では、このノンクラスプ入れ歯の症例も多く行っています。

ブリッジや歯科インプラントに抵抗を感じる方は、是非、考えていただけたら良いと思います。

その際にはまず、残存歯の状態を確認してからノンクラスプ入れ歯の製作を行いたいと思います。

もし、気になる方はご相談いただけたら幸いです。

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部分入れ歯の方は、バネのかかる残存歯の歯磨きは大事です。

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 部分入れ歯の場合、欠損している所のすぐ前か後ろの歯に入れ歯の金属のバネをかける設計が一般的かと思います。

この歯は部分入れ歯の維持安定のためにも非常に重要です。

しかしながら、歯周病で抜歯になった方の部分入れ歯を製作する際に、このバネをかける歯も全く問題ないと言えるような健康である可能性はかなり低いことが多いです。

多少、歯周病を抱えている方がほとんどですね。

言うならば抜くほどは悪くないけど、健康ではないという状況です。

この場合、多少リスクを侵してでも入れ歯を製作しますが、その際には患者さんの協力は絶対的に必要不可欠です。

その協力してほしいことというのは、食後の歯磨きはきちんとやってほしいということですね。。。

まず、バネがかかることによってプラークが残存、停留しやすくなります。

そのため、バネのかかった歯のブラッシングはかなり丁寧にやっていただきたいです。

また、バネがかかるがゆえに入れ歯の側方力が、その歯にかかるために揺さぶられる可能性があります。

増悪する可能性もあるので、歯周病の治療も並行してやらなければならないかもしれません。

実際、長い目で見るとこのバネのかかっている歯が抜歯になるケースは多いですからね。。。

もし、この歯がなくなると、入れ歯の維持は悪くなります。

そうなると、これに変わる維持力を求めるためには歯茎などの粘膜に変わります。

そのため、入れ歯が大きくなる可能性が高いのですね。

入れ歯が大きくなると、正直、慣れるのは大変ですし、違和感も大きいかもしれません。

できるだけ、それ以上大きな入れ歯にしないためにも、バネのかかっている歯は大切にされた方が良いかと思います。

そのためにも日常のホームケアは本当に大切にしていただき、歯科医院での定期健診を受けましょうね。

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尊敬する人の教え(3)。。。

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※前回のブログの続きです。

 それからというもの、本当に一心不乱に何の迷いもなく研究をしました。

そうなると、なぜか他講座である主に基礎講座の先生から応援を受けるようになりました。

解剖学講座のみでなく、組織学講座、薬理学講座、生理学講座などですね。。。

本当に嬉しくなって、一生懸命やりましたね。

それこそ、長い間、顕微鏡で標本を観察しすぎていたために、気持ち悪くなってしまい吐いてしまったり、長時間に渡る観察のため、顕微鏡のハロゲンランプが熱くなってしまったために、顕微鏡を燃やしてしまったりしました(さすがに、この時は解剖学教室を出入り禁止になるかと思いましたが、当時の解剖学教授はそこまで一生懸命に研究しているのに、怒れないよと許してもらえました。。。)。。。

そんなこんなで、何とか研究論文を仕上げ、無事に審査を通り合格しました。

晴れて大学院を卒業して、博士号を授与した時は、本当に嬉しかったですよ。

これも、みんな当時の解剖学助教授との不思議な縁から始まったものです。

僕が、その博士号を取得した時に一番喜んでくれたのも、この先生でしたからね。

本当に出会えて、良かったです。

それからというもの、僕の講座の先輩たちも僕の努力を認めてくれるようになりましたし、僕の講座の助教授も何も言わなくなりました(多少の嫌味は言われましたが。。。)。

その時は、自分の中で「勝った!」という気持ちがありましたね。

そして、それからというもの、国際学会でこの研究内容を発表する機会をいただき、バンクーバーやローマ、ニースなどにも行かせてもらえました。

そうなると、僕も若かったせいか少しずつ図に乗ってきたような感がありましたね。

そういう僕に対して、解剖学講座の助教授はこう言いました。

「澤口、最近、えらく調子が良いようじゃないか。。。でもな、どんなに調子が良くても謙虚でいろよ。」と言われましたね。

そして、「実るほど、頭を垂れる稲穂かな。」を知れよ、と言われましたね。

僕はハッとして、確かに最近調子に乗っていたなと思い、反省しました。

この先生の言葉には、僕はいつも驚かされますし、心が動きます。

本当に、尊敬してやまない先生の一人です。

その助教授は、今では当校の解剖学講座の教授をされており、今月の27日(水)より日本解剖学会の大会長を行います。

これは、歯学部の解剖学講座が行うのは非常に珍しいことで、新潟で行われるのは55年ぶりとのことです。

これは、この先生の人柄が成せる業だと思います。

僕も、いつかこの人のように、誰に対しても優しく深く広いハートを持った人になりたいと思います。

頑張りますよ!

(※学会最終日の29日(金)には朱鷺メッセで市民公開講座もあり(13時~16時)、テレビのコメンテータや作家としても有名な養老 猛司さんも来られます。入場は無料ですので、ご興味のある方は足を運んでもらいたく思います。)

尊敬する人の教え(2)。。。

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※前回のブログの続きです

僕は、「あ、先生、こんにちわ。お久しぶりです。実は研究のことで悩んでまして。。。」と、それほど、仲良くは接していない大先輩の解剖学講座の助教授に、なぜか相談をしてしまいました。

よっぽど切羽詰まっていたのでしょうね。。。

自分でも、なんでこの時にその先生に相談したのかは、よくわかりません。

その先生は、「なに、どうした。?」と聞き返してくれたので、講座に手伝ってくれる人はない、設備はない、助教授は全く関与しない姿勢のこと等、それまでのことを伝えました。

その先生は、「そうか。。。もし、何だったら俺の講座の教授に俺から頼んでやるよ。」と言ってくれました。

それまで、他講座の先生に相談してもそのような返答は一度ももらえなかったので、信じられない気持ちでいました。

その先生は、すぐに「一緒に、俺の教授のところに行って、話をしてみようよ。」とほとんど話したことのない当時の解剖学教授のところに付き添ってくれました。

そして、その内容を伝えられた解剖学教授は少し考えていましたが、「一生懸命やりたいんだよね?それなら協力してあげるよ。」と言ってくれました。

それからというもの、僕は嬉しくなり一生懸命に研究に取り組みました。

僕の講座の先生方は、教授以外はこの件に関しては、一切関わろうとしなかったですが、この解剖学講座の教授や、相談に乗ってくれた助教授、医局員の先生方から、組織切片の作り方や、染色法、観察方法を学びました。

もちろん、ラットの手術や組織の取り出しは自分だけでやっていましたが、設備を全て貸してくれたので、それだけでも嬉しく思いました。

この時は、毎朝3匹以上のラットの手術を行い、僕の従事している講座の教授の診療を見させていただき、夕方から日付が変わるまで、組織切片を作ったり染色、観察を行っていました。

学位論文の製作に早く取り掛かりたかったので、結果がすぐにでもほしかったですから猛スピードでやっていましたよ。

それこそ、帰るのはいつも、午前3時くらいで、朝には、動物舎にこもって手術。。。。

こういう生活が、2年近く続きましたかね。。。お盆や正月も関係なく。。。

光学顕微鏡の組織図もあまりよく読み取ることが出来ないので、恥ずかしながら学部の学生と一緒に組織学実習にも行ってましたしね。

お陰様で、正常組織は読み取ることが出来るようになり、研究の方もどんどんスピードアップしてきました。

でも、身体的には辛かったですし、自分の講座の助教授からは相変わらず、何の関心も持たれず、講座の中では「こいつは補綴学を辞めて、解剖学に移ったんだわ。」という嫌味や、「早くこの講座を辞めてくれ。」という趣旨の言葉の暴力を受け続けていましたね。

本当に悔しく、いい年をしていながら、涙が出るようなこともたくさんありました。

ある日、あまりにも悔しくて、その旨を先述の解剖学のお世話になっている助教授の先生に相談しました。

その先生は、身体も気も強い先生なので、きっと「そんな奴は喧嘩してでもいいから、ふざけんなと文句を言ってやれ。」と言うかなと思ったら、予想外なことを言いました。

それは、「澤口、今は耐えろ。。。辛いかもしれないけど、耐えるんだ。お前がもし、ここのまま取り乱して喧嘩をしたり、文句を言ったところで不利な状況になるだけだよ。かといって、このまま大学院を辞めていったら、それこそ、お前の負けだよ。。。今は耐えて、研究を無事に終えて論文にし、博士号を取得するんだ。。。それが、お前の出来る最大の抵抗だと思うよ。博士号を取ったらきっと、皆、解ってくれるし、その助教授も見方を変えてくれると思うよ。」と言ってくれました。

この言葉には、心が動かされました。。。

そして、すぐに「絶対、博士号を取得するんだ。」という、強くて熱い気持ちがこみ上げてきました。。。

※次回のブログに続きます。