予約の日時を守って、歯を守りましょう。

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

予約の日時を守って、歯を守りましょう。

新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

当院に来られている患者さんで30代前半なのですが、重度の歯周炎のため歯をどんどん失ってくる人がいます。

現存している歯もかなりグラグラでものすごく挺出していました。

以前から、抜歯しなければならない旨は伝えていましたが、なかなか踏ん切りがつかないのでしょうかね。

その日はもう少し様子を見たいということで帰られました。

その方は、こうなる前から予約の無断キャンセルも多くあり、歯周病治療も全く意味のないものになってしまいました。。。

しかしながら、それから一カ月ほどしてまた当院に連絡があり、歯が抜けたので入れ歯を作ってほしいということで再来したいという事でした。

その患者さんは予約日の予約時間になっても来ず、こちらから電話をしてみると、「あと15分ほど遅れる。」という返事でした。

スタッフは、「あまり遅れられてしまうとその後の患者さんにも影響してしまうので、なるべく早くお願いいたしますね。」というと、怒りながら「解ってるよ、うるせえな。」という返事だったということです。

それを聞いて、その人を待ち、その人が当院のユニットに座った際に僕はまずは予約時間を守ってほしいという旨を話しました。

その方は、ちょっと怒りながら、「だって予約取れないんだもん。」ということを言っていました。

僕は、「そうですか、、、では、予約制を敷いていない歯科医院に行かれたらどうですか?新潟市はたくさんの歯科医院があるのですから、それこそ予約制でない歯科医院も多くあるはずですよ。」と言ったら、黙ってしまいました。

それを言った後、その人の口腔内を見てみると、ほとんどの歯が無くなってはいましたが、あと一本、グラグラで保存が無理な歯があり、ここも抜かなければならないということをお伝えしました。

僕は「この歯は抜歯しないと、入れ歯を作ることはできませんね。恐らく型を取っただけで取れてしまうと思いますよ。それを覚悟でやってみますか?」というと、その人は黙ってしまいました。

その人は、震えながら「やだ、、、怖い。。。」と言って涙を流し始めました。

僕は、「そんなに嫌ならば今は止めましょう。でも、それを抜かないと入れ歯製作に踏み切ることができないのはご理解くださいね。」と言いました。

その人は、「いや、やっぱり抜く。だって次にいつ来れるか解らないんだもん。」と言ってました。

そして、麻酔を効かせて、抜歯は本当にあっという間に終わりました。

抜かれた本人も、「え、もう終わったの?」という感じでしたよ。

歯を抜くのは恐怖ですよね。

僕もやりたいわけではないです。

でも、もう全くどうしようもない歯というのもあり、処置としては抜かなければならない状況というのも確かに存在しますからね。

また、歯科医院での予約は大切にして時間を守っていただき、しっかりと治療や定期健診に罹りましょう。

それが、本当に大切なことだと思いますよ。