2019/07/04
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
訪問診療を当院は積極的に行っております。
主に火・木曜日の日中に行くことが多いです。
多いときは一日に3件行くこともありますね。
当院における訪問診療のための設備も充実してきました。
例えば、レントゲンが必要なことがあった場合もポータブルレントゲン撮影機により、撮影することができます。
入れ歯の製作はもちろん、虫歯の処置や歯のクリーニングも行っています。
ポータブルの歯石除去の器械もあります。
要介護状態の場合、歯科医院に行きたくても体の自由がきかないため、来ることができませんよね。。。
先日も、歯がほぼ全て残存している方の歯のクリーニングのみをしてきました。
この方は3ヶ月ごとの歯のクリーニングをしてほしいという希望があるため、定期的に行っています。
足腰が弱く90歳と高齢ですが、日頃の手入れの良さと定期健診が効いているようで、虫歯はなく顔も若々しいです。
食べられないものは、ないと言っていましたよ。
また、介護施設にいる方ですが、その方は上下顎とも欠損歯があって入れ歯が入っていますが、残存歯を守りたいと言うことより、月に1回入れ歯の調整と残存歯のクリーニングに行っています。
その方は、初めて診たときは全身状態が良いわけではなかったのですが、入れ歯の製作と口腔ケアを一生懸命やったところ、歩行器がなければ歩けない状態であったのに、最近は、スタスタと歩けるようになってきたような気がします。
顔色も良くなり、「お陰様で、何でも食べれるよ~。ありがとう。」と言ってくれます。
そのような、本当に嬉しそうな言葉や元気な姿を見ると、こちらのやる気もアップしますよ。
最近よく聞く言葉で、オーラル フレイルという言葉があります。
オーラルは日本語で口のこと、フレイルは虚弱のことです。
つまり、人は口から老いて弱まる、、、という考え方です。
例えば歯を一本失ったとして、その一本だけならばその時は大した不自由を感じていないのだけれど、さらに1本なくなって行くことが続いていくと、人は食べられるものに偏りができてきます。
そうなると、摂れる栄養にも偏りが出てくるのですね。
その結果、全身的にも悪影響が出てきてしまい、弱まってしまうために要介護状態に近づいていくのですね。
だから、まずは口の中から要介護状態にならないように予防をしていくことが大切です。
もし、現在が要介護状態ならば、これ以上は悪化しないように口腔ケアをしていきましょう。
このように、もし、入れ歯が痛い、虫歯や歯周病で困っている、歯のクリーニングをしてほしいという方がいて、要介護状態のため外来に通うことができない場合はご相談ください。
予約制となりますが、ご自宅、介護施設まで訪問診療いたします。
2019/07/03
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯は仮合わせの時に、歯の見え方や色などをよく見てもらうようにしています。
この段階で、患者さんに確実に了解を取っておかないと、完成されてから歯並びを直してほしいと言われても修正はほとんど利きませんからね。。。
やり直すとなると、ほぼ最初からですね。。。
そこまで、気の遠くなるほどのステップを踏んでやっているわけですから、勘弁してほしいと思うのが本音です。
よって、咬合がしっかり決まったとしても、必ずこの仮合わせ(試適)はやるようにしていますよ(即時入れ歯の場合は話は別ですが。。。)。
この仮合わせの時に見るポイントは、まずは咬合のずれがないか。
そして、咬合した時の入れ歯の高さは適正か。
そして、笑った時の歯の見え方は自然か。
それぞれに、その診査のやり方はあります。
それに従って行いますが、この自然に見えるかどうかは患者さんの審美と思われることと、僕が審美的だと思うこととのギャップというのが、あったりするわけです。。。
これは、本当に人それぞれなので、なかなか学問として成り立たないものだと思いますよ。
あまりにも学問的に逸脱することに関しては、僕は無理だと伝えるようにしますが、患者さんの希望を何とかくみ取れるようには最大限頑張りますよ。
ほんの少しの無理は利くように心がけています。
そうしないと、患者さんは機能的に問題のない入れ歯でも、それを使わなくなる傾向がありますからね。。。
一生懸命作った入れ歯が使われないのは、入れ歯を一生懸命に作っている自分のプライドにも関わりますからね。
まずは、使用してもらってからでないと始まりませんからね。。。
でも、その機能性を損なう可能性があるということに関しては、しっかり説明させていただきますよ。
そのリスクは、ご理解していただきたく思います。
2019/07/02
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
当院では30代から50代の若い方で歯の悩みというのは、歯周炎が一番多いでしょうかね。。。
歯周病は国民病ともいわれており、30代では80%以上の方が程度の軽いものも含めて歯周病にかかっているという現実があります。
この歯周病は一度かかってしまうと、完全治癒というのが難しいものです。
そのため、歯茎の定期健診は必須ですし、ブラッシングのチェック、歯周ポケット内の掃除を歯科医院で受けられることが重要なのですね。
もし、これがおざなりになってしまうと、歯周病の進行は止まりません。
基本的にこの病気は慢性病変のため、痛みはほとんどないです(急性化した場合は、相当痛いですが。。。)。
そのため、最初は歯茎からの出血ぐらいで済んでいたものが、歯茎が腫れたり、歯が動くようになったりして、歯科医院に行かれる方が本当に多いです。
このような状態になると、単純な治療では正直済まないでしょうね。
場合によっては噛み合わせ治療や歯の根の治療などもいるかもしれません。
最悪なケースですと抜歯ですね。
そうなると、一本だけの歯周病というのは考えにくく、他の歯も恐らく歯周病には罹患している可能性が高いです。
もし、その抜歯された歯以外の歯が歯周病ならば、ブリッジの処置も厳しくなりますね。
安全なのは入れ歯かなという感じになるかもしれません(入れ歯の方がブリッジより清掃性が良いですからね。。。)。
でも、1本だけの入れ歯というのはあまりいいものではないです。
多くの方は、この一本入れ歯を使わないケースが多いです。
なぜなら、この入れ歯がなくても食べるのには不自由しないことが多いですからね。
そうなると、煩わしい入れ歯を使わなくなることが多いのですね。
でも、そうなると抜歯された空隙に向かって対合の歯は出てきたり、隣在している歯は傾いてきたりすることが多いです。
まして、歯周病にかかっている残存歯は、その動き方も早いです。。。
そうなってから一本入れ歯を慌てて入れようとしても、もう装着するのは無理でしょうね。
もう一回、作り替えか、傾いてしまった歯を抜いて、もっと大きな入れ歯を入れなければならないようなケースを今まで、たくさん見てきましたよ。
できるだけそうならないように、一度、歯周病の判定を受けた人は、是非、歯科医院での定期健診を最重要視していただき、出来るだけ抜歯をしないでいかれるのが良いと思いますよ。
2019/07/01
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯の型取りは2回以上必要です(部分入れ歯も当院では2回以上の型取りをしています。)。
この作業は保険診療でも自由診療でも変わりがありません。
1回目は概形印象として、これで模型を起こし、その模型を研究用模型として、患者さんの口腔内の情報を得ます。
ここは、粘膜がブヨブヨだから、緩衝腔(リリーフ)を設けた方がいいなとか骨隆起があるから、痛みが出ないようにブロックアウトした方がいいなとか、仮想の咬合平面は恐らくこのぐらいになるだろうなとか、人工歯の排列位置はこのくらいになるなとかのおおよその見当がつきます。
この研究用模型が、良いものでなければ、その後の精密印象を採得するための個人トレー(患者さんの口腔内に合ったトレー)の製作も良いものにはならないため、良い作業模型は作れませんね。
そのため、当院ではこの概形印象の採得はかなり慎重にやっていると思います。
この概形印象は既成のトレーを使って型を取るので、それなりのテクニックが必要です。
口の中の様相は患者さん一人一人、違いますからね。
必要なところまで取れていないと良い印象にはなりませんから。
従って、場合によってはその既成トレーを削ったり、曲げたり、辺縁にワックスを盛り足すこともありますからね。。。
患者さんの中には、頬の筋の圧力や舌圧が強くて、なかなか良い印象が取れない人がいます。
でも、ここは非常に大切なところなので、上手くいかないときは患者さんに謝って、もう一度取らせてもらう事があるかもしれません。
入れ歯は何度かステップを踏んで作られていくものです、前のステップのテクニカルエラーを消すのは簡単なことではないのですね。。。
そう考えると、この概形印象が総入れ歯の成否を決める第一歩になるので、大切にしている作業ですよ。
この概形印象が上手く取れれば、その後の個人トレー製作や、いわゆる2回目の型取りの精密印象採得が、かなりスムーズに行きますからね。
従って、「勝負は一回目の概形印象にあり」と言えるのです。