若いうちから気をつけてほしい歯周病。

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若いうちから気をつけてほしい歯周病。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 女子高校生のお口の気になるランキングって知っていますか?

1.歯の色
2.歯並び
3.口臭
4.歯の汚れ
5.虫歯、舌の汚れ

                    だそうです。

この順位を見ると、「コミュニケーション」、「人にどう思われるか?」といった項目が上位にきています。

逆に歯周病や歯肉に関する項目はランクインしていません。

しかし歯科疾患の実態調査による15~19歳の年代では、虫歯のない人が減少して歯周ポケットが4ミリ以上の割合も増えるという現象が起きます(ちなみに正常値は3ミリ以下です。)。

これは高校生になると、時間の使い方が比較的自由になり、おやつを買って食べたり、外食の機会も増えてヘルスケアが上手くいかなくなる傾向もあるようですね。。。

この年代に対するお口のケアの動機付けも私たちの頑張りどころなのでしょうね。


            (りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)

上記ブログについての院長の追加コメント

 歯周炎(歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質に及ぶ炎症)という言葉は聞いたことがあると思いますが、お年寄りがなる病気だというイメージはありませんか?

確かに成人になってから起きる事が多いですが、ないわけではないです。

若い世代にも起こりえますね。。。

歯周病は、歯肉炎と歯周炎に分けられます。

歯肉炎とは歯の周囲の歯ぐきが炎症を起こして、赤く腫れたり、出血しやすい状態を指します。

これは10~20代の若者にもみられ、歯周病の初期段階です。

この段階でキチンとした歯磨きやケアを徹底し、プラークコントロールを行えば、歯肉炎は改善します。

歯周炎とは歯みがきやケアをせずに歯肉炎を放置しておくと状態が悪化し、歯を支えている歯槽骨が溶けていきます。す

ると、歯と歯ぐきの間の溝が深くなっていき、そこに細菌が入り込み更に骨を破壊していきます。

最終的には、歯がグラグラになり、血や膿が出たり、強い口臭を発することに・・・。

これは主に30代以上の方に多く見られますが、近年では若者にもこの症状がみられることが増えてきました。

しかも若者の歯周病は進行が早いです!

歯周病の症状は悲惨なものです。

酷い口臭が発生し、歯茎の変色や歯並びにまで影響を及ぼします。

さらには痛みが出て噛むことができなくなり、ご飯を食べることもままなりません。

歯周病の恐ろしいのは、悪くなってからではほとんど治すことができないところです。

でも、歯周病は初期段階では症状が特にありません。

そのため、虫歯に比べて関心の低い人が多く、歯医者に定期的に通わない人が深刻な歯周病にかかっていた、ということも多々あります。

歯周病の対策方法としては、深刻な歯周病になる前に、歯周病の恐ろしさを理解してキチンと対策することが必要です。

虫歯になったことがなく歯科医院に行くことがない人でも、定期的に歯医者さんに通ってケアすることをお勧めします。

また、日々できる対策としては、「朝、夜の徹底したデンタルフロスと歯磨き」です。

歯と歯の根元は歯周病が最も進行しやすい場所なので、デンタルフロスや歯間ブラシも活用するとなお良いと思います。

上記ブログの女子高校生のランキングに、歯肉や歯周組織にあまり関心がないのはちょっと意外でした。

是非、若いうちから歯肉炎や歯周炎予防を意識して、歯磨きに励んでいただきたいと思います。