食後の歯磨きと、生活習慣病の関係性について(2018.1)

ちょっと古い文献となりますが、2010年に英国医師会誌に掲載された論文で「歯磨きの頻度と心臓病」というものがあります。

これによると、歯磨き頻度が1日2回の人と比べて、1日1回未満の人では心臓病の発作リスクが1.7倍多いことが示されていました(ただし、この研究は海外の人を対象にしたもので、日本人にそのまま当てはまるものではありません。)。

そんな中、3年前になりますが、日本心臓病学会誌電子版に日本人における歯磨きの頻度と、糖尿病や高血圧などの生活習慣病との関連を検討した論文が掲載されました。

30~85歳の1万3070人を対象とした論文で5年間の追跡調査で歯磨きの頻度と糖尿病、脂質異常(高脂血症)、高血圧、高尿酸血症の発症が検討されました。

その結果、毎食後に歯磨きを実践しない人は、毎食後に歯磨きを実践する人に比べて、男性での糖尿病が1.43倍、女性で脂質異常が1.18倍、統計学的にも有意に高いという結果でした。

なお、これによると高血圧や高尿酸血症との関連性は認められませんでした。

これは、「歯磨きの実践が生活習慣病リスクを減少させるかもしれない」という結果ですが、そもそも歯磨きを毎日行うという人は健康意識が高く、歯磨き以外にも食事や運動にも気をつけている可能性があります。つまり、この結果のみでは因果関係を決定づけることはできません。

でも、食後の歯磨きが、虫歯や歯周病の予防のみならず、全身に及ぶ生活習慣病予防にも一役を買ってくれているのは確かなようです。

そうであるなら、次はその人に合った正しいブラッシング方法を歯科医院で習得してみましょう。

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