2020/06/13
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯を製作時に上顎前歯部に、多量にブヨブヨした粘膜が見られることがあります。
歯科領域では専門用語でこれをフラビーガムといいますが、ブヨブヨした柔らかい粘膜が過剰にあり入れ歯の維持安定に悪影響を及ぼします。
これができた原因は恐らく入れ歯の適合が良くなく、咬み合わせの高さも下がっており、咬合するたびに入れ歯の上顎前歯部が下顎前歯部に突き上げられているからだと考えます。
その状態が長く続くことによって、骨吸収が進み、過剰に増殖した粘膜が形成されるのでしょうね。。。
対応としては通常通り、その粘膜に強く当たらないように入れ歯の内面のリリーフ(緩衝腔)を付与しますが、広範囲にこのフラビーガムがあると、それだけでは不十分なので手術で除去することもたまにあります。
そして咬合調整をして、前歯部分の突き上げをなくすことが大切ですね。
今現在、このような患者さんを数人診させていただいてますが、型取り時から細心の注意を払って製作しております。
何よりも注意しなければならないのは、また、新製した入れ歯が上下顎で咬み合わせた時の突き上げを作るようなことはないようにしたいと思います。
(写真はある患者さんの初診時の口腔内写真です。上顎前歯部分にブヨブヨした粘膜が広範囲に認められます。)
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