2019年6月27日

ビスホスホネート製剤の投与中は口腔衛生をしっかりと

ビスホスホネート製剤は骨粗しょう症の治療薬として極めて有用であり、骨折を予防することによって寿命の延長にまで関わってくる優れた薬剤です。

でも、その一方でこの薬剤の使用による「顎骨壊死」が問題となっています。

ちょっと前まで、この顎骨壊死は抜歯などの歯科治療が原因と言われていましたが、現在は否定的で、もともと存在していた虫歯や歯周病などによる歯性感染(歯の周囲の細菌性の炎症)が原因とされています。

ビスホスホネート製剤を使用する場合は使用前に歯科治療を終了させ、投与中は定期的な口腔衛生管理が必要になります。

また、歯科治療時にビスホスホネート製剤を止めたほうがいいのかといった疑問をよく聞きます。

現在は、治療前後にしっかりした口腔管理ができていれば、休薬はしなくてもよいとされています。

ただ、そのことに関する根拠はまだ十分ではないです。

状況により休薬が必要な場合もありますので、担当医とよく相談しましょう。

薬を止めた場合の歯科治療の再開はおおむね3ヶ月とされています。

でも、これも明確な根拠はなく、抜歯した部位を粘膜が被覆すれば再開は可能かと思います。

ビスホスホネート製剤を使用している方は歯科医院を受診し、口腔衛生管理をしっかりと行いましょう。

2019年6月25日

残存するほど増える大人の虫歯

大人の歯の悩みと言えば、「歯周病」が思い浮かびます。

でも、今、大きく取り上げられているのが大人の虫歯です。

子供の時からの予防の普及啓発により、子供の虫歯は大きく減少し、20本以上の歯を有する者も年々増加し、60歳以上の平均残存歯数は2005年の15.3本から2016年には19.1本と増えたことから虫歯の増加が予測されます。

大人ならではの虫歯とは、歯茎が退縮した歯の根元にできる「根面う蝕」です。

歯茎より上は表面がエナメル質に覆われているが、歯茎が退縮した下の部分はエナメル質がなく、表面が象牙質やセメント質になっています。

象牙質は酸に弱く、エナメル質より軟らかい組織です。

歯茎下がりは30代でやく60%、50代以上はほぼすべての人に見られるが、ある調査によると根面う蝕を認知している割合は8%

一度下がった歯茎は元に戻ることはほとんどなく、歯の根元の虫歯は30代以降から増加が見られます。

歯茎下がりの主な原因は加齢に加えて不適切なブラッシング、歯周病などがあります。

虫歯予防には適切なブラッシング、根面の歯質強化に高濃度のフッ素配合歯磨きも有効とされています。

根面う蝕は進行が早いため、早期発見が大切で、セルフチェックに加えて定期健診を年に3~4回ほど受けることも大切です。

2019年6月18日

治療の先延ばしを後悔は75%以上も。。。

歯の治療や健診の受診を先延ばしにして、後悔している人が75%を超えることが、日本歯科医師会の調査で分かりました。

気になったらすぐに治療や健診をしてもらう「対応派」と比べ、「先延ばし派」は歯のトラブルを抱えやすいことも明らかになりました。

その調査では、歯の治療や健診のタイミングについて、もっと早くから受けていればよかったかを聞いたところ、「そう思う」41.5%「ややそう思う」34.2%を合わせて4人に3人が後悔していた。これは75.3%にもなります。傾向として男性より女性に多く見られました。

歯の異常に気付いたら、すぐに治療や健診を受ける「対応派」は47.3%、ギリギリまで受診しない「先延ばし派」は52.7%でした。

自分の歯や口の中が「健康だとは思わない」と答えた割合は、先延ばし派が73.3%を最高に、全年代で対応派より高くなりました。

実際に歯のトラブルを抱えている割合も、40歳代以上で先延ばし派が対応派を上回りました。

歯科医師会は「医療費の心配や通院期間の長さから、症状があっても歯科に足が向かない人が多いのでは」と分析した。

「治療などの先延ばしは将来、歯のトラブルを抱えるリスクになりうる」として、早期の健診と受診を呼び掛けています。

2019年6月 4日

老後に歯で後悔しないために、受けてほしい定期健診

過去にある研究でシニア1000人(55歳から74歳の男女)を対象に「今、何を後悔していますか?」というアンケート調査を行ったところ、健康面では運動不足や食事の不摂生、毛髪の手入れ不足などを上回り、「歯の定期健診を受ければよかった」がトップになったのをご存知でしょうか?

歯周病は全身の病気を引き起こす、寿命に関係する怖い病気です。
では、なぜ歯周病菌が全身の病気を引き起こすのでしょうか?

歯肉に腫れが起こると、体はリンパ球や白血球を終結させて炎症を抑えようとします。
この時、歯肉にはリンパ球を送り込むための新しい血管が作られます。

この血管の中に歯周病菌が入り込み、全身へと流れていってしまうのです。

さらに、この菌は細胞膜そのものに毒があり、全身の血管をめぐり始めた歯周病菌は、あちこちで血栓を作って血管に付着し、血液の通りを悪くします。

これが心臓に近い冠動脈で起これば、心筋梗塞、脳血管で起これば脳卒中、腎臓の血管が詰まれば腎不全になります。

また、歯周病糖尿病との因果関係も認められつつあります。

これらの全身疾患を予防するためには、この歯周病にならないことが大切ですし、仮に歯周病であったとしても、歯科医院での定期健診をしっかり受け、歯と歯茎のクリーニングをすることで進行を抑えることが可能かと思われます。

まずは、お悩みをご相談ください

カウンセリングをおこなっております