小さい範囲で入れ歯を作るならノンクラスプ入れ歯がいい場合もあります。

院長ブログ

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小さい範囲で入れ歯を作るならノンクラスプ入れ歯がいい場合もあります。

新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

先日、歯が抜けそうで困っているので何とかしてほしいという60代の男性の患者さんが当院に来られました。

その患者さんは、右下奥歯に第二小臼歯と第二大臼歯が支えとなって第一大臼歯が欠損のブリッジが入っていました。

診てみると、そのブリッジがかなりプラプラしていて、今にも取れそうな状態でした。

レントゲンを撮ってみると、どうやら第二小臼歯の方は骨の支持があり保存が可能なようですが、第二大臼歯の方は歯根破折しており、保存は無理と判断しました。

その方に、その旨をレントゲンを見せて説明したところ、「もう抜かなければいけないのは解っているのだけれども、その後の処置が心配なのです。その後はどうなるのですか?」と尋ねてきました。

僕は、「抜歯後の右下の欠損部は入れ歯が適応だと思います。インプラントはちょっと向かないかと思います。骨量もほとんどありませんからね。。。保険の入れ歯だと金属のバネを残存歯にかけて、維持を図るものになりますが一か所だけでは不安定なので左側の小臼歯部にもバネを掛けて舌側部分に金属のバーを這わせるものが良いと思います。それが保険内でできる入れ歯での一番いい対応だと思います。」と模型を見せて説明しました。

それを見て、患者さんは「こんなに大きいんですか?これでご飯を食べられるようになりますか?」と困惑気味でした。

そこで僕は、「確かに大きいですよね。でも、保険内の義歯設計であれば、これが一番いいと思います。でも、もし、自由診療で良いというのならば、ノンクラスプ入れ歯といって金属のバネを使わずに第一小臼歯と第二小臼歯の歯肉、歯間部に軟らかいプラスチックを這わせて、もっと小さい入れ歯を作るのも可能ですし、違和感も少ないかもしれません。」と説明しました。

その患者さんは、すぐに「うん。これが良い。これでお願いいたします。」と仰いました。

このノンクラスプ入れ歯は保険診療ではできませんが、部位によっては小さい範囲でいわゆる片側処理の入れ歯でも維持に問題なく使用が可能と僕は思っています。

ですから、このようなケースの場合は、非常に向いていると思う旨をその患者さんに伝えました。

次回から、その製作に4~5回ほどの来院が必要になるかとは思いますが、頑張っていきたいと思います。

(写真は説明用のノンクラスプ入れ歯です。この患者さんのものとは違うものです。)

 

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