2015/08/24
総入れ歯やそれに近い、義歯を新製する前に上顎前歯部にぶよぶよした粘膜が見られることが、たまにあります。これは古い義歯の適合が悪く、おそらく下顎の歯が咬合するたびに上顎前歯部の粘膜を強く突き上げていたことが予想されます。そのため、すぐに義歯を新製するとその部位にも新しい義歯が乗るため、安定しないことが考えられます。
その場合は、すぐに義歯を新製するのではなく粘膜調整剤と呼ばれるものを古い義歯の内面に敷き、咬合の突き上げを無くすよう調整して、粘膜の安定を図ってから製作に入った方が良いことが多いですね。
(写真はちょっとわかりにくいですが、上顎前歯部にぶよぶよした粘膜が認められた方のものです。)
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