入れ歯は定期健診で長く持ちます。-りんご歯科医院|新潟市中央区の歯科・歯医者

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

入れ歯は定期健診で長く持ちます。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 できるだけ、入れ歯を作り替えることはあまりしたくないです。

自分で作った入れ歯ならば、なおさらにそう思います。

ほとんどの患者さんも、そう思うと思いますよね。。。

でも、歯を失った歯槽骨は時間とともに吸収してしまい、いわゆる歯茎は痩せていきます。

これは生理的なものなので、現在の歯科医学ではそれを止めることはできないとされています。

時間が経つと、作った当時の入れ歯は適合も良く、口を大きく開けても外れなかったのに何年かしたら緩くなったり、入れ歯の内面に食べ物のカスが入るようになったりと適合面の問題として出てくることがあります。

咬合的に問題が無く、単なる入れ歯の緩みならば裏裝(リライニング)という裏打ちだけで何とかなるかもしれません。

でも、あまりにもブカブカだったり、咬合的な問題も含まれる場合は、作り直しも考えなければなりませんね。。。

その方が、遥かに能率的で審美的だったりすることも多いですからね。

でも、それはそれで新しい入れ歯なので、慣れるのに時間はかかるでしょうね。

やはり入れ歯は人工物ですし、自分の健康な歯と同じものにはなりません、

やはり、入れ歯の患者さんにもお伝えしたいのは、そうなる前に早めに点検を受けていただき、歯茎の吸収が見られたら、早めの調整や裏裝をしていくことが良いと思います。

この歯茎の吸収程度は個人差がありますので、なんとも言えませんが、僕の経験では2ヶ月ぐらいで大幅に歯茎が吸収してしまい入れ歯が緩んだので、裏裝を必要とした人もいます。

特に女性は骨の痩せ方が男性よりも大きく、歯茎が吸収するスピードが速いような気がします(あくまで経験的な意見ですが。。。)。

ですから、入れ歯治療が終わられてからも、せめて3ヶ月に1回は定期健診(メンテナンス)に来られて、入れ歯を診せていただけたら、良いと思います。

できるだけわずかな調整で済むようにし、いつまでも良い入れ歯の状態で維持できるのが一番良いと思いますからね。

(写真は咬合床を口腔内に入れて、咬合採得というものをしているところです。)

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部分入れ歯でも、残存している自分の歯を大切に。

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 先日のことですが、下顎に第一小臼歯が一本のみ残存している方が入れ歯の調整とその一本の歯の3ヶ月ごとの定期健診とクリーニングに来られました。

その歯の状態は、今のところ安定していて抜く必要はないようです。

今から一年以上前に、その人は多数の歯を重度歯周炎のため、抜歯をして上顎は総入れ歯になりました。

そして、下顎も当初は同じように総入れ歯になる予定でした。

僕は、その時、「右下のこの小臼歯だけは残る可能性がありますが、他の歯の状態から考えると時間の問題かもしれません。僕の方としては、残していきたいとは思いますが。。。もし、残していくのなら、そのためにはあなたの協力も必要です。日常の食後の歯磨きは、絶対必要ですし、1月に1回は、歯周ポケット内の洗浄は必要かと思います。そうすれば、おそらくは長く持つと思いますが。」と言いました。

その人は、「先生、できるだけこれ以上の抜歯はしたくないです。保存できるように努力します。」と言ってくれました。

正直、おそらくこの人はきちんと歯磨きしないだろうなと、思っていました。それほど、他の歯は歯周病の程度が悪かったですからね。

この時に、抜かなかったことを後悔するような気がしたもんですから。。。

その後は、しばらくの間、その人の月に1回の定期健診とクリーニングをしました。

その方も、真面目に来てくれて歯磨きも頑張ってくれました。

そして、月に1回の定期健診とクリーニングを3回ぐらいしたところ、日常の歯磨きもしっかりやってくれていたのでしょうね。

歯の動揺が落ち着き、歯周ポケットの深さも安定し始めました。

これならば3ヶ月に1回の定期健診とクリーニングで十分対応できるなと判断し、今に至ります。

毎回、その人の歯の状態がどうなっているかドキドキしながら診ますが、先日も状態は安定していましたよ。

ブラッシング方法もこちらの注意点をよく守ってくれているようです。

この人の一本だけ残っている歯は、今思えばこの人の口腔内の衛生状態をアップさせるためのモチベーション維持にすごく役立っているのは事実ですね。

あの時は本当に、もしかしたら抜いた方がこの人にとって幸せなのではないだろうかと、悩みましたが、今は本当に残しといて良かったと思っていますよ。

多くの重度歯周病になった方は、その抜歯後の処置として入れ歯になっている人も多いでしょうね。

だけど、抜かないですむ歯がもしあったならば、是非、それを残すように頑張って歯磨きをして、歯科医院の定期健診と、クリーニングを継続的にしてもらうことをお勧めしますよ。

自分だけの歯ブラシによる歯磨きだけでは、深い歯周ポケットの中はお掃除できません。

そのため、歯垢が歯周ポケットに入り込み、そこで歯石を作ってしまいます。

歯石ができると、歯垢の足場となってしまうため、より強固に歯垢がついてしまいますよ。

そうなると、セルフで行う歯磨きだけではどうにもなりません。

歯科医院でプロフェッショナルクリーニングをしてもらい、歯周ポケットの中もしっかりお掃除してもらうことが大切なことです。

それを行えば、その残存歯が抜かないで良かったといえるものになり得る可能性は十分にありますからね。

もし、このようなことで気になる方は、当院にご相談ください。

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入れ歯の咬み合わせを、決める作業は難しいものです。

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 入れ歯の咬合を決めるのはかなり難しいです。

特に臼歯といわれる部位に歯がなく、定まらないケースの場合は咬合床というものを使って咬合採得をします。

もし、2部位以上の臼歯部での咬み合う歯があれば、咬合床を使わなくても咬合採得はできるかもしれませんが。。。

総入れ歯に近いような場合は、絶対にこの咬合床を使った咬合採得が必要になると思っていて下さい。

通常は、精密な型を取った後に、模型を起こして、そこに咬合床を製作します。

その技工操作が必要なために、咬み合わせ取りは別日になりますね。。。

入れ歯製作は、どうしてもその過程を踏んでいくために、型を取ってできあがりという言う訳にはいきません。

まして、この咬み合わせ取りは非常に手間がかかるし、ズレを起こしやすいものなのですね。。。

当院では一番この辺りには気をつけて行っているところでありますよ。

まして、この咬合採得で診るポイントとしては、咬み合ったときの高さや、前後左右的な水平面上のズレなどですね。

特に多数歯の欠損があっても入れ歯を入れてなかった人や、入れ歯を入れていたとしてもその入れ歯自体に大きな咬み合わせのズレがあると、かなり大変な作業になりますよ。

その人自体の本当の咬める位置というのを探す作業から入らなければなりませんからね。

この咬合採得が上手くいったと思って、その後に人工歯の排列を行い、次回の仮合わせの際に歯を並べた状態で咬合させてみると、また、咬み合わせのズレがあったということもあります。

生理学的な根拠を持って、咬合採得していたにしても歯が並んだ状態で咬合してもらうと、またそれも違うということがたまにあるのも事実なのですね。

その誤差は、恐らく経験で埋めていくしかないのかもしれないという非科学的なこともあるのが、この入れ歯製作の難しいところだと思います。

だから、歯科医師の技術が職人芸だといわれるのではないでしょうか。

教科書通りでは済まないことが多々あるものだと思いますよ、特にこの入れ歯製作というものは。。。

僕の経験からしても、この辺りは経験豊富な先生の方が上手だと思います。

まして、最近はこのような総入れ歯に近い状態の患者さんを診ることが、若い先生は極端に少ないようです。

そのような総入れ歯に近いような程の歯の欠損がある患者さん自体が、少なくなってきましたからね。。。

歯が残存して、自分の歯で咬めるのは本当に喜ばしいことで、そうさせたいと常々、歯科医師として思っておりますが、もう既に歯を失っている人はやはり入れ歯が必要なのですね。

もし、多数歯の欠損があって、入れ歯をこれから作りたいという方はご相談いただけたら幸いです。

※10月13日(土)は、講習会参加のため、休診となります。
ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

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部分入れ歯でも残存歯を大切にしましょう。

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 部分入れ歯を装着し、調整して痛みがなくなるとその後のメンテナンスに応じてくれる人は、多くはないです。

あの人最近、来ていないけど大丈夫かなと思っているとある日突然、入れ歯のバネがかかっている歯が抜けたからなんとかしてほしいということで再来院するようなことがよくあります。

僕たちは必ず、今残っている歯をずっと残していくためには、定期健診とクリーニングが一番大切ですと伝えていますが、なかなか解ってもらえない現実があります。

これは恐らく、この歯が駄目になったらまた入れ歯を作ってもらえばいいやという軽い気持ちと、今更磨いてももう手遅れだと思う気持ちが、そうさせるのだろうなと思います。

また、ある患者さんから「歯周病っていつ治るんだ?そんなにメンテナンスに通わせてどうするんだ?」と言われることもありました。

本当にそうですね、言いたい気持ちも解らなくはないですが、残念ながら歯周病は慢性疾患のため、ほぼ治りません。

痛みが出たのは慢性疾患の歯周病が、ストレスや体調の変化等をきっかけに個人の免疫力が低下したことにより急性化したためで、痛みが引いたのはそれが慢性に移行したためですね。

決して治っていませんし、いつ急性化してもおかしくないのですね。

一度、歯周病になってしまったらそれをコントロールしていかなければならないのです。

この慢性疾患というのは虫歯もそうですが、糖尿病や高血圧と同じ部類ですね。。。

いわば完治は難しい疾患なのです。

高血圧や糖尿病も治すのではなく、お薬や運動療法なのでコントロールしていくわけですよね。

だから定期的に内科にかかり、薬をもらったり生活習慣を見直させられたりするのですよね。

と、いうことはそのコントロールのために歯周病にとって何が必要なのかというと、日常のブラッシングなどのホームケアと定期健診、そして歯周ポケット内の洗浄だと思います。

この歯周ポケット内の洗浄は、通常の歯磨きでは難しく深いポケットにはブラシの毛先が届きません。

歯科衛生士などによるプロフェッショナルクリーニングが必要なのです。

是非、歯の健康のために歯周病菌が悪さをしないようにコントロールしていきましょう。

特に歯周病などで歯を抜いたことがあるような人や部分入れ歯になっている人は、これ以上歯をなくさないようにするにはどうしたらいいのかを、考えましょう。

そして一本でも残存歯が残っているのならば、歯科医院での定期健診とクリーニング、そして入れ歯の点検をしてもらうことが大切ですね。

入れ歯に過剰な期待は禁物です。

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 いつも言っていることですが、入れ歯が自分のものになるまでは、相当な時間がかかります。

特に初めて、入れ歯を入れる方は大きいものであればあるほど、大変です。

また、初めて入れ歯を作る方に多いのが、簡単に入れ歯製作はできるものと思っている人がいますね。。。

残念ながら入れ歯は、そう簡単には作ることができません。

東京のある歯科医院ではHPに1日で入れ歯製作が可能と書いてあるものも散見されますが、そこは設備的にも人員的にも、ものすごく充実している所なのでしょうね。

通常の一般の歯科医院では、まず無理だと思います。

普通、入れ歯は歯を抜いてすぐに入れるようなことはしません(即時入れ歯というものがありますが、当院では仮入れ歯だと思っていますので、ゆくゆくは本入れ歯に変えなければなりません。)。

傷が落ち着いたのを見て、粘膜が安定しているのを確認してから、型を取ります。

入れ歯の型取りは、基本的に最低2回は必要です。

欠損歯が多くて、咬み合わせが解りにくい場合は別日に予約を取らせていただき、かみ合わせを決める装置、咬合床というものを使ってかみ合わせの高さを決めていきます。

そして、高さが決まったら、今度は前後左右的なズレがないかの確認のための装置を作り、また別日に、それを使って水平的な位置関係を決めることもあります。

そして、その後に試適という仮合わせをして人工歯の色や形、歯にかかるバネの適合、口唇の張り具合、笑ったときの前歯の見え方などを確認します。

そこで、患者さんにもしっかり見てもらい了解を得られたら、次回に完成となります。

ここまで初診、1回目の型取りから完成まで5~6回、週1回の通院だとしても、完成まで1月半はかかるわけですよね。。。

だから簡単にできるとは、思わないでほしいです。

技工操作も必要ですからね。。。

即時入れ歯でも、最低2回はかかりますし、即時入れ歯の場合は、その後も長くなるというのは知っておいてほしいですから。

先日も、「1週間後くらいまでに入れ歯がほしいのですが。。。旅行があるので。。。」と言う人がいました。

その方は歯科医院に来たのは、15年ぶりぐらいだと言っていました。

ほとんどの歯は抜け落ちてしまいましたが、それでも、入れ歯を入れたことがないようです。

いよいよ前歯も抜けてどうにもならなくなったため、入れ歯を早く作ってほしいからここに来たと言っていましたが、そう簡単にはできない旨をお話ししましたよ。

もちろん何とかしてあげたいのは山々ですが、すぐに入れ歯ができると簡単に考えられるのも困ります。。。

まして、そのように簡単に考えられるのはどうかと思いますからね。

今までの経験上、そのように入れ歯を軽く考えている人ほど、入れ歯が入った時の失望感は大きい人が多いですからね。

そのような人は、比較対象を自分の健康だったときの天然歯としていることが多いので、大きな誤解が生じるのかもしれませんね(重度の歯周病でプラプラになった歯よりは咬めるかもしれませんが。)。

入れ歯になった以上、それを使いこなすための調整や、患者さん自身の努力は必要です。

時間をかけて、良いものにしていくしかないですよ。

もちろん、そのための協力は最大限していきますが、入れ歯に過剰な期待はしない方が、患者さんのためだと思いますから。

※10月9日(火)は院長が出張のため、休診となります。ご迷惑をお掛けいたしますが何卒、よろしくお願いいたします。

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入れ歯の歯並びは、笑ったときの歯の見え方も大切です。

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 総入れ歯を製作する際に、当院で特に気をつけていることは笑ったときの人工歯の見え方です。

総入れ歯そのものは、健康な歯をお持ちの方には馴染みがあることもなく、お勧めするものではありませんが、歯を失ってお困りの方は、作るならキレイなものを提供できたら良いなと常々考えていますからね。。。

この歯並びに関しては、保険診療、自由診療にかかわらずに当院では入れ歯製作の際に、大切にしている作業です。

その際の人工歯の大きさや色も大切ですし、形も大切なのですが歯の見え方は置かれている歯の位置、口唇側への出っ張り具合でかなり変わります。

いわゆる出っ歯のような状態になったままや、歯肉色が目立つようになったまま完成したら治すのがかなり困難ですからね(ほぼ作り替えなければならないと思います。)

そうならないように、咬み合わせ取りが終わって歯を並べ、歯肉形成を行ったならば必ず仮合わせ(試適)をするように当院はしていますよ。

注意する点は、まず正中がズレていないか、リップサポートという唇の張り具合(張りがなく唇の赤い部分が内側に入ってしまうこともあります。)はどうか、顔全体から見た歯の大きさ、顔や性差による歯の形態などは重要ですからね。

そして笑ったときの歯の見え方(スマイルラインを参考にしたものです。)は、すごく大切だと思いますから。。。

人工歯の素材としては、レジン歯(プラスチックの歯)、硬質レジン歯(硬いプラスチックの歯)、陶歯(セトモノでできた歯)がありますが、保険診療では主に硬質レジン歯を僕は使用します。

硬質レジン歯は、調整もしやすく摩耗も少ないため長期的に見て良いものと思えますから。

色も種類が豊富で明るい色のものもあれば、濃い色のものもありますからね。

入れ歯製作で重要な部分を占めるこの、人工歯配列の善し悪しは机上であれこれやることよりも実際に患者さんを前にして、やった方が実際の見え方がよくわかるので、もし、満足いかないなあと思えば自分でもう一回やることもありますよ。

もし、この仮合わせの段階で人工歯の配列不備があり、もう一回やり直すことはそれほど大変ではないですから、もし、気になることがあればこの段階で教えていただけたら幸いです。

入れ歯を作るのに、患者さんの意見が入らないものは良いものになりにくいですからね。

僕の方からも、そのあたりをしっかり取り込めるように積極的に聞いていますが、患者さん側としても、この仮合わせの時に気がかりなことがあれば言っていただけたら幸いです。

患者さん、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が一緒に協力していきながら、良い入れ歯を作っていきましょうね。

そうすることによって、完成した入れ歯は患者さん自身も納得して、使っていただけると思うので慣れるのも早いですからね。

一緒に頑張りましょう。

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訪問診療を積極的に進めたいです。

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当院では訪問診療にも積極的に行っています。

そのための設備も充実してきました。

ポータブルのレントゲン装置や、ポータブルの超音波スケーラーやクリーニングのための装置も配備してあります。

当院では、主に火曜日の日中に要介護者のお家や介護施設に伺い、訪問診療を行っていますが、先日も入れ歯製作のために介護保険施設に伺って、総入れ歯製作のための精密印象を行ってきました。
その方は、重度の虫歯で下顎の前歯の抜歯を行った後、お使いの入れ歯に増歯と言って歯を足す作業を行わせていただき、一応は入れ歯を使えるようにさせていただき、傷の安定を待って上下顎の総入れ歯の製作を行っています。

どうしても入れ歯製作は、通常に考えて5回ぐらいは回数がかかってしまいますが、この抜歯した部位が完治しないと、なかなか精密印象にはこじつけられないため、少々時間がかかってしまっていますが。。。

でも、今月から火曜日の日中はほぼ訪問診療の時間を取るための院内のシステムを改変したので、予定より早くは、入れ歯をセットできそうです。

僕は、大学病院に勤務していた頃から在宅往診チームにも所属させていただき、訪問診療に励んできました。

その際に、要介護者を抱える介護者のお悩みや不満なども聞く機会が多数ありました。

実際に要介護者を抱えるお家の方は、まずどこに依頼して良いのかが解りませんよね。

どこの歯科医院でも訪問診療をやっているわけではありませんし。。。

また、要介護者は全身疾患も抱えていることが多いはずですからね。

多くの歯科医院が尻込みしてしまうのは、ある意味仕方が無いことでもありますからね。。。

そのための、設備を整えるのもコストがかなりかかりますからね。

でも、在宅往診チームに入れ歯専門の歯科医師として、配属されていたときにその様相を見ていて、開業してからも僕は訪問診療を手がけて行きたいという気持ちを強く持っていました。

今現在、ある程度、そのための準備ができたと思っています。

今までは、外来のための予約が調整がきかなかったため、時間の確保に苦慮していましたが、工夫して火曜日は、往診に集中できるようにしましたよ。

もし、要介護者を抱えていて、歯の痛みや入れ歯などにお困りごとがあったら、当院にご相談していただけたら幸いに思います。
当院から、直線距離にして16キロメートル以内なら、保険内での訪問診療が可能であります。

その条件が合えば、要介護者のお家や介護保険施設に伺って、診療いたします。

当院では主に火曜日の日中にお伺いできます(日が合えば、他の曜日に伺うことも、もちろんできますよ。)。


訪問診療の詳しい案内
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入れ歯は、健康な歯には勝てませんね。

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 入れ歯を入れて、自分の笑顔に自信を持ってくれる人は少なくはないです。

特に総入れ歯であれば、歯並びや、歯の色などの審美的要素を与えることは可能ですね。

ある意味、究極の審美治療になるのかもしれません。

でも、そのために健康な歯を抜いてくれと過去に言われたことが何回かありますが、そんな乱暴なことは歯科医師としてできません。

それは、入れ歯になるとその後の問題はもの凄く大きいですからね。。。

健康な歯のように、何でも食べられるということはありません。

基本的に良いとされる入れ歯でも、咀嚼能力も健康なときの状態に比較して、25%以下になりますからね。

だから、健康な歯が多くあるというのは本当に大切なことなのですよ。

簡単に考えない方が絶対にいいですからね。

もし、重度の歯周病や虫歯により不幸にして抜歯して欠損があり、そこを何とか咬めるようにするというのであれば、初めて入れ歯の必要性が出てきますよね。。。

その場合は、歯を再生させるということは現代の歯科医学ではできませんもの。

親知らず以外で、歯の欠損部ができてしまった以上は、何かしらの補綴物で補うしかないですから。

その場合は神様が作った健康な歯には到底及びませんが、全力を尽くして入れ歯を作って行きますよ。

そして、もし、保存が可能な歯があるのなら、それ以上悪くならないように一緒に努力していきましょう。

そのための定期健診は、面倒に思うかもしれませんが、本当に大切ですよ。

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部分入れ歯セット後の、残存歯を守りたいです。

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 入れ歯診療は自分としては、大好きな診療であります。

初診の患者さんが来て、入れ歯製作をお願いされると、心の中で嬉しく思えます。

入れ歯が、どんだけ好きなんだろうと、思ってしまいますよ。。。

それは、自由診療だからとか保険診療だからとかというのは関係ないです(といっても、自由診療の方がやっぱりうれしいですね。。。)。

好きな入れ歯の、診療後はおいしいビールがこれで飲めるなーと帰りの車ではいつも考えています。

反対に、嫌な気分になるのは入れ歯が装着後に痛かったと言われることと、僕が作った部分入れ歯を作り替えなければならない時ですかね。。。

特に、それがクラスプというバネが係る歯が歯周病などで抜歯をしなければならなくなり、それが増歯だけでは済まなくて、作り替えなければならないというときは、凄く嫌なものです。

それは、そうなったのには恐らく、定期健診には来なくなり、歯周病が進行した歯だと思われることが多いからですね。

つまり、患者さん自身の自己管理が悪いと思われることが多いのです。

その管理は、患者さんだけの問題とは言えないかもしれませんね。

歯科医院で指導をされたにも関わらず、モチベーションが上がらないからですものね。。。

でも前から、口腔内の衛生面については患者さんに口頭のみでなく、書面にしたり、データ値を見せたりしていますが、なかなか理解してもらえないこともありますね。。。

それを伝えて患者さんに解ってもらうのも、歯科医院の仕事と考えると、まだまだ患者さんに歯磨きや定期健診の大切さは浸透していないなと思われますね。。。

本当に残念なことに思います。

当院では、できるだけ残存歯は残し、その上で欠損があれば良い入れ歯を提供していくことを目標にしています。

あまりにも重度の虫歯や、歯周病ならば抜歯はしなければならないでしょうが、中程度以下ならば、極力保存することを目指しています。

日常のホームケアはセルフでやってもらわなければなりませんが、定期健診を受け、歯科衛生士によるブラッシングのチェック、プロフェッショナル・クリーニングは必須です。

これをしっかり、やっていただけたらかなりの確率で、残存歯を残せると思います。

実際、部分入れ歯の方で、しっかり定期健診に来てくれている方の抜歯はほとんどなくなりましたよ。

是非、この定期健診にしっかり通っていただき、口腔内の衛生管理の徹底を図りましょう。

そして、部分入れ歯だとしても、入れ歯のバネが係る歯はもちろん、残存歯があるのならば、それ以上歯をなくさないことが、入れ歯を長持ちさせるために必要なことと言えます。

これ以上、入れ歯を作り替えなくても良いように、一緒に頑張っていきましょう。

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即時入れ歯で早めの審美的回復を。。。

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 以前、重度歯周病で歯が何本か抜け落ち、それを気にして他院で入れ歯を製作したものの、あまりしっくりするものでなく、そのまま放置していたようですが、さらなる歯周病の悪化により、いてもたってもいられなくなり、当院に来られた方がいました。

口腔内を見てみると、欠損も大きいですが他の残存歯の動揺も強く、下顎の大臼歯は真横に傾いていて、レントゲン検査、歯周病検査をした上で、少なく見ても5本は抜歯になるという説明をしました。

その時点でも相当、上下顎で欠損が多く上顎は前歯が2本くらい、下顎は前歯4本と小臼歯が1本くらい保存できるかどうかという感じでした。

その方も、プラプラ揺れ動く歯が抜歯になることは、薄々解っていたようですが、できるだけ早く入れ歯がほしいという希望でした。

ここで、僕は「できるだけ早く入れ歯を入れるには即時入れ歯といって型と咬み合わせを取らせてもらった後、技工操作で模型を製作し、咬合器というものに咬み合わせを再現し、抜くべき歯を模型上で切削し、そこに人工歯を配列して残存歯にバネを製作し完成まで持って行く方法があります。その方法で良ければ、今回、型を取らせていただきたいですが、咬み合わせ取りは臼歯部分が欠損していたり、残存歯も歯周病のために動揺が激しく、完全に横たわっている歯もあるので咬合床というものを製作させていただき、次回、咬み合わせを取り、その次に抜歯と入れ歯をセットという形を取りませんか?ただ、その入れ歯は抜歯してすぐに装着する入れ歯なので完全に良い入れ歯とはいえません。あくまで、仮入れ歯と考えてほしいです。抜歯した傷の部分が完全に落ち着いたら、それから本入れ歯の製作をするなりしなければなりませんが、それが、今考えられる最善の処置かと思いますが。。。」と提案させていただきました。

その方は「その即時入れ歯というのは、先生のブログを見て知っています。それでお願いいたします。でも、できるならもっと早く入れ歯がほしいのですが。。。今日、型取りと咬み合わせ取りはできませんか?」と仰いました。

僕は「もし、臼歯部でしっかり咬合が確保されれば今日一緒に型取りと咬み合わせ取りができるのですが、臼歯がこのような状態だとそれは無理ですね。時間を確保できればできないこともないケースがあるのですが、今日は他の患者さんの予約がたくさん入っていますので、1回では無理ですね。すいませんが。。。」と言いました。

その方は、遠いところから来ていることもあり、なかなか通えないという事実があるのでそう言ったと思いますが、即時入れ歯と言ってもその場ですぐにできるものではない旨を言って了承を得ました。

即時入れ歯というのは、通常の入れ歯製作よりは早く製作できますが、あくまで口腔内の状況にもよりけりです。

型取りと咬み合わせ取りは状況によっては別日にしなければならないこともあります。

この方の場合、半日ぐらいあれば可能かもしれませんが、こちらの予約状況もそこまで時間は取れませんしね。。。

でも、この方はそれをしっかり理解していただき、3回の来院で無事に抜歯をした後、即時入れ歯をセットすることができました。

今は、抜歯部位の傷の具合が回復するのを待ち、調整を行っています。

入れ歯が入ったことで、以前より、明るくなった感じがします。

僕たちとの会話も弾むようになり、よく笑顔も見られるようになってきました。

手前味噌かもしれませんが、おそらく日常の仕事や家庭でも、即時入れ歯を入れたことにより良い影響があるのが伺えられます。

そして嬉しいことに、口腔内の衛生状態にも興味を持ってくださるようになり、残存歯をこれ以上は悪くしないようにとブラッシングも頑張ってくれています。

これから、もう少ししたら本入れ歯のための製作を行っていくことになりますが、その際は、この即時入れ歯よりも遙かに良いものになれるよう、僕自身、精一杯頑張って行こうと思います。